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ディプシードゥRF [スミスルアー]

スミスでは北は北海道から南は沖縄まで、地区担当する営業員が現地の販売店を営業巡回しています。営業員が商品を案内して注文を取ってくるのは勿論大事なことですが、現地でどのような釣りが盛んなのか、どのようなものが求められているのかという情報収集をしてくるのも大切な任務です。

そんなこともあってか、北陸地区担当の某営業員は営業巡回もそこそこに現地での釣りにひたすら没頭し(笑)昨年はキジハタを狙って連日クランクベイトを投げ続けていたそうです。いいなぁ~その仕事(爆)。

狙う場所は捨て石や消波ブロックが続いているような場所で、なるべく平行に投げてボトムより少し上をデッドスローで引いてくるのがいいそうです。速巻きは駄目とのこと。

使用するクランクベイトは強いウォッブリングのものは駄目らしく、結果的に最も向いていたのがディプシードゥの2もしくは3なのだとか。シャッドじゃ駄目なの?と聞いてみたら、リトリーブを止めて浮かせることで根掛かりを回避できること、元々の障害物回避性能という面においてもシャッドよりクランクベイトの方が良いとの事です。

その研究結果が結実し?!ディプシードゥのロックフィッシュバージョンが発売されることになりました。

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やり方がちょっと安直なんじゃないの?どうせだったら専用品を開発した方がいいんじゃないの?と思いましたが、ディプシードゥがいいのだそうです。バス用との相違点はカラーとフックです。ウェイトバランスはバス用と同一。タイプはディプシードゥ2とディプシードゥ3の2タイプ。1はありません。

01 RHW(レッドヘッド)
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02 PCH(パールチャート)
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03 MPC(マットピンクチャート)
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04 MOR(マットオレンジ)
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05 MEB(メバル)
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06 SMR(スモーク/レッドグリッター)
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07 PWR(パール/レッドグリッター)
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【ディプシードゥ2RF】
・全長:55mm
・自重:8g
・タイプ:フローティング
・フック:ST-36TN #8
・最大潜行深度:2.5m
・標準小売価格:¥1,550+税

【ディプシードゥ3RF】
・全長:55mm
・自重:8g
・タイプ:フローティング
・フック:ST-36TN #8
・最大潜行深度:3.2m
・標準小売価格:¥1,550+税

・6月発売予定

現地調査という名の下で行う出張先での釣り(笑)。これは地方への出張が多い営業員の特権かもしれません。そして自分はそれが悪いことだとは思いません。釣具メーカーの社員たるもの、そのくらいの姿勢があって然るべきだと思っています。

でも昔、目に余るレベルで釣りばかりしていた営業員がおり問題になったことがあったのです。ガソリンの消費量が多すぎるという事で発覚しました。以後、かなり厳格に管理されるようになってしまったのです。全てこの人のせいです(爆)。

釣具メーカーの社員と言えど、出張時の釣行はほどほどに・・・です。

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艶魚 カラー詳細説明 [スミスルアー]

オーシャンパフォーマーの新製品、艶魚(あでうお)のカラーラインナップを詳細に説明したことがなかったので本日ここに記します。カラーラインナップ10色中の5色はヴィヴィッドライブからの継続カラーで、残りの5色が新規に加えたカラーラインナップとなります。というのも、ヴィヴィッドライブがメインターゲットとしてシーバスを想定したものだったのに対し、艶魚はロックフィッシュがメインターゲットとなっているためにカラーラインナップを再編成する必要があったのです。

01.イワシ
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ミノーでもメタルジグでも、ソルトウォータールアーで欠かせないイワシカラー。ソフトベイトでもようやくここまで表現できるようになりました。

02.カタクチイワシ
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ソルトウォータールアーの世界で不動の1番はイワシカラーです。でも、実際のところ背中が青い魚というのは見ませんよね?黒に近い濃青というのが現実的なベイトフィッシュカラーですのでこのイワシカラーの別バージョンとしてこのカラーをラインナップさせています。でもなぜか海用のルアーは背中が青い方が良く売れるんですけどね・・・。
なお、本物のカタクチイワシには黒点はありません。でも黒点を入れないとイワシカラーと呼んでもらえない、カラー名にイワシと付かないと売れ行きが悪くなる、という大人の事情が見え隠れするカラーでもあります(苦笑)。

03.シラウオ
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使っている釣り人ですら本物の魚が泳いでいるかとうっかり錯覚してしまうほど。透明感と水馴染みという点では最もベイトフィッシュに近い存在です。また内蔵した反射板の反射光が最も透過するカラーでもあります。透明感だけを活かしたい場合には反射板を除去して使うのもアリです。
このカラーを霞ヶ浦のシラウオパターンで試したいと申し出てきた人がいたのですが、コロナウイルスのせいで試せず残念でしたね。

04.レッド/レッドフレーク
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このカラーを艶魚にラインナップするかどうかは非常に悩みました。わざわざベイトフィッシュフォルムのワームをこの色にする必要があるのかと。ただ、昨年発売したロックフィッシュ用のワーム「狂輪波」ではこのカラーが一番人気だったのです。やはりロックフィッシュを狙うにあたってレッドというのは特別な色なんだと痛感させられました。

05.オレンジ/ゴールドフレーク
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バス用のクランクベイトでアピールカラーというとチャートリュース系が真っ先に挙げられますが、ロックフィッシュ用のワームではオレンジゴールドフレークが最もポピュラーです。濁り潮の時はコレですね。このカラーのみ反射板のカラーがゴールドです。

06.ホログラムスパークル
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ヴィヴィッドライブで支持の高かったカラーを艶魚でも採用。全体にビッシリとホログラムフレークを混入してあり、ギラギラした輝きでアピールするカラーです。

07.スキンピンクホロ
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日本海側でキジハタを狙う地方で強い要望があるためラインナップに加えています。非常に根強い支持のあるカラーです。

08.グローゼブラ
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クロソイなど魚種によってはナイトゲームとなりますのでグローカラーのラインナップは必須でした。艶魚ではメタルジグで多用されるグローゼブラパターンをソフトベイトに取り入れました。これにより内蔵している反射板の効果を相殺することなく夜光カラーの効果も活かせる仕様です。

09.サケチギョ
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東北や北海道の鮭稚魚パターンに完全対応するべく開発したスペシャルカラーです。全カラーラインナップ中で最も手が込んだカラーですが、需要としては極めてニッチと言えます。ただ、ターゲットの偏食傾向が高い状況下でもしっかりと通用するワームを作りたいという思いから生まれたのが艶魚なので、鮭稚魚パターンだけはどうしても克服したい対象でもありました。

10.リュウグウハゼ
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東北に生息するハゼの1種です。ただ、ベイトに似せるというよりはアピールポイントを持たせたカラーが欲しかった。それがブラックの縦縞模様であり、そのモチーフとして実際に黒い縦縞模様のあるリュウグウハゼを選びました。ベリー側はほんのりグリーンパールを混ぜてあります。

本来ならば艶魚の釣果も続々と入ってきているはずだったのですが、コロナウイルスによる自粛期間と被ってしまい発売時期が思いっきり悪いタイミングに重なってしまいました。去年は金欠で行けなかった東北遠征、今年こそは行きたいのですけどどうなることやら。

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シンクスパイダー 水中映像 [スミスルアー]

3月初旬に発売となった新製品のシンクスパイダー。スミスのバス用ワームとしてはかなり多い生産数だったはずですが、いざ蓋を開けてみると注文殺到で全く足りないことが判明。数千パックのバックオーダーを抱えることに。

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勿論、非常にありがたいことではありますが。結果的に自分が購入できたのはたったの4パックでした・・・(涙)。開発担当者とはいえ世の中はそんなに甘くないのです。

シンクスパイダーは1パッケージに6本入りですので4パックで24本。10本入りのワームだったら3パックにも満たない量です。これ、数回釣行したら無くなるよね、心許ないなぁ。いざとなったら接着剤で補修しながら使おうかと本気で考えていました。すぐに追加生産をかけたものの次回の発売は6月上旬。それまではとても保ちそうにない。

その時はまさか、長期に渡って釣りを自粛する羽目になるなんて全く想像すらしていなかったんですけどね。ですので、まだ私の手元には未開封のシンクスパイダーがあります。それでもやっぱり使い始めたらすぐに消費してしまう量でしかありませんので次回入荷分からは自分の分もしっかり確保したいと思っています。

本来ならば今頃はあちこちからシンクスパイダーでの釣果報告が私の元に届いていたことでしょう。でも、もう少しの辛抱だと思いたいですね。自分も早くシンクスパイダーを思う存分に使いたくてウズウズしています。



つり人社さんがシンクスパイダーの水中映像を撮影・公開してくれました。フォールスピードや動きなどよくわかる動画になっています。未使用の方がほとんどでしょうから、使用する際のイメージを掴んでいただけたらと思います。

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オールドスナッグプルーフ [他社製品]

先日、どういうわけかS社長が自分にくれたアンブレラリグを紹介しましたが、実は他にも色々もらっているのです。自分に何か物を与えたところで見返りはないのですけどいいのかな?

自分は詳しくないブランドなのですが、オールドのスナッグプルーフも色々ともらいました。中には往年の雄蛇ヶ池で使われたものもあるのかもしれません。

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コレは私の世代も見慣れた製品です。スナッグプルーフのフロッグと聞いて自分が真っ先に思い浮かべるのはこれですね。でも現行品は目が違います。
もちろん使ったこともあるのですが、いかんせん軽くて飛ばないし、脚が自在に動くわけではなかったので自分はあまり好きではなかった・・・

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コレはオリジナルフロッグの旧タイプと思われます。ちょっとフックの位置が前過ぎる気がしますが、足先がちゃんと水を受けるようになっているではないですか。コッチの方が良かったのに。

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これまたオリジナルフロッグの旧タイプですね。脚は中空ではなくペッタンコ。本体と一体成型ではないようです。

ハリソンのスーパーフロッグなどではよく言われることですけれど、年代の古い製品の方がイイような気がしないでもない・・・。

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これはワイルドマウス・・・でしたっけ?パッと見は似ていますがよく見ると形状やフックが違うので、これも年代違いかもしれません。使ったことはありませんがシンプルで扱いやすそう。

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な、な、何じゃコリャ~?!コレもスナッグプルーフなんですか?とS社長に聞いてみましたがわからないと。ただ、他のスナッグプルーフ系と一緒に保管されていたので可能性としてはあるかもしれません。

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造りは非常に凝っています。カエルの卵?っぽい本体は中空となっていてトレブルフックをしっかりガードしています。写真では見えませんがフックシャンクにはコイルが巻かれていてスイベルを固定している。前方のフラスカートはバレットシンカーをスッポリ覆っています。

どんだけ凝った造りなんだと驚いてしまうけれど、コレどうやって使うんだ?と想像がつきません(苦笑)。ちゃんとフッキングするのかなぁ、コレ。

スナッグプルーフ社はかなり長い歴史を持つルアーメーカーですが、今も昔も中空一筋でここまで続いているというのが凄いです。

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アンブレラリグ、発掘! [他社製品]

外出自粛が叫ばれていたGW期間中。8連休だったこともあり部屋の掃除や整理整頓もだいぶはかどりました。それは私だけではなかったようで、S社長も掃除をしていたところ不要なものが色々と出てきたらしく、断捨離とばかりに自分のところに持ってきました。一瞬、どうしようもないガラクタなんじゃないのかな~(笑)と思いつつ中を確認してみると・・・おぉーっ!!

もう10年近く前になるかと思いますが、アラバマリグが旋風を起こしました。その波はアメリカからすぐに日本にもやってきて、その流行に乗り遅れまいと日本のメーカーからも様々なアラバマリグが発売されました。

その様子を見ていたシニア層の面々はこう言ったものです。
「アラバマリグなんて今更だよねぇ、だって昔からアンブレラリグというのはあったからね。特に目新しいものではないよ」
確かにアンブレラリグという言葉は自分も聞いたことがありました。でも実物は見たことがありませんでした。元々はトローリング用の仕掛けの一つなのだそうで、それなら自分には縁がないはずです。

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そしてS社長が私のところに持ってきたのはまさしくその往年のアンブレラリグそのものでした。おそらく40年以上前の未使用品だと思われます。現存しているものはほとんどないでしょうから、これはかなり貴重なものではないかな。人によりますけど。

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何よりも驚いたことがあります。造りが素晴らしくいい。今のアラバマリグにないものがあります。オールドプラグなどでもそうですが、昔のアメリカ製品というのは手が込んだ造りになっていて手抜き感がない。ちゃんとしたクラフトマンシップを持った職人さんが作っていたことを想像させます。

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これですね、アンブレラというだけあって開くだけじゃないんです。何と、3本のワイヤーが真っ直ぐに閉じるようになっている。ワイヤー自体を都度曲げるわけではないので金属疲労も生じません。

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本体後部の蝶ネジを緩めて、樹脂にある3箇所の溝にそれぞれワイヤーをはめ込む。角度も120度ずつ3等分される。蝶ネジを締めて固定。閉じるときはその逆。
コレって凄くないですか?!アラバマリグって一度広げてしまうとものすごく嵩張る。金属疲労が気になるからあまり何度もグニャグニャ曲げたくない。でもこの方式だったら何の問題もない。

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ステンレスワイヤーの曲げも非常に綺麗。

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台紙のイラストを見るに、リーダーを付けて使うものだったようですね。

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パッケージ内には取扱説明書まで付属していました。

以前にも記したことがありますが、現代のアラバマリグって本体がリアルミノーフィニッシュになっているものが多いのですけど、リグの特性上、魚にバイトして欲しいのは本体ではなくジグヘッドリグの方ですよね?本体にアタックされても掛かりませんから。
そう考えれば、本体はむしろ目立たない存在にするべきなんじゃないのかなと思うのです。その方が製品コストも抑えられるはずですし。むしろこのアンブレラリグのように「真っ直ぐ閉じることが出来る」といった付加機能が付いている方が余程いいんじゃないかと思います。蝶ネジというのはちょっと考えものですけれど(苦笑)。

といいつつも、自分は新しいアラバマリグを作る気などはないのです。以前、研究してみようと思って一時期熱心に投げていたのですが、あまりにもラインの絡みが多すぎて挫けてしまったというのはここだけの話です。

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艶やかなるリアルベイトフィッシュソフトベイト・5 [製品開発]

ソフトベイトをリアルベイトフィッシュとして表現する場合に自分がこだわっている点。それはスケール模様や胸ビレなどは入れずプレーンな表面仕上げとすることです。ハードルアーで同じことをしようと思ったらスケール模様は必須でしょうけど、ソフトベイトの場合は入れない方がいいというのが私の見解。ヴィヴィッドライブを作った時からその考えは変わっていません。

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プレーン仕上げの方が確実に艶めかしさが表現できる。水中に入れるとさらにその違いは大きく出る。内蔵した反射板の反射光もしっかり出せる。

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1992年からスミスが輸入販売していた「ネフベイト」。パッと見はなんて事のないシンプルなワームです。けれども、これをジグヘッドにセットして湖水に入れた瞬間に驚愕した。これはまんま小魚じゃないか!!

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そして私だけでなく大勢の人が見た瞬間に衝撃を受けたであろうフラッシュトリックス。今でも全然通用するワームだと思う。

プレーンな表面処理、そしてホログラムのアイ。これがベイトフィッシュを模すソフトベイトのキーポイントとなる。私自身は間違いなくネフベイトとフラッシュトリックスに多大な影響を受けています。

そして何より現時点での生産工場の高度な技術。凄い、ここまで出来るのかと驚きながら開発を進めていました。

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リアルミノー顔負けのリアルフィニッシュ。ソフトルアーもハードルアーに負けないレベルに達してきました。究極の艶めかしさ。現代の技術ではここまでベイトフィッシュを再現できるのです。

新ヴィヴィッドライブは艶魚(アデウオ)として生まれ変わりました。ロックフィッシュ用ソフトベイトブランド・オーシャンパフォーマーから新発売です。

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個人で楽しむ時代へ [その他]

最近の子供のことはよくわからないですが、オジサン世代が子供の頃ってバイ菌扱いされていじめられる子がいましたよね?今思えば家庭の事情で同じ服ばかり着ていたりだとか、あまりお風呂に入れなかったりしていたのかな、とも思いますが。

他人をバイ菌扱いするだなんて道義的にはとんでもないことです。でも今はなるべく人と接することを避けなくてはいけない世の中になってしまった。悲しいけれど。
誰かが触ったドアノブを消毒する。建物に入る際には消毒液で手を殺菌する。おおよそ半年前では考えられなかった、とんでもない世界になってしまった。

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自分が20代~30代の頃の話になりますが、一時期カラオケ大好きでした。気の合う仲間と朝まで盛り上がっていました。合コンも大好きでした。自分は主催する側というのが多かったですけど。自分はお酒が嫌いなので深入りはしませんでしたが、少しだけ都内のクラブにも出入りしていました。
釣り以外のアウトドアでは冬になるとスキーに行っていました。当時は物凄いブームで、高速出口のICの数km手前まで車が数珠繋ぎになっていたくらい。リフト待ちも長蛇の列。ハイシーズンにはホテルの宿泊を抑えるのも大変でした。

そんな自分も今ではすっかり大人しくなりましたが、楽しい時期を過ごしてきました。いい時代を過ごしてきたんだなぁと思う。今思えば、この時代は「大勢で楽しむ」という時代だったんじゃないかと思います。人が集まれば集まるほど盛り上がった。時代の先頭に立っていようという人が多かったのです。
そんな時代であっても、個人で黙々と自分の好きなことに没頭している人もいました。所謂オタクと呼ばれる人たちです。今でこそその存在はポピュラーなものとなっていますが、当時は決して目立たない、地味な存在だったと思います。

コロナウイルスは終息できるかどうかがわからない。出来るとしても数年掛かるのかもしれない。そうは言っても、収入が途絶えて生活が破綻する人が既に出始めているのでどこかで見切りをつけて経済活動を再開しないといけなくなる。世の中がコロナウイルスとの共生を選ばざるを得ないことになるかもしれない。今までと同じような生活は出来なくなると言っている専門家の人もいる。

他人との接触を避けるとなるとカラオケは相当厳しいでしょうね。狭い室内で飛沫が飛びまくりでしょうから。合コンはオンライン合コンに?絶対につまらないでしょう、それ。あわよくばいい雰囲気に持ち込んで、って出来ないんだから。
お店が休業になったキャバ嬢がオンライン飲みなんてやっているけどそれも一時凌ぎにしかならないでしょう。目の前に女の子がいるからいいんですよ、ああいうのは。画面の向こう側じゃ意味がない。

コンサートやライブは無観客で映像配信?それではきっと臨場感は感じられないだろうな。プロスポーツ界も同様です。大勢が集まるイベントや展示会も開催は難しくなりますね。ツアーなどの団体旅行も衰退しそうです。

もしもコロナウイルスが終息しなかったとしたら「皆で楽しむ」という文化は廃れて「個人で楽しむ」という時代になる。そのようにせざるを得なくなる可能性があるということです。

釣りは元々「個人で楽しむ」娯楽でした。それが愛好者が増え、ブームとなり、市場が大きくなった。そして個人レベルで安易に情報が発信できる世の中になった。それらに伴い「皆で楽しむ」「大勢で楽しむ」要素が強くなっていきました。

でもこれからは「個人で楽しむ」時代に後戻りしてもいいんじゃないかなと思っています。元々周りに振り回されてやるようなものではない遊びだし、群れなくたって釣りは全然楽しい。

一人で出掛ける。情報や助言などに頼らず自力で魚を追い求める。とっておきの場所は秘密にして人が集まらないように心掛ける。

いつも特定のパートナーと釣りに出掛けるという習慣の人も少なくないと思いますが、これからは一人で釣りに行くという選択肢があってもいいと思います。それによって確立できるスタイルというものもきっとあるはずですから。

というか、これからはそれが求められる時代になってしまうのかもしれません。

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