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戦闘力******のカラー [製品開発]

新たに発売するシンクスパイダーにラインナップ、そしてモッサにも新色として追加される"FRZ"。

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FRZとは一体何ぞや???

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元ネタはイモグラブの#359(スモークブルーパール/シルバー&パープルフレーク)です。実はこのイモ#359、超絶釣りウマアングラーのMさんが三島湖でダントツ釣果を得ているカラー。普通の人がようやく10尾釣れるかどうかという時にMさんは40尾ほど釣っていたり。まぁコレだけ使っているわけではないでしょうけど。
誰もが知っているであろうMさんですが迷惑が掛かるといけないのでここではお名前は伏せておきます。

何度か湖上でもお会いし、その時に#359の話を振ってみると・・・

「あぁ!●リーザですね!何せ戦闘力******ですからね!!半端ないですよ!」
(いや、あの、何を言っているのかわからないんですけど・・・)
「つまり、バスが浅場で稚ギルを食ってる時にはメチャクチャ効くんですよ!」
(あぁ、やっと話が理解できた)

そしてどうやらMさんの周りではイモの#359は「●リーザ」と呼ばれているらしい。ここまで書けばもうおわかりですよね。あのアニメの有名な敵キャラです。言われてみれば確かにそれっぽい(笑)。このカラーの事を最初に「●リーザ」と呼んだ人のセンスは素晴らしいなぁ!

ただですね、アニメのキャラクターや特撮ヒーロー、怪獣などの名前というのは要注意なんです。というのも、商標の分類で釣具とおもちゃは分類が同じなのです(●リーザの場合は某大手釣具メーカーさんが釣具で商標を持っていましたけど)。迂闊に使うことが出来ない。

商品名ではなくカラー名ではあるのですが、一応その辺りのところも考慮して「●リーザ」という名称は避け、FRZ。わかる人だけわかってくれれば(笑)。

で、Mさんの勧めに従い自分も三島湖でイモグラブの#359を試してみました。すると・・・バスがイモグラブを見付けるや否やすっ飛んでくる!!何なんだ、この反応の良さは。ビックリしました。でも他のフィールドだとそこまで突出した威力は感じないのですけど、不思議だなぁ。

三島湖爆釣カラー"FRZ"。発売されたら是非お試し下さい。

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シンクスパイダー 真っ直ぐ落ちていく・5 [製品開発]

シンクスパイダーはスライドせず真っ直ぐ沈むことがコンセプトの1つです。狙った場所に確実に落とすためにはそれが不可欠でした。

本来このためにはボディー断面が真円であることが理想です。ところがそうしてしまうとオフセットフックのフッキングに難が出る。スッポ抜けやすくなってしまうということです。
そうした点では横方向に潰れた偏平であるのがいい。でもあまり偏平になりすぎると今度はスライドフォールしてしまいやすい。だからシンクスパイダーは、偏平率を抑えた楕円形状となっています。具体的には、モッサ2.2インチよりも偏平率は抑えてあります。

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真円 <---イモグラブ---シンクスパイダー---モッサ2.2in---> 偏平

また、オフセットフックのフックアップ率を向上させるためにスリットを設けてあります。

真っ直ぐに沈むということはサイトフィッシングだけに有効なわけではありません。垂直岩盤、単体の立ち木や杭など、狙ったスポットからいかに離れないように沈ませるかというのが極めて重要です。勿論、ラインテンションのコントロールありきの話ですが。

シンクスパイダーには生産工場が嫌がるレベルでソルトを混入させています。生産工程上これまでの限界とされていたレベルの、さらに上まで頑張ってもらった。それでもゲーリーヤマモトマテリアルほどの高濃度には達していませんが、それに近いレベルには達しています。自重も3.1g程度あります。現在市販されているシンキングインセクトベイトの中では私が知っている限りでは一番速く沈みます。



沈下速度についてはコンセプト自体にも関わる部分ですので随分と悩んだ部分です。そもそもスレっからしの見えバスを釣ろうと思ったら、あまり沈む速度は速くない方がベターである気もします。じらして喰わすのならその方が絶対にいい。
でもそうした使い方であれば既に発売されている他社製品に良いものが幾つかあります。用途がまるっきり被るものをあえて作る必要はない。

シンクスパイダーは沈みが速いので、湖岸沿いを比較的早い速度でクルーズしているような足の速い見えバスを狙い撃ちするのに向いています。さらに、浅い側から深い側に向かっていこうとするバスも捉えることが可能です。

そしてシンクスパイダーは普通にノーシンカーでバンク撃ちをしながら流していく事が出来ます。イメージ的には少し軽くなったイモグラブ感覚とでも言いましょうか。

自分が気に掛けていたのは、そもそもサイトフィッシング自体がかなり難易度の高い上級者向けの釣りだということです。沈む虫系が流行りとはいえ、皆さん本当にそんな難易度の高い釣りばかりをされているんでしょうか?
ただでさえ週末のフィールドは人出も多く、どうしても後手に回ることも少なくないはずです。朝なんてインレットの上流部目指してレース状態になることも多々ありますよね?ちなみに私のエレキは12V54lbですのでレースになると絶対負けます(涙)。

そう考えると、沈む虫系でサイトフィッシングが出来るのは1級ポイントに1番乗りする一握りの人達に過ぎず、そのタイミングも限られたものと言えます。つまり、沈む虫系のワームは本来あまり出番自体が多いものではないのです。

その点、シンクスパイダーは通常のノーシンカーバンク撃ちでも使えますので、比較的どなたにでも扱いやすいものに仕上げてあります。使い手のスキルは問わず楽しんでいただけるものと自負しています。

**********

ピンクスパイダーは真っ逆さま 墜落してゆく。
シンクスパイダーは真っ直ぐに水平姿勢で落ちていく。

このネーミング、ピンと来ている人が多いでしょうけれどあの曲が由来です。製品が完成する前から名前だけは決めていた。それならどうしてピンクがないの?と言われてしまうんですが。

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シンクスパイダー 真っ直ぐ落ちていく・4 [製品開発]

フックの自重がバランスの大部分を占めてしまうシンキングインセクトベイト。このジャンルの性能の優劣は見分けが付きにくいのは確かです。では、ワーム自体の性能を比較したいと思ったらどうしたらいいでしょう?

答えは簡単で、水槽でもお風呂でもいいのですが、フックを刺さずワーム単体で沈めてみることです。スライドフォールしてしまうもの、斜めに傾いて沈んでしまうもの、中には頭から沈んでしまうものもある。

シンクスパイダーは単体でも「真っすぐに」「水平姿勢で」「素早く」沈みます。あえて意地悪をして、傾けた状態で水に落としても即座にクルリと翻って姿勢を正してしまう。これがシンクスパイダーのセルフレベライザー(自立水平姿勢保持)機能です。



意図的に横方向に水面に落としていますが、次の瞬間には姿勢を正してフォールしていくのがわかると思います。シンクスパイダー以外の製品でも自力で姿勢を正すものはありますが、クイックに姿勢を立て直すスピードとしてはシンクスパイダーが最も優れている部分です。

シンクスパイダー以外で、自力でバランスを正すことの出来るワームもあります。製品によって異なりますが、その原理は2種類です。
  • そもそも左右のバランスが取れているので、沈みながらゆっくりと姿勢を正していくもの。
  • 本体の上下で素材の比重を変えてあるもの。腹側を高比重にしている。

なお、シンクスパイダーはフォールスピードを速めるために素材自体は全体を一律に高比重ソルトイン素材を使っています。

シンクスパイダーのセルフレベライザー機能は、上記の2種類の原理とは異なる手段で姿勢を正すよう設計されています。シンクスパイダーのセルフレベライザー機能は、沈下の際に毛(脚)の間を通り抜けていく水流抵抗によってもたらされるものです。

毛が生えていること自体、沈む力にとっては抵抗以外の何物でもありません。速く沈みたいのに毛が抵抗となって邪魔をする。けれどもシンクスパイダーには毛の方向性、生えている位置の関係で、水流抵抗が軽くなる位置があります。抵抗が強いまま無理して沈もうとするのではなく、おのずと水流抵抗の軽い姿勢を取ろうとする。それがセルフレベライザー機能の原理です。

とはいえ実際のところ、オフセットフックをセットすればどの製品も大差はないです。単体で沈めると頭から落ちて行ってしまう製品だって、オフセットフックをセットすればそれなりには水平姿勢になりますから。

但し、シンクスパイダーの場合はワーム自体の姿勢保持のポテンシャルがズバ抜けているという点だけは自信を持って言っておきたいと思います。

(つづく)

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シンクスパイダー 真っ直ぐ落ちていく・3 [製品開発]

今現在「沈む虫」ブームとなっていますが、自分はこれをあまり「虫」だと思い込まないことが使いこなす秘訣ではないかと思っています。使う時期やリグなどもとても幅広いものだからです。イメージ的にはむしろエビの方が合っているのではないでしょうか。ノーシンカーだけではなくてダウンショットリグで使ってみても悪くないです。

ただ、シンキングインセクトベイトならではの強みを最大限に発揮できるのはノーシンカーのサイトフィッシングだと思います。自分はその道の達人ではないですけど。

見えバスを発見!早速、狙った場所にワームを撃ち込んでみる。
こうした魚は大概はスレッカラシなので、アプローチに失敗すると警戒心を増してしまいチャンスを逃してしまいます。一発で決めることが肝要です。

見事、狙った場所にワームが落ちた。さぁ、喰え!心臓が高鳴る瞬間です。
が、必ずしも思い通りになるとは限らない。
  • ワームが思わぬ方向にスライドして沈み、魚の視界から離れてしまった。
  • ワームが斜めに傾いた姿勢で沈み、バイトに持ち込めなかった。
  • ワームが沈んでいく間にバスがどこかに泳ぎ去っていった。

こんな経験をされてきた人も少なくないはずです。

釣りなんて自然を相手にした駆け引きですから必ずしも思ったように行かないのは当たり前。ただでさえ釣るのが難しい相手ですから、最高のアプローチが出来たのに口を使わなかったというのならばそれは仕方がない。でもせめてアプローチは成功させたい、それが前提条件だと思うから。
そのためにも、使うワームには
『狙った位置に真っ直ぐ沈んで欲しい』
『水平姿勢を崩さずに沈んで欲しい』

そしてそれが出来るインセクトベイトを求めて試行錯誤を繰り返してきました。シンクスパイダーはその集大成です。

ノーシンカーのフォーリングの釣りをやり込んでいる人だったらきっとその重要性はわかってくれていると思います。ワームの沈下姿勢が水平であるものほど良く釣れる。頭下がり、尻下がりよりも水平姿勢の方が断然喰う。中層レンジで頭下がりや尻下がりになっているベイトフィッシュなんていないですものね。

ストレートワームのように長い形状のものはワッキーリグでセットすることにより水平姿勢でフォールできます。一方、インセクトタイプのように短い形状のものはオフセットフックを使用すればおのずと水平姿勢にはなります。フックの自重による影響が大きいので、あまりワーム自体の性能には差異が出ないというのが正直なところです。

そしてもう1つ重要な事。ワームが傾かずに正しい姿勢で落ちること。上下左右がブレずに沈むことです。でも、これもまたオフセットフックをセットすれば余程バランスが悪くない限りは問題のないレベルになることがほとんどです。

オフセットフックをセットすれば、ワーム自体のバランスはあまりシビアでなくてもいい。極論すれば、余程おかしな形状でもしていない限り水平姿勢で沈んでいくし、左右のバランスもそうそう崩れるものではありません。だからシンクスパイダーも適当に、それらしくデザインしました・・・なんてワケがない。

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シンクスパイダーはワーム単体、つまりフックをセットしていない状態でも水平姿勢を維持しながら、バランス良く沈みます。無理矢理おかしな姿勢で沈めようとしても出来ません。クルッと自力で体勢を立て直して水平姿勢に戻ってしまいます。これがシンクスパイダーの大きな特徴である「セルフレベライザー機能」です。

(つづく)

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シンクスパイダー 真っ直ぐ落ちていく・2 [製品開発]

モッサがパラシュートドライフライであるならば、シンクスパイダーはソフトハックルのウェットフライやウーリーバガータイプのニンフフライです。

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ウェットフライはハックルが少なめに巻かれています。これを多く巻いてしまうと浮力が発生してしまい沈下の妨げになる。
そしてウェットフライはリトリーブして使うものです。だからハックルは少量を縦に巻く。リトリーブに伴ってハックル自体がフワフワ開閉して魚を誘う。
テールも重要なパーツ。これがあることで水平姿勢を維持できる。

以上が沈めて使うためのフライが持ち合わせているディティールです。

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シンクスパイダーは
・まばらに生えた脚
・多方向に生えた脚
・テールの役割を果たす後方の脚
・微細に動く長さ、細さ、形状を兼ね備えた脚

モッサとは一線を画すシンキングインセクトベイト専用のデザインディテールを纏っています。
そしてもちろん素材も違います。モッサは微細な泡を多く含んだフォームPVCという素材で、シンクスパイダーは高比重のソルトインマテリアル。

とても不思議なことですが、ドライフライが水を吸って浮かなくなってしまうと釣れなくなります。見た目は大してウェットフライと変わらないのにです。だからフライの世界では、ウェットフライの代わりにドライフライで代用しようなんて人はいない。それぞれ専用のものを使う、それが最良というわけです。シンキングインセクトベイトに関しても、沈めて使うためのディティールがあってこそ最大限の効果を発揮できるものと考えています。

フローティングインセクトベイトとシンキングインセクトベイト。もし純粋に「虫」を意識して使うのだったら浮く方が断然いいです。その理由は水面に「置きっぱなし」に出来るから。
ここぞという場所があったらそれこそ提灯釣りでひたすらチョンチョンしてもいい。魚を寄せて喰わせることが出来るし、魚をじらしてバイトに持ち込むことも出来る。

一方、シンキングインセクトベイトは一点で誘いをかけることは苦手です。水面でチョンチョンやるのだったら浮く方が使いやすいですし。
では、フローティングでは出来なくてシンキングに出来ることとは何か?それはワーム自らバスの近くに向かっていけることです。だからこそ、ここぞという場所に撃ち込む際に重宝される。サイトフィッシングなどで多用される所以です。

流行っているから沈む虫、ではなく、それぞれに有効なシチュエーションを理解して使い分けることで武器になります。見た目が同じような感じだったとしてもフローティングとシンキングでは全く用途が違うルアーと認識した方が正しいかもしれません。

(つづく)

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シンクスパイダー 真っ直ぐ落ちていく [製品開発]

カタチあるものには全て理由があります。それを無視してデザインしても本来の機能は得られない。

おかげさまで人気を博しているパフォーマンスベイト・モッサ

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これは水面に水平に浮かせることを念頭にデザインしています。フライで言うところのパラシュートドライフライです。フックシャンクと平行に、そして高密度でハックルが巻かれていますよね。フックシャンクと平行にハックルが巻かれていることにより水面には水平姿勢で浮きます。ハックルが高密度で巻かれているのは表面張力を高めて浮力を稼ぐため。

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モッサに生えている14本の脚はまさしくパラシュートフライのハックルに相当するものです。これが表面張力を生んでいます。

ただ、ドライフライは基本的には放置して使うものです。とにかく自然に流すことが一番重要で、釣り人側が動きを付けるようなことはしない。バス用のインセクトベイトはその点が違います。こちらはある程度釣り人が動かして使うものですから。

しかしながら私の意に反して、モッサを沈めて使うという人が出てきました。わざわざネイルシンカーを刺して使うという人もいる。確かに、それでも釣れてしまうのは事実です。

そしてそんな人達からは、シンキング版のモッサを作って欲しいという要望が上がり始めました。
実は私の手元にはシンキングモッサがあります。何を思ったか工場が誤って塩入りの素材で試作してきたもの。試しに使ってもらった人によると良く釣れるらしい。でも自分はそれは作らないと決めていました。
モッサはあくまで浮かべて使うための設計です。これを無理矢理沈めて使っても釣れてはしまうけれど、少なくともデザインに合致した使い方ではありませんのでデザイナーとしてはお勧めできない。

それに、沈めて使うのだったらそれに適したカタチのものがあればもっと使い勝手が向上すると思っていました。

2020年に発売となるパフォーマンスベイト・シンクスパイダーは沈めて使うことを前提にデザインしたものです。本来浮かせて使うためのものを無理矢理沈めて使うよりも、その扱いやすさは段違いと自負しています。

(つづく)

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クローンクローと熟女の香り [製品開発]

基本的に自分の仕事は社内の「何でも屋」なのですが(汗)本業は一応製品開発です。

通常製品開発というと全く新しいものを作り出すことを指します。ですがスミスの場合は海外ブランド製品の復刻という仕事もあり、これはいかに過去の製品に近づけられるかが求められることもあります。で、昨年から自分の仕事になっているのが「ワームの復刻」なのです。

ご存知の通りOFTさんがなくなってしまい、その販売を引き継いだものが幾つかあります。でもその引継ぎというのも簡単なことではありません。製品、パッケージ袋、トレー、シール、パッケージ内職。OFTさんで使っていたそれぞれの業者さんがそのまま稼動してくれればいいですが、既に会社がなくなっていたり、或いは価格や生産数が見合わなかったり。そうしたらまた新しい業者さんを探さなくてはならない。パッケージデザインなどは当然新たにやり直しです。メーカー名を変えなくてはいけませんから。

ワーム自体もそうです。中には既に生産が出来ないものもありました。

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当初、クローンクローはスミスでも取り扱わない方針でしたが、あまりにも要望があちこちから聞かれたため急遽取り扱うことが決定。ですが元々のクローンクローは既に生産出来ない状況になっていました。
そもそも、現物を見てみたら成型精度にもだいぶ難がありました。おそらく金型がもう寿命だったのでしょう。細部の造りがもうグズグズでした。そして当然の事ながら図面なんて残っていなかった。

そこでクローンクローは新たに設計をし直しました。ハサミにあるブツブツもきっちり再生させました。

既存品の復刻というのは、新規開発とはまた違った難しさがあります。あくまで忠実にが基本です(でもこれって、ニセモノを開発しているのと同じことなんですよねぇ)。クローンクローに関しては元OFT社スタッフのSさんにもチェックしてもらい、良い物に仕上がっている自信はあります。

ですが、オリジナルのクローンクローはかなり昔に作られたワームです。それに比べ、現代のロックフィッシュ用のワームというのは集魚剤をたんまりと混ぜ込んであり、味や臭いという面では昔のマテリアルでは太刀打ちできないのも事実です。こればかりは従来品を踏襲する必要はありません。

ですから、この点だけは釣果で負けないように集魚剤をしっかりとマテリアルに混ぜ込みました。そして周りの人に臭いを嗅がせてみたところ、皆口を揃えて「くっさ~」と言いながら顔をしかめます。うむ、それでいい。臭いワームほど釣れるのだから。

それにしてもこの臭い、ガルプとも違うし根魚大将ともまた違う。果たして、この臭いをどうやって説明したら良いものか・・・

そうしたらある人が臭いを嗅ぐなりこう言った。
「この臭い・・・熟女の股間の臭いだっ!!」
いや、熟女でも人それぞれだと思うんですけど、もしクローンクローを購入された方は臭いも嗅いでみて下さい。

01.レッドクロー
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これはOFTさんで販売していた時代の一番人気。まさしくザリカラーですね。甲殻類を模したラミネートカラーといえばコレです。

02.グロー
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これもOFTさんで販売していた時のカラーを継承。カサゴやクロソイの夜釣りには必携。

03.レッドゴールドフレーク
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根魚にはやっぱり赤系が人気。ちなみに狂輪波でも赤系(レッド レッドフレーク)が一番人気でした。

04.オレンジゴールドフレーク
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オーシャンパフォーマーの人気カラーを転用しました。ロックフィッシュ系にもチヌにも効くアピールカラーです。

05.ブラック
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OFTさんで販売していた時のカラーを継承。一部では根強い支持があるみたいです。

06.グリパン/オレンジ
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オーシャンパフォーマーの人気カラーを転用しました。背中側はナチュラルカラー、腹部はアピールカラーを組み合わせたもの。ズル引きではナチュラルな存在で、リフト&フォールをすれば腹が翻ってアピールもするという特性を持っています。

07.イワガニ
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オーシャンパフォーマー黒鯛大将の人気カラーを転用しました。バス的に言うとジューンバグカラーです。

08.エビミソゴールド
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チヌ専用ワーム「アマジャコ」の人気カラーを採用しました。地味なカラーではないと思うのだけれども、水中に入れると不思議と馴染む色。

・10本入り
・¥400+税

・7月発売予定

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コロっと、コロット。4 [製品開発]

通常、ルアーの開発を進めるにあたってはフィールドテスターの方々に意見を聞いたり、協力を仰ぐのが通例です。私自身もそれを一番重視しているのは間違いありません。

なお、現在スミスのバス関係のフィールドテスターに関してはJB,NBC,WBSといったトーナメンターの人にお願いしています。
トーナメンターは道具を見る目が一般の方よりもシビアです。それが自身の成績にも関係してくるのですから当たり前ですね。何より、ハイレベルなアングラーの集団の中に身を置いているわけなので周りから見聞きする情報も洗練されている。だから、より突き詰めた意見をもらえる。

ただ、コロットSRに関してはトーナメンターの人達の意見はほぼ伺っていません。方向性が違うと思ったからです。

日本のトーナメントではハイプレッシャーの状況下で結果を残す必要があります。シャロークランクにしてもハイアピール系のものが不利になることが少なくない。日本ではバルサ製のハイアピールクランクがウイニングルアーになりにくいというのも、その辺りに理由があります。

にも関わらず市場においてはバルサ製クランクも高い需要があるわけです。それは一体なぜでしょうか。理由は簡単、一般アングラーはそれでちゃんと釣っているからなのです。
ある意味、トーナメントというのは特殊な状況下での釣りです。ほとんどの場合ハイプレッシャーで釣れない中での釣りになる。トーナメントレイク自体もポテンシャルが低下している場合が多い。
一方、一般アングラーは少しでも多く釣りたいと考える人が多いはずです。となると必然的に、釣れる確率がより高いと思えるフィールドで釣りをする。

トーナメンターと一般アングラーではルアーに求める要素が違うということです。その目的が「釣るため」で共通しているにも関わらず、です。

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コロットSRでは一般アングラー目線で釣れるシャロークランクを目指しました。レスポンスの良いワイドウォッブル。泳ぎや波動は強い部類のシャロークランクです。

潜行深度は、計測値としてはMAX1mを記録しましたが実用範囲としては60cm程度までのシャローレンジが活躍の場となります。ロッドを立ててゆっくり引けばウェイクベイトにもなる。もちろんミディアムリトリーブでガンガン引きまくるのも良いです。
外観的な可愛らしさは仮の姿、実際のところ、容赦なくバスを狩る漁具として開発を進めていきました。

マッディーシャローのバンク沿いをアップテンポに攻めていく。
水深の浅い皿池で、遠投して広い範囲で探ってみる。
リザーバーのティンバーエリアに投げ込んで、枝にぶつけながら上層を引いてくる。
消波ブロックに当てながら、その隙間を通してくる。

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コロットSRはそんな状況下ではきっと効きます。そして時にはバスが翻ってアタックしてくる様子が目に入ってくるかもしれません。

是非、コロットSRでエキサイティングなシャロークランキングを楽しんでみて下さい!!

(おわり)

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コロっと、コロット。3 [製品開発]

50mm弱のサイズで丸い形状のクランク。これだけ聞くとコンパクトなクランクベイトを想像する人が多い事と思います。

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ですが、写真上の荒削りした状態でのバルサ片も全長50mmです。50mmというサイズ制限内であってもこれだけボリュームのあるデザインにすることも一応は出来るのです。
まぁ、これは浮力が高過ぎて潜らせることが出来ませんので実用的ではありませんが。

50mm弱のサイズで丸っこい形状のシャロークランク。ありがちなスペックなようでいて、実はこれほど設計が難しいルアーもありません。何も考えずにルアーを作ると、必ずある壁にブチ当たる。

まず、横幅のあるルアーというのは魚が横方向からアタックしてきた際に弾いてしまうケースが少なくないのです。カバーに対するスナッグレス性能に秀でている反面、魚も掛かりにくくなってしまうというわけです。フックサイズに関して具体的に記すと、#8では駄目で#6を使わなくてはいけない。

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ところが、50mmという範囲内に#6フックを前後に装着するとフック同士が絡まるという事象が発生する。つまりは間隔が足りないのです。

この問題、どう改善したらいい?間隔を確保するためにルアーの全長を伸ばす?或いは#8フックでもフッキング率を高めるためにボディーを薄くする?・・・ね、既にこの時点で「50mm弱で丸い」という根幹の部分を崩さざるを得ないわけです。

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コロットSRの場合は特殊なパーツを使うことでこの問題を解消させました。腹部・後部に横向きのエイトカンを採用しました。こうすることで前後への移動幅を抑え、フックの絡みを防止しています。

小さくて丸い。それを具現化するのは一筋縄では行かなかったという事です。

(つづく)

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コロっと、コロット。2 [製品開発]

プラグの分類というのはおおよそその形状で判別されます。シャッドは薄いカタチ、ミノーは細長いカタチ。じゃあクランクベイトは?というと、丸っこいカタチというイメージを持つ人が多い事でしょう。

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でも、本当の意味で丸っこいクランクベイトというのは少ない。どれもこれも、意外と横幅があるとは言えないものが多い。ファッツオーやファットラップに匹敵するような横幅を持つクランクベイトというのは案外少ないのです。
コロットSRは、最も投げやすい3/8oz前後のウェイトを出来るだけコンパクトにまとめたいと考えていました。そうなると、おのずと"小さくて丸い”というパッケージングを意識しながらデザインを進めていきました。

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形状を球に近付ける。これは私がデザインしたスピナーベイト「ビバーチェ」のヘッドデザインでも強く意識した部分です。

質量をとにかくコンパクトにまとめていこうとするとおのずとその形状は球に近付いていきます。だから球に近ければ近いほど、真っ直ぐに投げやすいものが出来上がる。特にショート~ミドルディスタンスでのアキュラシーキャストを気持ちよく決めていくことが出来る。

そしてクランクベイトの場合は、横幅があることによってベリー部のフックが本体にガードされるかたちとなりスナッグレス性能が上がる、容積の拡大によって高い浮力が得られる、といったメリットが生まれます。

反面、形状を球に近付けることによるデメリットも勿論あります。コロットSRでの開発作業の多くは、そうしたデメリットをどれだけ潰していけるかという作業だったように思います。

(つづく)

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