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ザラゴッサJr.、戦線復帰 [ヘドン]

ウッド製のトップウォータープラグというと、実釣派の釣り人よりはのんびりと釣りを楽しむサーフェスプラッガーの人が選ぶルアーといったイメージがあります。

でもヘドンのザラゴッサJr.は利根川でもよく釣れたルアーです。水面が凪いでいることが条件ではありましたが、自分の中で実釣用としても充分使えるという認識があります。動かすのは難しい部類ですけれど、サイズ感と細身のシルエットが関東のフィールド向きなのかもしれません。

自分はキビキビとレスポンス良く泳ぐトップウォータープラグの方が好みなのですが、ハイプレッシャーレイクで釣ろうとした場合、水に絡みつくようなプラグの方が良いかもしれないとふと思いました。そういえばザラゴッサJr.を持っていたじゃんか!とその存在を思い出し、久々に保存用ボックスの中から引っ張り出してきました。

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しかし、久しぶりに取り出したザラゴッサJr.は肌艶がなくなり、塗装には細かいクラックが入っていました。特にウェイトが入っている場所は円形にひび割れていました。ウェイト自体は真鍮球なので変形はしません。ウェイト穴に充填しているパテが収縮してしまったのでしょう。

買った当初はまぁまぁ使っていたのでフックサークルなどの細かい傷やミスキャスト時に入った傷があったのは自覚があります。でも、経年劣化もだいぶ激しいなと思いました。

ザラゴッサJr.には前期型と後期型があります。後期型はウレタンのトップコートを厚めに施しているので経年劣化は少ないはずです。ツヤツヤしているので見ればわかります。自分が所有しているものは全てトップコートの薄い前期型。

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このまま使ったら木が水を吸ってさらに劣化が進んでしまうでしょう。そこでエアブラシでウレタン塗料を吹いておきました。これで何とか戦線復帰できるはず。本来なら初回使用前に処置しておけば良かったですね。

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昔は良く、Z社のウッドプラグはすぐにヒビ割れるなんていう話を耳にしました。でもトップコートが薄いというのはZ社に限った話ではなく、前期型のザラゴッサJr.もそうですし、オールドのデビルズホース辺りも薄いです。

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ただ、現行のデビルズホースに関してはしっかりとトップコートが施されています。これはそのまま使用しても何の問題もないと思います。オールドのデビルズホースを知っている身としては、随分と艶々なのでちょっと違和感を覚えてしまいますが。

ボロボロになったウッドプラグは味わいがあるなんていう意見もありそうですが、自分はとりあえず実釣優先で行きたいと思います。ザラゴッサJr.、ひとまず戦線復帰させてみます。

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目玉違いの理由 [ヘドン]

反り返ってしまったザラスプーク、どういうわけかザラⅡのボディーで出来上がってきたウンデッドスプーク。これらは本来不良品以外の何物でもありませんでした。当時のスミス社内ではこれを全数返品するかどうか大いに揉めたそうです。ところがそんな不良品だったはずのものが今となっては価値が出て高値で取引されているのですから世の中何がどう転ぶのかなんてわからないものです。

話は変わって、4月に入荷するウンデッドスプーク。このうち2度目の生産となるXBWとXRWにおいては、実は仕様変更が施されました。

2019年に発売された初回生産のものは金色の目をしています。

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これが2022年4月発売となる2回目生産のものはクリーム色に変更となります。

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どうしてわざわざ変更したんですか?と担当者のT越専務に聞いてみたところ、興味深い理由を教えてくれました。

かつてウンデッドスプークを販売した際の話。元々のヘドンの仕様としてはウンデッドスプークのXBWとXRWの目玉は金色が正規のものだそうで、てっきり金目で入荷してくると思いきや、何と目玉の色がクリーム色で仕上がってきてしまったのだとか。つまり厳密に言えばエラー品。ですがもう作ってきてしまったので不本意ながらもそれを販売したのだそうです。

そして時を経て2019年に復刻を遂げたウンデッドスプーク。今度こそは本来のXBWとXRWに仕上げようと金目でカラー指定を行いました。そしてやっと本来のXBWとXRWに仕上がったということで担当者も満足していたところ・・・

「目玉の色がクリーム色になってないじゃないか!」というクレームが複数寄せられることに(汗)。

ヘドンフリークの多くはかつてスミスが販売したヘドンルアーに魅了された人がほとんどで、その人達にしてみれば過去にスミスが販売したウンデッドスプークこそがまさしく欲しいモノ。つまり、XBWもXRWもクリーム色の目玉のモノを欲しがっていたというわけです。

そんな経緯もあって今度発売されるXBWとXRWの目玉の色はクリーム色(のはず)。「本当は金色なんだよ。でもみんな、クリーム色が欲しいって言うから・・・」とは担当者談。

既に2019年に発売された際にウンデッドスプークのXBWとXRWを購入したという人もいるかと思います。今度は目玉の色違いということで・・・またどうです?(爆)

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実はまだあるヘドン原点回帰 [ヘドン]

「限定販売」というのは販売戦略の1つなのかもしれませんが、それが捌き切れなかった時は困りものです。

販売店やユーザーにしても、しばらく経てばもうメーカー在庫なんて残っていないだろうと認識するし、いつまでも公式サイトやカタログに掲載したままというわけにもいかない。そうなると注文なんて来るわけがありませんからそのままずっとメーカー在庫として残ってしまいます。

どうしてそんな話をしているのかというと、2019年に限定販売として発売したヘドンの原点回帰シリーズ、スミスにまだ在庫が残っているものがあります(2021.9.3時点)。

【オリジナルザラスプーク(ノーズアイタイプ)】

14KCD
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S
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SO
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XBL
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XRG
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XRS
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XS
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【チャガースプーク】

S
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ラッキー13は全て完売しています。

オリザラに関してはかなり残ってしまっている印象ですが、諸事情で納期があまりにも遅れたという事で注文をキャンセルされるケースも多く、結果として在庫が多く残ったというものです。

販売店の方でしたら、ホームページやカタログには掲載されていませんが注文可能です。どうぞよろしくお願いいたします。

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スミス50周年記念商品 プランキングバサースプークPL 2 [ヘドン]

今年の1月にこのブログ上でプランキングバサースプークPLを紹介した際、その発売時期に関しては、早ければ春の可能性もあるがきっと夏頃にまでズレ込むと予想しました。

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ですがその予想はハズレ。現時点での予想としては晩秋頃の発売になりそうですが、それすらも確定しきれていないのが現状です。楽しみにされている方も多いと思うのですが申し訳ありません。

RH
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XRY
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XRG
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XBWS
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S
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YCDS
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RHF
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XS
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SUN
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SOB
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このルアーに関する詳細は、既にアップされているスミスHP内の製品紹介を参照されると良いと思います。また、1935年のヘドンカタログのデータが参考になると思いましたのでページ内にも載せておきました。

秋にはこのルアーでの釣果報告も入ってくるだろうと楽しみにしていたのですが・・・う~む。

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スーパースプーク ボイオ [ヘドン]

立場上、PRADCO社関連の新製品情報は自分の元に早く届きます。新製品情報が届いたらすぐに社内にアナウンスを行い、営業員が注文を受けられるよう態勢を整えてあげるようにしなくてはなりません。それと並行して新製品情報をあちこちに拡散させるのも自分の仕事です。

なので今回も同じように仕事を進めたのですが、途中で何か違和感を感じました。手元に届いた資料が簡素なものだったので、より知見を深めたいと思ってPRADCOの公式サイト、デジタルカタログ、公式のSNSなどで情報をあたってみたのですが、該当製品の情報が全く出ていない。今(2021.6.9)でもそうです。

これはもしや7月まで伏せておかなくてはいけない情報だったのでは?!そのようには言われていないけれど、そんな気がしてきました(汗)。というのは、I CASTショーも控えているし7月にPRADCOがデジタルカタログをアップデートする予定があるので、これはきっとそこで発表する新製品だったに違いない(滝汗)。

しかしそれに気付いた時は既に遅し、営業員があちこちの販売店に案内を出した後だったので、ネット上で情報が拡散してしまった(焦)。一言、まだ情報を公に出さないで下さいと注文書に入れておけばよかったのですが、気が付くのが遅かった(汗)・・・

とはいえ商品自体は6月下旬にスミスに入荷してくるので、そろそろ公にしないとこちらとしては色々と不都合も出てきてしまう。

というわけで、これまではブログ上ではずっと情報を伏せていたのですが、ヘドンの新製品スーパースプークボイオの紹介です。スミスの公式サイトでも間もなくアップとなります。もう発売間近なので、公開しないとしょうがない(と、自分に言い聞かせてみる)。

3インチサイズのスーパースプーク"ボイオ"(Super Spook Boyo)は小型のスレッドフィンシャッドを忠実に再現し、池や河川といった小規模な水域でその威力を発揮するモデルです。しかしながらその遠投性能、ワンノッカーサウンドがもたらすハイアピール性能といったスーパースプークの特徴は継承しており、高い実釣性能を有する実戦型のペンシルベイトに仕上がっています。

【ヘドン スーパースプーク ボイオ】

●フレッシュウォーターフック仕様カラー

02 Black Shiner
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14 Bone
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HBS Wounded Shad
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HFB Florida Bass
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HOS Okie Shad
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527 Blue Herring
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528 Wiper
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529 Bluegill Fry
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●ソルトウォーターフック仕様カラー

532 Sweet Tooth
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533 Bonafideclown
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534 Speck Magic
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535 Inshore Candy
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536 Peach Ring
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・全長:7.5cm
・自重:3/8oz(9.5g)
・オープンプライス

・7月発売予定

アメリカでも未発表の情報ですが、先行して公開してしまった(汗)。今年は日本からI CAST SHOWに行く人はいないかと思いますが、もし先行情報で知っていたとしても「へぇ~、こんなの出るんだ!知らなかったよ」と言っておいて下さいね(笑)。

また、既に販売店様からの注文を沢山いただいているのですが、フレッシュウォーター用フックを装着したカラーに注文が集中しており、ソルトウォーター用フックを装着したカラーの注文数が比較的少ないようです。フック交換はするでしょうが、個人的には535、536辺りはバスに使いたいと思えるカラーです。

また、私自身もまだサンプルを所有していないので何とも言えないところですが、チヌトップに良さげじゃない?という声が多いようです。発売したらどなたか試してみて下さい。

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スミス50周年記念商品 プランキングバサースプークPL [ヘドン]

スミスは1970年に設立されました。満50年となった2021年、スミス50周年ということで幾つかの記念商品を発売します。

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その中の1つ、ヘドンのプランキングバサースプーク(X8450)。既に雑誌広告にも掲載され、12月下旬より情報公開OKとなりましたので簡単に紹介します。

プランキングバサーは1934年に発売となったプラグです。オリジナルはウッド製。今回、スミス50周年記念商品としてABS成型品にて復刻販売されます。

この製品、かねてからスミスが復刻の要望をPRADCO社にぶつけていたのですがなかなかその了解が得られず、最終的にはスミスの役員が渡米、直接PRADCO社に出向いて直談判を行い、その復刻の了承を取り付けてきたというシロモノです。

発売時期は未定。早ければ春に発売する可能性もありますが、毎度の如く夏頃にまでズレ込むんじゃないかな?というのが個人的な予想です。
現在はカラーの試作を進めている段階ですが、スミスの指示内容があまりにも細かい箇所にまでうるさいらしく、現場のサンプル製作担当者がギブアップ寸前の模様(苦笑)。まだ合格レベルに達していないカラーがあるということです。これが全て合格にならないと生産がスタートしません。

発売予定のカラーは以下の通りですが試作段階で出来栄えの悪いものは見送りとなるかも?なお、全て反射板入りのカラーとなります。
RH,XRY,XRG,XBWS,S,YCDS,RHF,XS,SUN,SOB

スミスでサンプル計測したスペックといたしましては 自重:約17g 全長:89mm となります。

オープン価格となりますが、ウンデッドスプークと同程度の価格となりそうです。

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ソナー新色 [ヘドン]

ちょっと時期外れではありますがヘドン・ソナーの新色を紹介します。

CBS
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LLS
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LPS
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PBS
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PL
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ソナーにはX0433という1/2ozモデルとX0431という1/4ozモデルがあります。上記のカラーはその両サイズに追加となります。

最近はPRADCOのカラーデザイナーも随分路線変更してくるようになりました。旧態依然のヘドンらしさとはかけ離れてきましたが、自分は新鮮さが感じられていいと思います。PBSは日本の女子高生釣りギャルがデザインしました!と言っても違和感がないくらいの斬新な色使いです(ウソですからね、念の為)。

ヘドンのソナーは日本では2回ほどブームが訪れたことがあります。
1度目は、ズイール社の柏木さんが真冬の亀山ダムでソナーを使い、50cmオーバーを釣っていたことをTACKLE BOX誌で紹介したこと。これが現在のメタルバイブの釣りの先駆けとなりました。もっとも、その際のタックルはアブの5000番のリールに20lbラインでソナーを使うというものでしたから、現代のタックルとは雲泥の差がありました。

2回目は加古川のローカルテクニックとしてメタルバイブを遠投して使うというメソッドが定着した際の事です。実はこの釣り方の本当の火付け役はコーモラン社のコーモソナーでした。消耗の激しい釣りだったためか、安いルアーを遠投して巻いて使うというのが根底にあったようです。

自分はソナーに関しては後者の釣りの方が向いていると思います。ディープのバーチカル気味の釣りではなく、遠投して速巻きの釣り向きという事です。前者の釣りはリトルマックスやゲイブレードといった体高のあるタイプのメタルバイブの方がいいと思います。

後者の釣り方はバスではあまり聞かなくなってしまいましたが、シーバス釣りのメタルバイブの釣りがまさしくこれ。思いっきり投げて素早く深い場所まで落とせて、高速巻きでも泳ぎが破綻しない。
海で使うには少し役不足ですが、1/2ozのソナーは中規模河川などではソルト用の重いメタルバイブよりもむしろ使い勝手が良かったりします。フックだけは交換しないと駄目ですけれど。

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ワンノッカースプーク新色 [ヘドン]

少し紹介が遅くなりましたが、ヘドンのワンノッカースプークの新色を紹介します。

521. Progil
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522. Spasm
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523. River shad
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524. Bone head
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今までワンノッカースプークはベンドが内側に曲がったトレブルフックを採用していましたが、新色の写真を見ると通常のトレブルフックが装着されていました。仕様変更でしょうかね。

ワンノッカースプークは11.4cmの13gというスペックです(自重はもっとあるような気がするけど・・・)。タングステンラトルが入っています。サイズ的にはオリザラと一緒。

ですがワンノッカースプークは人気の高いルアーとは言えません。昔ながらのトップウォーターフリークであれば、サイズが一緒ならオリザラを選ぶでしょうし、実用性を重視するアングラーであればスーパースプーク系を選ぶ傾向にあります。要は微妙な立ち位置のルアーなんですね。前述したトレブルフックも日本では受けが悪かった一因であるように思います。

ですが、実際にこれを使ってみたアングラーからの評判はすこぶるいいのです。どうして皆これを使わないの?!すごくいいペンシルなのに、と言う。

とはいえドームアイを装着したルアーは、日本のトップウォーターフリーク的には敬遠するでしょうから、実用性重視のアングラーには是非ともお勧めしたいところ。スーパースプークJr.とスーパースプークの中間があればと感じている人はジャストです。

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ビッグバド2020年新色 [ヘドン]

前回に引き続き本日もヘドンネタです。

久し振りの生産となりますが、8月にヘドンのビッグバドが発売となります。ボーンカラー以外は新色で、スミスファクトリーカラーではなくPRADCO/HEDDONにて特注カラーとして生産されるものになります。

BON
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これしか使わないという人も多いボーンカラー。

BKM
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マット仕上げのブラックとなります。

SMRF
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以前にベビーバドでは発売したことのあるカラーです。馴染みのあるヘドンレッドフラッグロゴ。背中はドワジャックの文字が入ります。

SMBF
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こちらのヘドンロゴは見慣れない人がほとんどだと思いますが、このロゴが使われていた時代もあったのです。

SMPB
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現行のプラドコ傘下の各ブランドのロゴが散りばめられています。ビッグバドの表面にバンディットやウォーイーグルのロゴが入っているのも違和感が無きにしも非ずですが、かえってこうしたモノほど後々で珍重される・・・かも?

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ビッグバドって生産中止じゃなかったんですね?と言われることがあります。いいえ、とっくに生産中止です。クアーズとして販売されていたX9415(X9410型)が2015年でPRADCOの定番品から無くなりました。このタイミングが事実上の生産中止ということになります。

それ以後に発売となったものは通常流通品ではないものを特別に生産してもらっている、いわゆる特注品。特注生産を掛けるにはある程度の発注数を確保する必要がありますのでそう簡単には出来ません。ですが日本ではビッグバドの需要が高く、数年ごとに特注生産を掛けられる。そういうことです。

特に2009年に発売となったモデルはX9411型と呼ばれるもので日本向けに開発された新型のビッグバドです。このモデルは日本でのみ発売されており、それ以外の国では販売されたことがありません。というか、ビッグバドの人気があるのは日本だけなので(汗)。

X9410(オールド)
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ヒートンモデル。このモデルこそが数々の伝説を作ってきたと言えます。

X9410
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エイトカンモデル。このエイトカンを熱して抜いて、新たにヒートンを打ち込んで、というチューニングが大流行。皆、何とかしてヒートンモデルを再現しようとしていたんですね。このモデル、ショートシャンクフックをスプリットリングで介してセットされている点は良かったと思います。

X9411(日本向け限定品)
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2009年以後に発売した新設計のヒートンモデル。チューン要らずでそのまま使えます。ヒートンの位置を中央に変更することも可能。近年発売されているものはほぼこのX9411型です。

IKE-Pさんのお勧めはどれですか?
スミスの社員なんだから立場上は当然X9411を勧めるだろうと思いきや、自分のお勧めはX9410オールドです(爆)!!
でも、1つはこれを持っておいてもらいたいと思うのです。これこそが本物のビッグバドなので。

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オールドヘドンのルアーというと、モノによってはとんでもないプレミア価格になっているものもあります。ところがビッグバドのオールドに関しては比較的価格の手頃なものもあるのです。程度の悪いものは¥3,000程度で買えたりする。具体的にはブレードやフックの欠損、シール剥がれ、シールの色褪せなどです。ですが実釣用に投入するのなら程度が悪いもので十分です、割れていたりさえしなければ。フックなどはどうせ刺さりの良いものに変えるでしょうし。

持った瞬間にわかるその重さと質感の違い。引けばわかる水絡みの良さと音の違い。そして必要以上に暴れ過ぎない。浮き過ぎない。ぶつけても壊れにくい。お勧めする理由はそんなところ。
とはいえあまりに高価なものを実戦投入するのは気が引けますが¥3, 000程度だったらいいでしょう。近年物だって¥2,000程度はするのだし。もし手頃な価格のオールドものを見付けたら是非入手してみて下さい。

X9411もまぁ・・・いいですよ(笑)。
自分は強度を上げるためにウレタンでトップコートを施しています。ボーンカラーの人気が高いですが、シールが貼ってあるものの方が割れにくいという点は知っておいてもいいかもしれません。そしてちょっと千鳥過ぎだなぁと思ったら、ヒートンの位置は真ん中に変更。X9411はそのままでも充分に使えますし、あとは好みで手を加えていけばいいと思います。

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クレイジークローラーの「4」 [ヘドン]

元祖羽根物といったらクレイジークローラーです。最近はビッグベイトの羽根物が多いですが、オーバーハングの下に投げ入れたり、ピンスポットで首を振らせて喰わすなどこのサイズだからこそ出来る釣り方もあります。
案外、最近の人の中にはダッジは投げたことがあるけれどクレイジークローラーなんて投げたことがない、なんていう人もいるのかもしれませんね。

そんなクレイジークローラーのスミスファクトリーカラーに3色の新色が追加となります。

C
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XRY
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L
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上記3色は7月発売予定となります。ヘドンサポートショップ専売商品となります。

現行のクレイジークローラーは中国製です。スミスファクトリーカラー用に特別手配しているボディーブランクも中国製だと思われます。で、C(クリアー)をよ~く観察してみると・・・

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本体内に「4」という文字が入っているのを発見!!目と目の間位の位置に入っていました。組み立ての際など、何か意味があるのかもしれませんね。

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