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シンプルという方向性 [その他]

ここ最近、ライブスコープの是非に関する議論をよく耳にするようになりました。

自分は否定派ではありません。情報量が増えることで釣り自体の精度が上がると釣りがさらに楽しくなるのは間違いないから。自分も魚探の性能が上がったことで釣りが一段と楽しくなった経緯があります。
そして自分のように週末にしか釣りに行けないアングラーは多いと思います。いつも混雑している釣り場で、先行者とのバッティングで思うように立ち回れずストレスを抱えることも多いはず。しかしライブスコープを使う事で他の人とのバッティングをさほど気にすることなく自分だけの釣りが楽しめるのであれば、それはとても好ましいことだと思います。またライブスコープを使う人が沖側の釣りにシフトすることで単純にバンク沿いのプレッシャーも下がり、結果的に他の人も良く釣れるようになるのではないかな?とすら考えています。なので、自分はライブスコープの普及は好意的に捉えているのです。

と、ここまで肯定しておいて言うのも何ですが、きっと自分は買わない。値段が高過ぎですし(苦笑)。廉価版が出てきたら検討の余地はあると思いますが。
でも価格以上に他の理由があります。自分はこれ以上装備を多くしたくないのです。レンタルボートは準備や後片付けが大変過ぎる。

自分は岸釣り、フロートチューブ、レンタルボート、カートップアルミボート、バスボート駐艇と様々なバス釣りのスタイルを経験してきました。周りの人達の事も見てきましたが、今ではバス釣りから離れてしまった人が少なくありません。そうした経緯から言えることがあります。

イケイケの時はいいのです。体力があり余っている時や、やる気に満ちている時は。ところがそのモチベーションは長くは続きません。やがて体力の衰えや飽きによってモチベーションが落ちてくるとどうなるか。装備が多ければ多いほど準備や後片付けが億劫になり、釣りに行く気が失せてきます。より多くの魚を釣るために装備をステップアップしていた結果、逆に釣りから遠ざかってしまった人を大勢見てきました。

カートップアルミボートなんて本当に大変でした。準備段階でボートを車の屋根に乗せて、船外機やエレキといった装備品も車中に乗せて。そして釣り場に着いたらそれらを降ろす。釣りが終わったらそれをまた車に積んで、積みっぱなしでは車を日常的に使う際に支障が出るので帰宅したらそれらをまた降ろす。1回の釣行で何回ボートや装備品の積み下ろしをやっているんだという。若いうちは自分もそれを当たり前のようにこなしていましたが、今だったらもう絶対に無理!重いものばかりだし。
でもそれは自分だけではなかったように思います。昔あれほど居たアルミボートのカートップスタイル、今となっては本当に少なくなりましたよね。

バスボートを駐艇していれば準備も簡単でしょ?と言われがちでしたが案外そうでもありません。ドレンコックを閉めて、ボートカバーを外して、充電用のコードを仕舞って、携行缶からガソリンを給油して、魚探を複数個セットする。たまに猫に侵入されて船内を汚されている時もあって掃除してから出艇することもありました。ボートのセッティングが終わったらトレーラーを牽引車に繋いで。何だかんだで30分程度は掛っていました。もちろん、釣りから帰着したらそれを逆にやり直す。
たまにだったらまだいい。でもこれを頻繁に繰り返すのは本当に面倒臭い。とっとと湖面に繰り出したいのに。

その点、岸釣りは本当にラク。車からタックルを取り出して水辺に降りて速攻で釣りが始められる。ただ、霞ヶ浦水系も魚が減り釣れなくなった。かといって他に岸釣りが出来る場所なんてそうそうない。そんな時代になってしまいました。

ここ数年はもっぱらレンタルボートで釣りを楽しんでいますが、自分の場合はレンタルボートの装備がシンプルそのもの。ミドルデッキやラダーなんて持ってもいない。エレキを付けて、魚探を1つ付けて、脚立を置いてハイ終わり!なのですが、そんなシンプル装備であっても準備と後片付けが面倒だなぁと思っているのです。自分的にギリギリ許せるレベルといったところでしょうか。これ以上装備を増やしたくない。これ以上面倒臭くなると釣りに行くのが億劫になるのが目に見えているから。

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なるべく装備をシンプルにして、気軽に釣りに行けるようにして、その分釣行回数を増やしたい。自分はそう思っているのです。

最近のレンタルボートアングラーの装備、凄いなぁと思っています。スポットロック付のハイパワーエレキ、複数台の魚探にライブスコープ。その人達って、きっと今現在本当に釣りに夢中なんだと思います。かつて自分がアルミボートを入手した頃もそうでした。遂に買っちゃった!これであちこち釣りに行ってやるぞ!と意気込んでいましたからね。モチベーションに満ち溢れている状態なんだと思います。

しかし、装備が充実すればするほど、モチベーションが下がった時に釣りに行くのが億劫になってしまう人が確実に居ます。そしてその人はやがてバス釣りから離れていってしまう。そうした人を沢山見てきたからこそ、自分は「面倒過ぎない」ところで止めているというわけなんです。自分は末永くバス釣りを楽しみたいのでね。

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T-REX

ほんとそれです!ボートや関連品を販売してきましたが、じきに釣り自体をやめてしまった人の多いこと!まだ夢中な自分は価格が合えば欲しいですけどね(^_^;
by T-REX (2023-06-11 13:26) 

IKE-P

バスのボート釣りほど準備が面倒な釣りってそうそうないですよね。ソルトルアーにしてもトラウトにしてもすぐに釣りを開始でき、撤収もすぐにできますからね。
by IKE-P (2023-06-11 16:18) 

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