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アンブレラリグ、発掘! [他社製品]

外出自粛が叫ばれていたGW期間中。8連休だったこともあり部屋の掃除や整理整頓もだいぶはかどりました。それは私だけではなかったようで、S社長も掃除をしていたところ不要なものが色々と出てきたらしく、断捨離とばかりに自分のところに持ってきました。一瞬、どうしようもないガラクタなんじゃないのかな~(笑)と思いつつ中を確認してみると・・・おぉーっ!!

もう10年近く前になるかと思いますが、アラバマリグが旋風を起こしました。その波はアメリカからすぐに日本にもやってきて、その流行に乗り遅れまいと日本のメーカーからも様々なアラバマリグが発売されました。

その様子を見ていたシニア層の面々はこう言ったものです。
「アラバマリグなんて今更だよねぇ、だって昔からアンブレラリグというのはあったからね。特に目新しいものではないよ」
確かにアンブレラリグという言葉は自分も聞いたことがありました。でも実物は見たことがありませんでした。元々はトローリング用の仕掛けの一つなのだそうで、それなら自分には縁がないはずです。

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そしてS社長が私のところに持ってきたのはまさしくその往年のアンブレラリグそのものでした。おそらく40年以上前の未使用品だと思われます。現存しているものはほとんどないでしょうから、これはかなり貴重なものではないかな。人によりますけど。

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何よりも驚いたことがあります。造りが素晴らしくいい。今のアラバマリグにないものがあります。オールドプラグなどでもそうですが、昔のアメリカ製品というのは手が込んだ造りになっていて手抜き感がない。ちゃんとしたクラフトマンシップを持った職人さんが作っていたことを想像させます。

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これですね、アンブレラというだけあって開くだけじゃないんです。何と、3本のワイヤーが真っ直ぐに閉じるようになっている。ワイヤー自体を都度曲げるわけではないので金属疲労も生じません。

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本体後部の蝶ネジを緩めて、樹脂にある3箇所の溝にそれぞれワイヤーをはめ込む。角度も120度ずつ3等分される。蝶ネジを締めて固定。閉じるときはその逆。
コレって凄くないですか?!アラバマリグって一度広げてしまうとものすごく嵩張る。金属疲労が気になるからあまり何度もグニャグニャ曲げたくない。でもこの方式だったら何の問題もない。

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ステンレスワイヤーの曲げも非常に綺麗。

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台紙のイラストを見るに、リーダーを付けて使うものだったようですね。

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パッケージ内には取扱説明書まで付属していました。

以前にも記したことがありますが、現代のアラバマリグって本体がリアルミノーフィニッシュになっているものが多いのですけど、リグの特性上、魚にバイトして欲しいのは本体ではなくジグヘッドリグの方ですよね?本体にアタックされても掛かりませんから。
そう考えれば、本体はむしろ目立たない存在にするべきなんじゃないのかなと思うのです。その方が製品コストも抑えられるはずですし。むしろこのアンブレラリグのように「真っ直ぐ閉じることが出来る」といった付加機能が付いている方が余程いいんじゃないかと思います。蝶ネジというのはちょっと考えものですけれど(苦笑)。

といいつつも、自分は新しいアラバマリグを作る気などはないのです。以前、研究してみようと思って一時期熱心に投げていたのですが、あまりにもラインの絡みが多すぎて挫けてしまったというのはここだけの話です。

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