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象さんガード [その他]

今では多種多様な形状があるワームフックですが、日本にワームの釣りが入ってきた頃から「ストレート」も「オフセット」もありました。当時はマスタッドとイーグルクロー位しかなかった時代の話です。このブログは昔話ばっかりですが(苦笑)。すみません。

何が言いたいのかというと、ワームというのは当初からセルフウィードレスで使うものだったということです。針先をワームの本体に埋めたまま使い、根掛かりを防ぐということですね。

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一方で、中にはワーム自体にウィードレス機能を持たせようとしたものも中にはありました。バークのこのワームはまさしくそれ。

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強いて呼び名を付けるとしたら象さんガード、かな?でも、実際に使ってみると耐久性がなくて駄目なんですよね。針先を刺したところがグズグズになって簡単に抜けやすくなってしまったり、針先がすぐに飛び出してしまったり。なので自分はあまりいい印象は持っていないし、コレがいいという人には今まで会ったことがない。

その後すっかり廃れたかのように思えた象さんガード、35年ほど前にとある商品が大ヒットとなります。それはフェニックスのアクションクローラーというワームでした(現物持っておらず写真がありません。スワンプクローラーに象さんガードが付いたものだと思って下さい)。

細長いストレートワームでしたが、当時はまだワッキーリグはありませんでした。アクションクローラーはテキサスリグでシェイキングして使うという方法で多用されることとなりました。

当時、釣具店でバイトしていた自分はお客さんにアクションクローラーの使い方やリグについて聞かれる機会も多かったです。
私「シンカーは3/16ozメインで、フックはストレートの#1/0がいいですね。フックの刺し方はこうで・・・」
お客さん「頭の部分のガードはどうやって使うんですか?」
私「それ切っちゃって下さい、使いませんから」
というと今一つ納得しない表情を浮かべる人が多かったです。じゃあ何で付いてるの?ということですよね。私がフェニックス社に聞きたかったです(笑)。

アクションクローラー以来、象さんガードはすっかり廃れたと思っていたらレインさんのキックリンガーというワームに象さんガードが付いているのに気が付きました。ジグヘッドやスモラバ使用時のガードという意味があるそうです。

そうかと思えば、エバーグリーンさんのエネミースティックというワームにも象さんガードが!!比較的最近発売された製品に象さんガードが採用されていたのはちょっと驚きでした。

自分の中では「往年のギミック」という認識だった象さんガード。どうしても昔のバークのイメージがあるんですよねぇ。でも、現行製品の中で取り入れているメーカーがあるということは象さんガードを推しているサポートプロやフィールドテスターがいるということなんでしょう。

ファッションでも音楽でも、1周回って目新しいというのは別に珍しいことではありません。象さんガードも、もしかして?

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