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ビワーの奇跡 Sトラウト7.5F [Biwaa]

ルアーマガジン7月号の企画で、3種類ほどハードルアーを選んで欲しいとの依頼があり、コロットSRフラットA、そしてビワーのSトラウト7.5Fをセレクトさせていただきました。

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立ち読みしないで買って下さいね(笑)。

正直なところ、自分自身はプライベートの釣りでビッグベイトをずっと投げ続けているようなことはほとんどありません。追尾してくる魚の有無で広範囲のエリアを絞り込みたい時に使うくらい。ストロングスタイルの釣り人ではないのです。

とはいえ一応は業界人のはしくれでもあるわけで、評価の高い製品は買ってみたりもしますし、今一つ納得がいかない場合はウェイトを追加してシンクレートをいじってみたり、本体の一部を削って可動域を拡げてみたりというのは試していました。この辺はもう、魚を釣るとかというよりもオタクレベルの趣味に近いです。

そんな折、元々はOFTさんで販売をされていたビワー社の製品をスミスで引き継いで販売することになりました。それが昨年の事です。自分はそれまでビワー社の製品を使ったことがありませんでした。ですが今後はスミスが日本での販売元になるということで、商品に関してもある程度知っておかなくてはいけないことから各製品を購入して使ってみました。

Sトラウトセブンをそれなりに使い込んでみたのですが、それは自分のイメージする釣りとはかけ離れているものでした。
そもそもビワー社はバスのみならずパイクなども想定してマルチジョイントベイトを製造しています。そのため、比較的沈みの速いルアーが多い。それはそれで使い道はあるのですが、自分はもっとスローに動かしながら喰わせのタイミングを織り交ぜて使いたいと思っているので、そのような使い方に上手くマッチさせられないのです。
(注:悪いルアーだと言っているわけではありません。使い方の問題)

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そんな中、1つだけズバ抜けて凄いと思えるものがあったのです。それがSトラウトの7.5F。フローティングモデル。

一番最初に投げた時、ただスローに巻くだけでクネクネと蛇行しながら泳いでくる姿を見て鳥肌が立ちました。8連結ボディーが生み出す泳ぎの滑らかさは伊達ではありませんでした。それまで2~3連ジョイントのルアーの可動域を向上させて使っていたのが馬鹿らしく思えるくらい。
これはもうハードルアーの動きじゃない。管理釣り場などで弱ったニジマスを見掛けることがありますが、完全にそれと見間違わんばかりです。

そしてリトリーブを急停止させると大きくボディーを翻します。魚の捕食スイッチを入れられるアピールポイントとなるはずです。

文字だけではそのインパクトが伝わらないと思って家の近所で動画撮影してきました。
(片手にロッド、片手にカメラで撮影しているのでちょっとぎこちないですが)



凄くないですか、この泳ぎ。

ところがビワー社としてはシンキングモデルを主力としているようで、フローティングモデルは風前の灯火状態。いつ廃盤になってもおかしくない。4サイズあるSトラウトでフローティングがラインナップされているのは最も大きな7.5インチのみで、しかも1色(ニジマスカラー)しかない。
個人的にはシンキングモデルじゃなくて絶対にフローティングでしょ!ウェイトチューニングでスローシンキングにも出来るのだし。

それと7.5インチは関東のバスにはどう見てもデカ過ぎる・・・

ということで、ビワー社のCEOには6.5インチと5.5インチのフローティングモデルを是非作ってくれ!!とリクエストはしてみたのですが、先方もコロナウイルスの騒動で試作を進められる状況ではなく明確な回答は得られずじまい。

Sトラウト7.5Fほど動きが柔らかいビッグベイトは他にはありません。3連・4連では8連結には遠く及ばないのです。自分はもう他社のビッグベイトは要らないとさえ思っています。Sトラウト7.5Fと比べてしまうと泳ぎの点で明らかに見劣りしているから。

7.5インチでも大きくないよ!という方は是非ビワーのSトラウト7.5Fをお試し下さい。自分はもう少し小さいものが欲しいので、何とかビワー社を説得してみたいと思います。

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