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埼玉県のバスアングラーの皆様へ。2024 [物申す!]

埼玉県内の水域で釣りをするバスアングラーの皆様にお知らせがあります。埼玉県内水面業管理委員会の委員会指示としてオオクチバスを含む外来魚の再放流禁止が更新され2年の延長となりました。令和8年3月31日までリリース禁止の委員会指示が延長されたという事です。

(2024.4.4記事を再掲しました。4月4日時点において埼玉県のホームページ上の告示内容が古いままとなっていますが、事実確認が出来ましたので再掲いたします)

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(今回の委員会ではなく2018年2月に開催された委員会時の様子です)

自分は埼玉県内のコクチバス、ブルーギル、チャネルキャットフィッシュに関しては駆除の方向で間違っていないと思うし、リリース禁止にも異論を唱えるつもりは毛頭ありません。が、オオクチバスだけは除外するべきだと考えています。問題視されるほど個体数が多いわけでもなく、何より県内にはバス釣りに関わって生活している人が大勢いる。もちろん釣り人も多い。何とかオオクチバスだけは正々堂々と釣りが楽しめる環境を作りたい。そのために地道な活動を続けてきました。

自分がこの問題に取り組み始めてから10年が経ちました。この節目までに何らかの結果を出したかったし、出来ると思っていました。しかし、今回も結果を出すには至りませんでした。まずは、埼玉県内のバスアングラーの皆様にお詫び申し上げます。力及ばずでした。

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2014年に実施された第390回埼玉県内水面漁場管理委員会。委員に対して事前に通知された議案予定には「コクチバスの再放流禁止の更新」に関してと明記されていました。
この会議には、当時遊漁代表委員の中心人物であったTKSさんが体調不良で欠席することになります。TKSさんはいわば、確固たる姿勢で埼玉県のバス釣り環境を守って来られた方です。そして委員会当日、議題にはオオクチバスの追加という事項が盛り込まれていました。これには漁協代表委員の中でも困惑する人がいたと聞いています。それくらい唐突な事でした。完全に遊漁側の不意を突かれた、やられた、少なくとも自分はそう感じました。

思わずブチ切れて日釣振埼玉支部に対して怒りをぶつけに行きました。関係者が3名も居て何やってるんだと、何故オオクチバスの釣り場環境を守れなかったのかと。以後、自分自身もこの問題に強く関わっていく事となりました。部外者として文句を言うだけなら誰にだって出来ますからね。

そして2024年2月8日 第422回埼玉県内水面漁場管理委員会に於いてオオクチバスの再放流禁止が再度更新されることとなりました。

今回の委員会、実は遊漁サイドの体制が万全とは言い難い状態でした。遊漁代表の委員は3名ですが、そのうちの1名(Yさん)が仕事の関係で大阪に転勤してしまった。規定上、Yさんの代理を立てることは出来ませんでした。
埼玉県内水面漁場管理委員は総勢13名。委員会には数名の欠席者が出ることが多いので出席者数は10名前後となることが多い。この委員会で過半数を獲得できれば委員会指示の内容を見直すことが出来ます。となれば遊漁代表委員の3名参加は必須、あとはどこまで周囲の委員の同意が得られるか?それでようやく過半数も見えてくる、そうやって戦うしかないのです。

さらにこの委員会が開催された2月8日、実はこの日は日釣振埼玉支部の総会が予定されていました。日程が被ったというわけです。遊漁代表委員の柱でもあるOKDさんは日釣振埼玉支部の支部長ですから総会を欠席するというわけにはいきません。結果として当日の内水面漁場管理委員会には遊漁代表は1名(OKBさん)しか出席できませんでした。

ちなみに日釣振埼玉支部の関係者は、1月末の時点でOKDさんに内水面漁場管理委員会の日程連絡が来ていなかったといいます。しかし私が先日、県の農林部に出向いた際に直接聞いた話では「各委員には2ヶ月前に通知を出した」と話していました。明らかに話が食い違っています。

今回もまた「やられた」のか?遊漁代表委員の中心人物を排除して県優位に議案を決めようとしたのか?証拠がないので断定は出来ません。たまたまの偶然かもしれない。ただ、自分が埼玉県農林部に出向いた際には「委員の出席率を考慮した日程を組むべきではないのか?」と直接クレームを伝えました。

ちなみに自分はこの委員会の傍聴を予定していたのですが、日釣振埼玉支部に依頼をしていた日程に関する情報を得ることが出来ず、委員会の開催日を知ったのが何と当日。既に出勤済で仕事を放りだすわけにもいかず、今回の傍聴が実現できませんでした。10年目の委員会。この日に向けて自分も地道に活動していたわけですからその場に立ち会えないという現実に愕然としました。
果たしてこれは単なる情報伝達ミスなのか、或いはどこかで意図的に情報を止められたのか?さすがにそれは考え過ぎか?そもそも委員会の開催告知というのは一般にも事前公示しなくてはいけないことになっているので埼玉県農林部の業務怠慢が根本的にいけないです。

いずれにせよ2月に開催された委員会においては遊漁代表委員の中心人物も不在、水面下であちこちウロチョロしている目触りなオッサンも傍聴席におらず、極めてスムーズに外来魚の再放流禁止の更新がなされたようです。

当日の議事録は公開されています。※PDFファイル

こうしてオオクチバスが加えられてから10年目となる委員会指示に関してもそのまま更新されてしまいました。次回の更新は2年先となりますが、自分としてはそれを待たずにオオクチバスの再放流禁止の部分解除を目指していきます。

どうしてこの問題に取り組んでいるバス釣り業界人、自分だけなんですかね?

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地震に備えよう(バスアングラー向け) [物申す!]

今年は元日早々に能登が大地震に見舞われました。そしてここにきて千葉方面を震源とする地震が頻発しています。自分は地震の専門家ではありませんので今後の大地震発生の確率や時期などは言及できませんが、この機会に改めて自宅の防災を見直してみてはいかがでしょうか。

一般的な防災(車両にガソリン満タンに入れておく、飲料水を確保しておく、棚を固定する等)はあえて自分が伝える必要もないと思いますので、ここではバスアングラー向けの防災について記したいと思います。過去にも記したことがありますが今一度ご確認下さい。

【バッテリーの安全性を確保する】

エレキを使用する人は誰しも持っているバッテリー。バッテリー端子のプラスマイナスに通電性のあるものが同時に接触するとスパークし大変に危険なものでもあります。しかし、バッテリーを危険物としての認識が薄くなっている人もいるのではないかと思います(過去に、危険な状態で車両に積載していた人を見掛けたことがあります)。

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運搬時もそうですが、自宅保管の際にも必ずバッテリーターミナルが剥き出しにならないよう留意しましょう。

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ボイジャーバッテリーであれば購入時に付属しているターミナルキャップを付けた状態で保管しましょう。もしくはボックス(専用のバッテリーボックスもしくはドカットなど)に入れた状態で保管しましょう。

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バッテリーターミナルが出っ張っていないタイプのバッテリーに関してもボックスやバッカンなどに入れておくのが安心です。

またバッテリーに関しては、ご家族など同居人がいる場合は不用意に触れたりすることがないような場所に置いておく事、危険物であることを伝えておくことも重要です(過去に、玄関に置いてあったバッテリーの上に家族の人が金属製のチリトリを載せてしまい・・・という事例を聞いたことがあります)。

一方、バッテリーに関しては災害時の電源として非常に有用なものでもあります。専用のソケットを介することで非常時にスマホ等の充電に使えたりします。

【ルアーが避難時の妨げに?】

Case1.壁面にルアーを掛けることの危険性

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壁面にワイヤーネットを張って、そこにルアーを直接ぶら下げているという部屋を見ます。ルアー自体をインテリアとしている場合もあるでしょう。

が、当然のことながら大きな揺れがあった場合にルアーが床に転げ散らばることが予想されます。トレブルフックが剥き出しのルアーが床一面に散らばっている部屋、さあどうやってここから避難しますか?!ましてやそれが夜中、さらに停電でもして真っ暗だったら最悪です。

一番いいのは壁面にルアーを掛けないことですが、言っても止めないですよねきっと(苦笑)。

それならばせめて、夜中に屋外へ緊急避難することを想定して寝室~玄関までの避難ルート上にはルアーの壁面掛けはしないようにしておきましょう。当然、ご家族がいらっしゃる場合はご家族の避難経路も考慮して下さい。寝室は絶対に止めておいた方がいいです。

Case2.プラケースの重ね積みは危険

地震の際に棚から食器が落下して損傷するという話はよく耳にするかと思います。釣具の中で最も滑りやすく崩れてきやすいもの、それはプラケースです。これを積み重ねてしまうと激しい揺れが来た場合に崩れてくる可能性が大です。

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下手をすると崩れてきた際に中身が飛散する可能性もあるでしょう。そうなるとやはり床面にトレブルフック剥き出しのルアーが撒き散らかされることになり非常に危険です。

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対応策としてはプラケースを大きなダンボールに入れてまとめておくことです。或いは置き場自体の見直しですかね。

【ロッドの倒壊にも注意】

バスアングラーによっては、使用頻度の高いロッドに関してはリールを付けた状態で室内に置いているという人が多い事でしょう。何を隠そう自分もそうです。ましてやそのほとんどが1ピースロッドでしょうから倒れてきやすい状況にあるといっていいでしょう。

ロッドが倒れてしまった場合、当然のことながらロッド自体が破損する可能性もありますし、避難の際の妨げになることも考えられます。

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ロッドスタンドで保管している人はロッドスタンドの転倒防止策を講じておくといいでしょう。簡易な手段として、ロッドスタンドの前方に大型の荷物をおいておくというだけでも効果はあります。

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また、使用頻度が高くないロッドに関しては竿袋に入れ、ロッドベルトで複数本をまとめておきましょう。それだけでも倒れにくく、個々の飛散も防げます。

これさえやっておけば絶対に大丈夫!とは言えないものですが、対策しないよりも対策しておいた方がマシであることは間違いないと思います。備えあれば憂いなし、です。

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2/20 埼玉県農林部から呼び出し [物申す!]

このブログをご覧の皆様にはご承知の通り、自分は埼玉県内におけるバス釣り環境の改善を図るべく、県内の漁協を訪問したりといった活動を行っています。

当然、自分の存在は県の担当部署にも知られており、とうとう呼び出しが掛かりました。
「会って直接話がしたい」とのことで県庁まで出向いてきました。

県から直接呼び出しをくらう人ってなかなかいませんよ。よっぽど目を付けられているのでしょう(笑)。

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ということで、埼玉県庁内 埼玉県農林部生産振興課・水産係まで出向いてきました。埼玉県内でオオクチバスのリリース禁止を主導したのはまさにここの人達ですから、それを解除しようとする自分とはまさしく敵対関係にあります。

ですが自分も一応は大人ですので怒りの感情は内に秘め、今回は少し視点を変えた提案も幾つか話してきました。

自分自身、内水面の釣りではバス以外はほぼ興味がありません。しかし、各漁協と折衝する中でそれぞれの遊漁規則などを調べていくうちにこれっておかしくないか?他県と比べて随分と遅れてないか?もっとこうすれば遊漁収入を増やすことが出来るんじゃないか?そんなことを話してきました。

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実は埼玉県って、リール釣りの県内共通券というものが存在しないのです(延べ竿の共通券はあります)。だから釣り場を移動して、うっかり管轄を跨いでしまうとその都度遊漁券を買わないといけない。自分が知る限り、リール釣りの県内共通券がないというのは埼玉県位のものです。

これに関しては各漁協の遊漁料金に開きがあるということがネックになっているそうです。とはいえこれはあまりにも現状に即していないし、先延ばしにして良い案件ではないと進言してきました。

また、埼玉県の各漁協で導入が遅れているのが入漁券のオンライン購入です。「釣りチケ」や「フィッシュパス」というサイトが有名ですが、要するにスマホで事前に入漁券を買えるという仕組みです。
既に全ての漁協がオンライン購入に対応しているという県がある一方、埼玉県はまだ半分程度の漁協しか対応していません。この点でも埼玉県の内水面漁協は随分と遅れていると感じます。ちょっとずつ進んでいっているのですけど、遅い。

そうした改善努力を先延ばしにしたまま、今年は多くの漁協が遊漁料金の値上げに踏み切りました。確かに魚の仕入れや燃料費が高騰しているのはわかる。でもその前に売り上げを確保するためにやるべきことをやったのか?というとそれは出来ていないと思う。

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埼玉県は海無し県ですから、遊漁振興を図ろうと思ったら限られた魚種しか選択肢がありません。冷水系魚種が主体となる水系ではマス類、アユ、ワカサギ。温水系魚種が主体となる水系では鯉、鮒、鯰といったところでしょう。しかし釣り人は減少しているのが現状です。特に高齢化によってアユとヘラブナはこの先確実に衰退します。漁協の組合員も高齢化が進み、若い人がほとんど入ってこない。人数がどんどん減ってきており、この先に消滅しそうな漁協は決して少なくありません。

何か打開策はありますか?と聞いても、明確な回答は返ってこない。いやいや、10年先は危ういですよ今のままでは。だって60歳の人は70歳になり、70歳の人は80歳になるんだから。のんびり考えている時間なんてもうないんです。

だから、オオクチバスのリリース禁止を解除する水域を設けるように言っているんです。そうすれば、パーフェクトではないけれど内水面漁協の未来図も多少は思い描けるように出来る。事実、それで理想的なサイクルを実現させている湖が他県には幾つもあるんだから。

でも今回改めて思ったことがあります。それは、そもそも皆が目指しているゴールは同じだということです。県内の水域が遊漁者で賑わう事、これに尽きる。
でもバス釣りだけ酷い扱いをするものだから自分達は怒っている。だから自分は10年以上も喧嘩をし続けているんです。

でももしこの先に喧嘩をする原因が取り除かれることがあったとしたら、その時は同じゴールに向かって協力し合えるのかもしれないですね。それより先に、県内の漁協が駄目になってしまうような気がしますけどね。

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2023年 埼玉県内のバス問題についての報告 [物申す!]

2023年は何かと慌ただしい一年でした。
自分が釣り業界に携わっているのも残り7年ほどです。きっとアッという間に過ぎてしまうでしょう。もうあまり時間は残っていないと思っています。ですから今年は積極的に動き回っていました。

このブログの読者の方なら、自分が埼玉県のオオクチバスのリリース禁止の部分解除の実現に向けて活動していることはご存知かと思います。しかしその状況は膠着状態が続いているのが現状です。

県内に数ヶ所、オオクチバスの再放流禁止の除外水域を設ける方向で検討していく。これは第396回埼玉県内水面漁場管理委員会で決定した事項です。埼玉県内にもバス釣りを生業としている人が多い。それを考慮しての決定でした。実際、委員会内でその議題に基づき検討を行ったこともあります。が、それでは具体的にどこを解除水域とするのか?という点で話が前に進まなかった。

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ここから先は現場レベルで具体的な場所を推挙していくしかありません。そのためにはその水域を管轄する漁協の理解・了承がどうしても必要になってくる。そこで埼玉県内の幾つかの漁協を訪問し、漁協組合長との話し合いを進めてきました。

どこか1箇所でも前向きに進めてもらえたらとの希望を持っていましたが、了解を得るにはかなり難しい現状というのが正直な感想です。

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オオクチバスが多くて困っているという話は聞きませんでした。オオクチバスによって小魚が減ったなんて話も出ない。むしろバス釣り客からの遊漁券収入によってワカサギの放流量が増えて良く釣れるようになった湖があるくらいです。

但しコクチバスの拡散に関してはかなり危機感を持っている漁協がありますし、それが人為的なものではないかと疑いの目を向けられている水域があるのも事実です。現在では水鳥の糞に混入している魚卵が他水域で孵化する可能性があるということも研究によって明らかになってきていますが、漁協側が人為的な拡散を疑っているのには理由もあります。
それは実に単純な話で、コクチバスが増えるとそれを狙った釣り人がやってくるようになるから。さらにはそれをSNSやYoutubeでバンバン拡散しだす。するとさらにコクチバス狙いの釣り人が押しかけるようになる。
釣り人が違法放流をしたなんて証拠はどこにもない。けれどもそうした光景を見ると、やっぱり釣り人が魚を釣りたくて放流したんじゃないのか?というように思われてしまう。そりゃそうでしょう。

元々埼玉県ではコクチバスのみが再放流禁止の対象でした。オオクチバスは除外されていた。内水面魚場管理委員の中には遊漁側の代表もいます。ですから遊漁側の意向も取り入れた委員会指示になっていました。それが一転してオオクチバスも指定対象に加えられたのには理由があります。

日釣振をはじめとする釣り業界側も新たに拡散したコクチバスに関しては釣り対象魚としての推奨はしていません。それを認めてしまったら違法放流を助長する結果にもなりかねませんから当然のことです。ところが埼玉県内のとあるバス用品販売店がSNSでコクチバスの釣果を公にしてしまった。日釣振には加盟していない個人店でした。それが県の関係者の目に留まり怒りを買った。
釣り業界はコクチバスを遊漁対象として認めないなんて言いつつも、コクチバスを利用して商売をしようとしているというように受け止められてしまったのです。これで完全に釣り業界に対する信頼関係が崩れてしまった(以上は信頼できる関係者筋から伺った話)。

実のところ釣り業界といっても、日釣振に加盟しているところとそうでないところがあります。非加盟のメーカーやショップに関しては日釣振での取り決めなんて全く知らないでしょうし、それを守る義務もない。県内の外来魚に関する昔からの経緯なんてものも今では関係者内ですら知る人が少なくなってしまった。さらに個人レベルのSNSやYoutubeとなると、もはや手が付けられない惨状になってしまった。

こうしたコクチバスを取り巻く現状というのが釣り業界への不信感へと繋がっており、遊漁サイドからの要望を聞いていただくのに大きな障壁となっています。

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またバス釣り人のマナーの悪さも指摘されました。
遊漁証を購入せずに釣りをする、購入を求めると逆ギレされる。馬鹿としか言いようがないです。内水面漁場管理委員会の半数は漁協なのですから、漁協に対して喧嘩腰になってしまえば委員会指示の内容が緩和されることなんて絶対にありえない。

また、リリース禁止の実効性に関する現状もバス釣り人はマナーを守らないという見方をされる大きな要因の一つでした。これはもう、それに従うのが嫌であるのならば県内でバス釣りをすること自体を止めるのが最良ではないかと思います。

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そして、釣り人の声が漁協に届いていない点も大きいと思いました。リリース禁止の解除を直接求めてくるのなんてあなたくらいのものですよ?と言われてしまいました。まぁ確かに直接漁協の事務所にまで足を運ぶのは自分位なのでしょうけれど、業界内関係者を筆頭にもっと他からも要望を出してもらいたかったというのが正直なところです。こんな現状なので漁協としても、本当に大勢の人達がリリース禁止解除を望んでいるのだろうか?という実感が持てないようでした。この変わり者のオッサンの戯言でしかないんじゃないのかと。

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自分としては今後も引き続き埼玉県内での外来魚問題に取り組んでいく考えでいますが、現状が変わらない限りは進展が望めそうもないという気がしています。
  • オオクチバスのリリース禁止の部分解除を求めていく反面、コクチバスに対しては釣り業界側もスタンスをもっと明確にしなくてはいけない。一般の釣り人への啓蒙も含めて。
  • 特に県内の関係者(メーカー、販売店)も積極的に状況の改善に向けて声を上げていって欲しい。なお、声というのはSNSの中だけで吠えていても駄目で、相手に伝わらないことには何の意味もありません。

そうは言っても面倒な問題には関与したがらない人がほとんどだし、実際に行動しようなんて人はほぼいないというのがこの業界だから、自分はこの先も色々と苦労するのだろうなぁ。

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バス関連メーカーさん、広告出してみませんか? [物申す!]

昨日、会社にとある封書が届きました。送付元は関東某県の漁業協同組合連合。漁連、いわゆる漁協の集合体ですね。

その内容は協賛の依頼でした。釣り大会でもやるのかなと思いましたがそうではないらしい。そもそも、漁連からの協賛依頼なんて過去に届いた記憶がありません。これは一体何なんだろう?

で、書面を確認すると、10月に某県の施設において『全国内水面漁業振興大会』という集まりがあるのだそうです。どうやら今回は某県の漁連がホスト役になっているらしく、その開催に向けて奮闘をされているようです。

『全国内水面漁業振興大会』という集まりがどのようなものなのかというと、全国の内水面関係者が一堂に会して内水面に関わる諸問題を協議して情報の共有化を図ると共に、問題の解決に向けた大会決議を内外に伝え、内水面漁業の一層の振興を図る という主旨の大会なのだそうです。

で、その出席者に配布する出席者名簿に広告を掲載してもらえないでしょうか?という依頼でした。その広告掲載費を運営費の足しにしたいのでしょうね。

なるほど、そういう協賛依頼をバス用品の販売メーカーにも送りつけてきたというわけですか。きっとスミス以外の多くのメーカーにも送付されている事でしょう。

漁連ねぇ、釣り業界の意向なんて耳も貸さない組織という印象が強いけれど・・・

面白い!!自分は是非広告を掲載したい!!
でも、個人では広告を出せないようです。企業でないと駄目らしい・・・

バス関連メーカーの皆さん、バス用品販売店の皆さん、全国内水面漁業振興大会の参加者名簿に広告を出してみませんか?ちなみに自分が出してみたい広告はこんなイメージ。

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どうです、面白いでしょう(笑)?内水面漁業振興大会にバス用品メーカーがこぞって広告を入れているなんてきっと面白いですよ。共通したメッセージを入れておけばなおいい。バス関連のメーカー、バス用品の販売店ってこんなにあるんだという良いアピールにもなると思うんです。

特に、大手のメーカーさん、販売店さん、メディア、釣り団体の皆さんが社名を出してくれたらさらに良いです。正直、漁協関係者の人がルアーブランドのロゴを見ても何の会社なんだかよくわからないだろうと思います。見たことないだろうし、横文字だし(笑)。
でも、漁協関係者でも知っているようなメーカーや販売店、組織がバスを支持するメッセージを添えて広告を打っていたら、それは強いアピール力になるだろうとも思うのです。

名指ししてしまって申し訳ないけれど、グローブライド(ダイワ)さん、シマノさん、上州屋さん、キャスティングさん、つり人社さん、釣りビジョンさん、日釣振さん、検討してもらえないですか???もちろん、その他のバス関連メーカーさんも。

1ページ分までであれば広告掲載費は自分が個人で負担しても構わないと思っているので、7月末までに10社以上の賛同が得られたら広告掲載申し込んでみようかと思っています。それで何かが大きく変わるというわけではないのだろうけど、たまには自分達の意見を出してみるのも悪くないでしょう?

まぁ、広告データを入稿した時点で先方からお断りされる可能性もありますけどね。

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埼玉県柴山沼で釣りをされる皆様へ・2 [物申す!]

今週に入って間もなく、私の元に何件かの問い合わせがありました。でもこれだけは言っておきたい、自分は問い合わせ窓口ではないということを(苦笑)。

「柴山沼が釣り禁止になるって本当ですか?」

その情報元、一体どこなのよ・・・しかしSNS上ではそのような話が広まっているのだとか。

皆さんにお願いです。出所が不確実な情報を拡散するのはどうか止めて下さい。 関係各所、問い合わせの対応が大変なはずなので。

結論をここに記しておきます。
現時点で柴山沼を釣り禁止にするという話はありません。日釣振埼玉支部及び、白岡市に確認済です。

が、白岡市が柴山沼を様々な面で活用していく予定があるのは本当です。昨年実施されたSUPの体験試乗会の時のように、部分的に釣りの制限をお願いされるケースは今後もあるかと思います。

2023.3.13追記:3月末までに釣りマナー啓発の看板を柴山沼の5箇所に設置予定です。これは昨年春に白岡市と日釣振埼玉支部との会合で決まったもので、日釣振側から提供するかたちとなります。

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また昨年も記しましたが、釣り人に対する様々な苦情が出ているのも事実です。外道の陸上放置、駐車問題、ゴミ問題、等々。これが改善されない限り、周りから「釣りを禁止しろ」という声は必ず出てくる。そして市民の声を聞くのが行政の仕事です。

とりあえず釣り禁止にならなくて良かった・・・なんて決して慢心しないことが重要です。釣り場のキャパシティを超えるほどの釣り人を誘致してしまうようなSNS等での情報発信もこうしたフィールドでは自粛することが必要ではないでしょうか。人が集まるとどうしても一定数はマナーを守れない人が混ざってしまうし、人が多いこと自体により様々な問題が起きやすいのも確かです。
ちなみに、柴山沼公園内での無許可撮影(収益が発生するもの)はNGです。ご注意下さい。

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さて、埼玉県内の内水面漁場管理というのは実に複雑で、担当地区の漁協が管理している水域以外に、漁協が観光協会に貸し出している水域、漁協が民間企業に管理を任せていた水域などもあったりします。そして柴山沼はそのどれにも当てはまらない、少し変わった経緯があります。

古くから柴山沼で釣りをされていた人は「昔は500円徴収された」と言います。どうやら管理組合なるものが存在していたようなのです。そしてそれがいつの間にか無くなったと。この管理組合に関しては漁協関係者も、白岡市の役所関係者でさえ詳しく知っている人がいないようです。この点について調べてみたことを記します。

柴山沼は元々は元荒川の河川跡が沼になったものだそうです。水害による周辺の田園への被害があったことから、1977年(昭和52年)に現在に至る沼のかたちに整備されたとのことです。そして1982年(昭和57年)、白岡市では「柴山沼管理条例」を策定します。この条例では、白岡市が沼及びその周辺の清掃と、魚貝類を計画的に放流することを規定しています。元々は市が釣り場として積極的に活用する姿勢だったわけです。
そしてこの規定についての管理を、市は地域住民で組織する団体に委託するとしています。管理団体には市長の承認を受けた団体が認可されたようです。

つまり当時、白岡市市長から柴山沼の管理を受託され、魚の放流や管理をしていた管理団体というのは正式なかたちで存在していたようです。魚の放流や沼の管理をしていたわけですから500円を徴収していたということにも合点が行きますし、埼玉県北部漁協の管轄下から外れていたことにも合点が行きます。

前述の条例は2004年(平成16年)の時点まで有効であったことがわかっていますが、団体員の高齢化により自然解散になったのではないか?というのが漁協関係者の見解でした。一方で柴山沼は1992年(平成4年)より県の施策により公園化が進んでいきました。結果的に、現在は白岡市の街づくり課によって公園として管理されるに至っています。

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昨年、外道放置が引き金となって釣り禁止が検討されたことをきっかけとして、現在は日釣振埼玉支部が白岡市と連携・協力してくれています。今年は桟橋上に救命浮輪が設置されましたが、これは日釣振埼玉支部が提供をしたもの。

釣り場を守っている人・団体があるのです。それをしっかりと認識して、くれぐれも問題になるような行為やマナー違反は慎んでいただきたい。問題行為がなくならないようなら本当に釣り禁止になりますよ!それを求める声というのはあるのだから。

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バス釣り業界人の責務 [物申す!]

かねてから懸念していたのですが、バスのリリース禁止県が増えることとなります。2023年4月1日より岐阜県においてコクチバスの再放流が禁止となる。

今回の措置は岐阜県漁業組合連合会からの要請により、岐阜県内水面漁場管理委員会で検討を進めていたもの。昨年9月の委員会では結論が出ず一旦先送りとなったのですが、続く12月の委員会においてコクチバスのリリース禁止が決定したものです。

今回のリリース禁止措置に関してはコクチバスのみが対象となっています。コクチバスに関しては日釣振も遊漁対象として推奨はしておらず、ましてやその拡散・繁殖は肯定できるものではないので今回の決定に対して釣り業界が反発することはないだろうし、自分自身も異を唱えるつもりは全くありません。

以前にもこのブログや釣り雑誌に記したことがありますが、全国各地でリリース禁止がここまで拡大してきた要因はコクチバスの生息域拡大にあります。オオクチバス自体は減少傾向にある水域がほとんどなので近年問題となるケースは少ないです。現場レベルの関係者でもオオクチバスを問題視する人というのは少ない。
にも関わらずオオクチバスのリリース禁止まで拡大してしまっているのはコクチバスをリリース禁止に指定する際、その道連れとしてオオクチバスのリリース禁止が加えられるケースが多いからです。バス釣りをしない人からすればコクチバスもオオクチバスも同じ「ブラックバス」としてカテゴライズされるからです。

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(写真はイメージです。岐阜県の魚ではありません)

だからこそコクチバスの拡散は止めなくてはいけません。バス釣りの将来の為に止めなくてはいけないのです。

そうした点ではむしろ、今回の岐阜県の委員会指示に関してはコクチバスのみを対象に絞ったという点で評価したいくらい。但し、埼玉県のように当初はコクチバスに限定されていたものが、のちになってからオオクチバスが加えられるというケースもありますから楽観視は出来ません。

今回のリリース禁止が決定したのが昨年の12月なので既に2ヶ月近くが経過しているわけですが、依然としてこの情報を全く知らないというバス釣り業界関係者が多いことに驚いています。フィッシングショーOSAKAの会場内でそれとなく話を振ってみても、メーカー関係者、地元の販売店でも知らなかったというケースがほとんどでした。それってちょっと無関心過ぎませんか?

バスの害魚問題に関しては首を突っ込むと面倒だし、嫌な気分にさせられることも少なくないです。バスを釣ること自体はメチャクチャ楽しいわけですから、それだけを考えていたい気持ちもわからないではありません。
ですが、バス釣りに関わることで生活の糧を得ている立場の人間であるならばせめて地元の状況くらいはきちんと認識しておいて欲しい。今回のコクチバスのリリース禁止に関して「降って湧いたような話」と評した人もいるのですが、既に昨年の9月から委員会の議題に上がっていた事項です。そこから正式に決まるまで3ヶ月ものスパンがあった。もし異論があるというのであればその間に色々と働きかけるだけの時間はあったはずです。知らなかったのではなく、知ろうとする姿勢がなかったというのが正しい。
今回はたまたまコクチバスに限定された措置で済んでいるけれども、もしこれがオオクチバスも道連れにされていたらどうだったでしょう。正式に決まってから大騒ぎになるパターンですよね、いつも。

岐阜だけでなく、内水面漁場管理委員会でコクチバスが問題になりつつある地域というのは他にもあります。それは県がネット上で公開している内水面漁場管理委員会の議事録を見ればわかることです。特に近畿、北陸は要注意地域だと伝えておきたい。

バス釣り業界関係者の多くは商品を売る事や目立って知名度を上げることばかりに躍起になっている人が多いけれど、それだって正々堂々とバス釣りが出来るからこそやれることなんだという認識を持って欲しい。せめて地元の状況くらいはしっかりと把握して悪い方向に向かないように働きかけていかなくては。それがバス釣り業界人の責務というものではないでしょうか。

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釣り人の意見を出そう・3 [物申す!]

昨年の11月21日~12月20日にかけて募集されていた「埼玉県内水面漁場計画の素案」に対する意見募集。

この意見募集の結果が公表されました。それに合わせて県の見解も記されています。
https://www.pref.saitama.lg.jp/documents/228638/iken2.pdf(PDFファイルです)

これは埼玉県農林部生産振興課・水産担当はきっちり仕事をされたと思います。今回の意見募集に関しては水産庁長官から各都道府県の知事に向けて指示が出されたもの。にもかかわらず意見募集を行わなかったり、誰も知らないままいつの間にかスタートしてそのまま意見が集まらずに終了したりする県が少なくない。それじゃ何の意味もないのにねぇ。

でも埼玉県は1ヶ月間意見募集を行い、その結果もしっかりと公表しました。もっと積極的に意見募集を進めるべきではないかとも思いますが、まずは素直にグッジョブと労うべきでしょう。(埼玉県にはうるさいクレーマーが1人いるので、県も大変)

ちなみに集まった意見は7件とのことです。但し、このうち4件は自分なので、人数にすると3~4名でした。県内の釣り業界関係者、これでいいのかね???

ちなみに自分が提出した意見に対する県の回答は以下の通り。埼玉県内の事情に詳しくない人にとっては何のこっちゃ?ですがご参考までに。

【新規に追加される漁場について】
大相模調節池(越谷レイクタウン)の漁場区域追加は個人的には非常に望ましいと考えるが、公園を管理する越谷市公園緑地課においては、全ての魚類(及びその他の生物)の放流、ならびに釣りと漁も禁止されている。この規定の変更無きままでの漁場区域追加は矛盾を生じてしまうため、越谷市公園緑地課の公園管理規定の改訂を前提とした上で追加すべきと考える。既に規定の改訂が見込まれているようであれば異論はない。

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埼玉県越谷市に、レイクタウンという大型ショッピング施設があります。この目前には大相模調節池という大きな池があるのです。自分はここの近くに10数年ほど住んでいたことがあるのですが、元々は池ではなく湿地帯でした。そこを掘って洪水対策用の調整池となりました。
この池は当初から釣りが禁止されています。これは越谷市公園緑地課の公園管理規定によるもの。釣りを始め漁、そして魚の放流や餌付けも禁止されています。

ところが埼玉県内水面漁場計画の素案において、この大相模調整池が新たに漁場区域に追加されることが記載されていました。簡単に言うと、レイクタウンの池で釣りが出来るようになる、とも取れる内容です。それはそれで悪い話ではないと思いますから反対をするつもりはないのですが、本当に越谷市との間で折り合いがついているのかな?と疑問に思い意見を出してみた次第。

県からの回答は
当該水面への漁業権の設定については、今後、漁業法に基づき、水面管理者との調整等を経て決定する予定です。

これから越谷市と折衝するということですね。これはかなり実現が難しそうな気もするなぁ。

【新規に追加される漁場について】
薬師沼公園(春日部市)、出羽公園(越谷市)、別所沼(さいたま市)はかねてより管轄する市でも遊漁者に対して開放されていた水域であり、これを漁協管轄(=遊漁料が発生する)に変更するとなると遊漁者からの反発も予想される。遊漁者を納得させられるだけの漁場管理(放流)を徹底の上、漁場区域の追加としていただきたい。なお近年、幸手市の高須賀池、久喜市の弁天沼、菖蒲の栢間沼など釣り禁止となる池が増えてしまっているので、漁協管轄下とすることで釣りを禁止されることを回避できるのであれば大変に望ましい事であると思う。釣り場として積極的に活用することで公園管理においてもメリットを生むようにするだけの施策は必要と考える。具体的には遊漁券収入の一部を公園管理費用に転化する等。

これらの沼はいずれもヘラ釣りの人で賑わっている場所です。これまでは漁業権の対象外だったので入漁料の徴収もありませんでした。が、これらの水域が新たに漁協管轄下に含まれるとなると、今後は入漁料が必要になります。
元から釣りをしていた人にしてみれば反発も起きることが予想されることから、漁協管轄にするのであればしっかりと放流を行い、釣り人の理解を得ることが不可欠だと考えました。

県からの回答は
当該水面への漁業権の設定については、今後、漁業法に基づき、水面管理者との調整等を経て決定する予定です。また、漁業権を設定した場合には、漁業協同組合に対し、内水面の漁業制度の理解を図るため、増殖事業などの情報公開を行うよう指導します。

元から釣りをしていた人にしてみれば魚の供給も自然繁殖だけで充分だったと考える人もいると思いますから、高圧的に進めない方が良いでしょうね。

【共第●号の免許更新に関して】
遊漁承認証の購入手段が限られている現状を改善してもらいたい。管轄区域内の複数の釣具店、コンビニ等での購入が出来るよう改善要請を出してもらいたい。
なお、つりチケに対応している西部漁協は最も先進的で、年券の通信販売を行っている秩父漁協も県外からの遊漁者を誘致しやすい。若年層はスマートフォンで買い物を済ませる傾向が高いので、理想を言えばつりチケもしくはフィッシュパスでの購入ができるようにする方向で、県内全ての漁協が対応検討して欲しい。これに関しては漁連もしくは埼玉県農林部主導にて推進出来ないか。どなたか詳しい人材をアドバイザーとして1名用意し、各漁協をアシストする役割として据えて欲しい。

遊漁証の購入方法に関しては埼玉県内の各漁協でも対応がバラバラで、ネット(つりチケ)で事前購入できるところもあれば、通信販売で購入できるところもあります(但し顔写真が必要だったりする)。反面、漁協事務所に出向いて買うしかないという漁協もあり、全く足並みが揃っていないのです。そうした現状に対する改善を求める要望を上げてみました。

県からの回答は
県内の漁業協同組合に対し、遊漁券の販売所を増やすよう指導します。また、電子遊漁券の導入については、漁業協同組合など関係機関にはたらきかけていきます。

素晴らしい回答が来ました。実現に向けて期待したいところ。

【漁業調整規則に関して】
これは本題と外れてしまうかもしれないが、漁業免許更新に先立ち見直しを図っていただきたい内容でもあるので、必要であれば検討課題としていただきたい。
第24条及び25条より、れんぎょ・そうぎょの採捕禁止の除外を求めたい。れんぎょ(ハクレン)に関しては個体数が大変に多く、利根川など下流域で大量死の際に死骸の処理に苦慮しているという現状がある。利根川を通じて霞ヶ浦にも大量に侵入しており、漁師が駆除を進めている。れんぎょの産卵は埼玉県内にまで遡上して行われていると考えられており、埼玉県内で保護を進めることが千葉・茨城を含める関東一円での個体数の増加に繋がってしまっている。
そうぎょは個体数がさほど多くはないが、下流域で葦の新芽を捕食してしまうため葦を始めとする水生植物の減少に繋がり、土手の侵食が進む一因となってしまっている。
また「かわます」の指す魚種が「ブルックトラウト」であるならば、県内の生息は確認できないのでこれも除外で問題ないと考える。

利根川下流域や霞ヶ浦等で何かと問題となっているハクレン。とにかく増え過ぎだと思いますし、霞ヶ浦などでは漁師さんが駆除をしているのが現状です。ところが何と埼玉県ではハクレンの採取制限を行っていました。ハクレンは埼玉県の栗橋付近で産卵すると言われていますから、利根川下流域や霞ヶ浦でハクレンが大量に生息しているのは、ある意味埼玉県にもその原因がある可能性があります。ソウギョも同じ。ですのでこれらの採取制限の撤廃を提案しました。

県からの回答は
令和2年12月に埼玉県漁業調整規則を改正し、そうぎょ・れんぎょ・かわますに関する規定を削除しています。

申し訳ない!勉強不足で改正を知りませんでした。何はともあれ良かった。

【遊漁規則について】
これは本題と外れてしまうかもしれないが、漁業免許更新に先立ち見直しを図っていただきたい内容でもあるので、必要であれば検討課題としていただきたい。
リール釣りの県内共通券の導入を早急に求めたい。ここで想定しているのはバス・ナマズ・川鱸を狙ったルアー釣り。ルアー釣りの場合、一ヶ所のポイントで長時間釣りを続けるケースは稀で、次々にポイントを移動しながら釣りを行う。同じ川でも数km移動したり、或いは全く違う川に移動することもあり得る。その際に漁協の管轄を跨いでしまうケースも少なくない。県内共通のリール釣り券があれば、問題なく釣りが楽しめるので是非検討してもらいたい。
尚、ルアー釣りでマス類を狙うケースもあるため、遊漁料の差別化として、リール釣りの県内共通券には(ます類を除く)と付記すればよいかと考える。

埼玉県って、のべ竿での県内共通券はあるのに、リール竿は県内共通券から除外されているんです。つまり、ルアー釣りをやろうとすると、場所ごとに入漁券を買わなくてはならない。これはポイント移動を繰り返すルアー釣りにとっては現実的ではないし、知らないうちに管轄区域を跨いでしまう恐れもあるので、以前からリール竿での県内共通券が必要だと思っていました。

県からの回答は
県内共通のリール釣り券の導入については、課題を整理し埼玉県漁業協同組合連合会等関係団体と検討していきます。

早急な善処をお願いしたいですね。

**********

埼玉県水面漁場計画の素案に対する意見募集 に関しては以上です。既に意見募集を終えた県も多いですが、栃木県などは現在進行形で意見募集をしています。令和6年以降の10年間が、これを基に決められていきます。締め切り後に文句を言っても後の祭りです。これからはもっと釣り人も意見を出していかないと。

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釣り人の意見を出そう。2 [物申す!]

以前にも記した通り、来年度は10年に1度の漁業権の切り替えに当たる年であるため内水面を含む漁場計画が改訂となります。つまり漁場の管理を任せられている各漁業協同組合の漁業権免許が更新されるというわけです。

これまでは県と漁協の間で更新がなされてきましたが、今回からは水産庁長官からの通達により利害関係人からの意見聴取が義務付けられました。

内水面の漁場で、漁で生計を立てている人なんてほんの一握りです。ほとんどは遊漁者からの遊漁券収入で漁協は成り立っています。ですから漁協にとって釣り人というのは最大の「お客さま」です。さらに近隣の釣具販売店、釣具メーカーに関しても漁協の漁場管理1つ(釣れるor釣れない)で利害が左右されるので、利害関係人と称して差し支えないでしょう。そうした人達の声を拾う事でより良い漁場(釣り場)が実現するのならこんなに素晴らしいことはありません。

ですがこの意見聴取に関してはほとんど事前情報の拡散がなかったため、ほとんど意見が集まらないまま募集期間を終えてしまった都県もあります。あぁ勿体ない・・・。千葉県や東京都ではいつの間にか終わってしまっていました。

一方、埼玉県は9月の段階でも募集をしている様子がありませんでした。埼玉県農林部に問い合わせをしたところ、11月上旬から意見募集を開始するとの回答をいただいていました。
ですが11月下旬になっても意見募集をしている様子がない???そこで再度埼玉県農林部に問い合わせをしました。

結果、11月21日から意見募集を開始したとの回答をいただきました。う~ん、結構留意してチェックしていたのだけれども、自分は見逃がしていたのかな?

https://www.pref.saitama.lg.jp/a0904/suisan/rigaikaneki.html

提出締め切りは12月20日なのでまだ時間があります。ページ内に埼玉県内水面漁場計画の素案というPDFファイルがありますので、内容をよく確認して意見を提出して下さい。どこどこの区間の水域で、どの魚種に対しての漁業権を与えるか、そんな内容です。
例えば今回、芝川第一調整池、別所沼、都内を流れる区間の柳瀬川、葛西用水路、大相模調整池、薬師沼公園、出羽公園といった辺りが新しく漁協管轄下に加えられる案が出されています。

埼玉県内の釣り関係者の皆様、意見を出しましょう!この先10年の未来が掛かっていますので。

なお、意見提出に際しては利害関係人である旨を記載する必要があります。自分は年券を持っているのでその番号を書いておこうと思います。漁協の組合員になっている人はその旨を書いておけば良いでしょうし、県内の釣具販売関係者も自分の立場を記しておけば良いでしょう。

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ところでこの意見募集のページ、11月21日にアップして募集を開始したそうなのですが、なかなか階層の深い位置にあります。

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しかも12月1日の時点で、生産振興課ページの新着情報には全く記載なし。

自分は直接聞いて教えてもらったのだけれど、これではよっぽど目を皿のようにして探さないと見付けられませんよねぇ。沢山意見を集めて、漁場管理をもっと良くして行こう!という姿勢があまり感じられないのは自分だけなのかな・・・

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釣り人の意見を出そう。 [物申す!]

来年度、各都道府県の内水面の漁業権が10年に1度の切り替えを迎えます。
漁業権というのは内水面漁場の管理を任せられた免許と理解して下さい。この免許を持っているのが、各漁協ということになります。

そしてこの切り替えの際に更新が検討されるものが各都道府県の漁業調整規則です。具体的には禁漁期間、禁漁区、魚種毎の採捕制限、といった項目になります。ここでは埼玉県の例を挙げてみましょう。

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魚種による採捕期間の制限。釣り人的に言うと禁漁・解禁ですね。

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これは具体的な禁漁区を定めたもの。

上記は一部です。埼玉県の漁業調整規則はこちらを参照。

こうした、釣りをする上で守らなくてはいけないルールが来年度に10年に1度の切り替えを迎えるということです。

でも10年に1度の切り替えなんて初めて聞いたという人も多いでしょう。何せこれまでは、釣りをする上でのルールを決めるというのに釣り人や釣り業界の関わらないところでこれらが決められてきました。
漁協の収入は釣り人からの遊漁券購入が頼りです。つまり釣り人はお客様。そのお客様の要望を聞かずに10年先までの規則を決めてしまうって、どうなの?

しかし今回からその点が見直しとなりました。
令和4年4月14日、水産庁長官より各都道府県知事宛に 通知が出されました。それによると、利害関係人からの意見聴取を必ず行う事が義務付けられました。そしてその手段としては都道府県ホームページでの掲載が推奨されています。

確かに都道府県のホームページでの掲載が現在考えられる最善策ではあるのかもしれません。でも、常に都道府県のホームページをチェックしている釣り人なんて果たしてどれだけいるのか。
いつの間にか意見募集が始まり、いつの間にか終わっている。行政のパブリックコメントあるあるです。
既に現時点で、幾つかの県では意見の募集が終わってしまっていました。寄せられた意見が0件だったという県も複数あります。そりゃそうでしょうよ、誰も気付かないですよ・・・

ちなみに関東では東京都が9/21まで、千葉県は8/29で締め切られてしまいました。それどころか神奈川や埼玉なんて意見募集している形跡すら見当たりません。水産庁長官の通達をスルーなのか?面倒だからやらないのか?釣り人の意見なんてハナから聞く気がないのか?

『ゴルァ!!ちゃんと意見募集せんかい!!』
と、埼玉県農林部に怒りをブチまけたオッサンがここに1人(笑)。

それに対して埼玉県農林部からはきちんとした返答をいただきました。それによると東京都及び千葉県は令和5年9月に免許切替となるため既に意見聴取を行った。埼玉県の場合は令和6年1月に免許切替のタイミングとなるため、意見聴取については11月上旬より開始しますとのことでした。

てっきりスルーするつもりなのかと思っていました・・・申し訳ない(汗)。

でも、11月上旬から意見聴取を始めるということだったら釣り人にこれを広く告知しておくだけの時間も十分ありますね。埼玉県だけでなく、これから意見聴取を始めようとしている県もあるのかもしれない。

皆さん、釣りをしていて遊漁規則に何か不満や疑問に思う点というのはないですか?

・どうしてリール釣りの県内共通券というのがないの?
・ここの禁漁区はちょっと広すぎるんじゃない?
・一度に使用できる竿の本数は制限があってもいいんじゃない?
・〇〇沼のワカサギには採捕期間を設けてもいいんじゃない?

既に意見募集が終わってしまった県は仕方がないけれども、折角の機会だから釣り人の意見も出してみてはどうかなと思います。地域の釣具販売店の関係者の方は積極的に出すべきだと思います。

**********

上記の件はフライの雑誌社「あさ川日記」より自分も知り得た情報です。ここがなければ自分も気付かなかったと思います。

フライの雑誌社さんは外来魚問題や福島原発による魚類の放射性物質汚染など、問題意識が非常に高く、情報収集力が半端ない。そして有益な内容が多い。

でも「フライの雑誌」をバスアングラーが買って読むという事はないと思うんです。これが本当に勿体ないとしか思えません。Basserさんかルアーマガジンさんあたりが、フライの雑誌の記事を買い上げて転載するということとか出来ないのかな。

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