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スミス リールグリス [自社製品]

現行のレボシリーズは4世代目です。自分も現行品は3台使っています。その一方で初代レボのSTXもまだ使っています。購入したのは2007年ですからもう13年も使っているという事になります。一時期一線からは退かせていたのですが、重量級のルアーを使う釣りにはかえって初代モデルの方が剛性感があって向いていると思い、ビッグベイトの釣り、ヘビーテキサスリグを使うロックフィッシュの釣りにまた持ち出すようになったというわけです。

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ここのところコロナウイルスの為に休日でも外出することが出来ないので自宅でリールのメンテナンスをしたりしています。

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パーツクリーナーで洗浄した初代レボSTXのメインギア。さすがに新品の頃の滑らかさは失っていますがまだまだ全然使えるレベル。ジュラルミンギアの巻き心地はコリコリしていて好きになれませんが、アブのブラスギアは巻き心地が滑らかで長寿命。軽さを重視するならジュラルミンギアになりますが、自分はアブのブラスギアが大好きなんです。

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ギアを長持ちさせようと思えばグリスアップは必須です。ただ正しいグリスアップをしている人が少ないようにも思えます。古いグリスには金属粉などが混ざっているので、そのまま使うことは好ましくありません。古いグリスが黒く汚れているようであればそれを綺麗に落としてから新しいグリスを塗布することが好ましいです。そうなるとある程度リールを分解できるスキルも必要です。

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今年から新しいグリスを使っています。ストレート過ぎる製品名ですが、スミス「リールグリス」

あれ?スミスってIOSのギアグリスも売っていますよね?はい、その通りです。こちらもよろしくです(笑)。でもIOSギアグリスがあるのだからわざわざスミスでグリスを作る必要はなかったんじゃない?

それはIOSのギアグリスがなかなか生産が追い付かず、販売店さんから「注文しても入らない」と散々クレームを受け続けていたのが1つ(苦笑)。評価が高い人気商品ゆえの悩みというか、何というか。

そしてもう1つは、IOSギアグリスよりも少しだけ巻き感が軽く仕上がるグリスが欲しいという要望があったためです。
その要望を出している方と言うのはですね、多分塗っているグリスの量が多いんです。使用量はほんの少しでいい。と言っても、ある程度の量を盛ってしまう人が多いんですよね現実的には。

スミス「リールグリス」はかねてよりスミスと付き合いのあるケミカル製品専門メーカーとの共同開発から生まれた製品です。過去にSPLという釣具用潤滑剤も共同開発しています。

自分が直接開発に携わったわけではないのですが、バスアングラーからの要望として高温下でも溶解しにくいものが欲しいというリクエストは出させていただきました。というのも、炎天下の車内にロッドを積んだままの人というのが結構いると感じるからです。また、海釣りの人が使用後にシャワーでリールを洗浄したりしますが、中にはお湯をかけてしまう人がいます。気持ちはわかりますがグリスがギア面から溶解してしまう原因でもあります。

スミスリールグリスは特殊合成油をベースとしてPTFEを高濃度配合、増ちょう剤にはシリカを使用。

って何のコッチャという感じですが、PTFEというのはフッ素樹脂の1つ。固体の中で最小の摩擦係数を持ち潤滑性に優れているのと、耐熱性にも優れている素材です。これを高濃度配合することで高い潤滑性を持ち、熱にも溶け出さないグリスとなります。増ちょう剤というのは基油を半固体化させるものです。

結果的に、滑らかでしっとりとした巻き心地となります。同量を用いた場合IOSギアグリスよりも巻き心地はやや軽くなります。塗布量はIOSギアグリス程シビアではありませんが、このグリスにしても盛りすぎには注意です。歯面への馴染みが良いので少量で十分に行き渡ります。

-10度~230度までの温度に耐えられます。人間が耐えられないのでそこまで高温じゃなくてもいいですけど(笑)。炎天下の車中や厳寒期での使用でも潤滑機能を保持します。

耐水性能、防錆性能に優れています。まぁ、うっかりリールを水没させたりした場合、少しだけ時間稼ぎが出来ますよ程度に考えておくのがいいかと思います。

付着性に優れる。ギア歯面に良く馴染んで広がります。グリス切れを起こしにくい。

個人的な好みの部分も大きいですがベイトリールのギアに関していえば、ブラスギアはスミスリールグリス。ジュラルミンギアもしくは少し摩耗したブラスギアはIOSギアグリスがお勧めです。

スミスリールグリスでグリスアップした初代レボSTXもヌメヌメの巻き心地になりました!気持ちが良くて部屋でずっとリールを巻いていたくなります(笑)。

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