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レボPRM ワンウェイクラッチ交換 [リール]

自分が愛用しているスピニングリール、レボPRMシリーズ。元々は海用にと買ったのですが、なんだかんだでバスにも使っています。

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ところがこのリール、ワンウェイクラッチの出来が今一つで逆転する個体が非常に多い。MGXもそうらしいです。ちなみに自分はPRMを3台所有していますが3台とも逆転が頻発する個体でした。

メーカーさんに送ったら無償修理されてきたという話も聞いていたのですが、私は自分で対応していました。ワンウェイクラッチをパーツクリーナーで洗浄。それで大概の逆転現象は収まる。日本メーカー製のリールもそうして自分自身でメンテしながら使ってきましたし、PRMも同じ手法で症状を改善させることが出来ていました。

ところがPRMは逆転の再発がやたらと早い。メンテして、数ヶ月後に釣りに持っていくともう逆転するものもあった。逆転現象の原因はオイルやグリスがワンウェイクラッチ内に侵入するためです。だから自分はそれをパーツクリーナーで丹念に洗浄し、ワンウェイクラッチをドライな状態で使っていました(巻き心地はスポイルされます)。にも関わらず、再発するのが早過ぎる。

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この現象、PRMが採用しているフッ素コートベアリングも原因の1つなのではないかというのが自分の考察。通常、ピニオンギアの余分なグリスというのはワンウェイクラッチにまで回る前に、その間に位置しているベアリングにその多くが回っていきます。が、フッ素コートベアリングはグリスも弾いてしまうのでグリスがすぐにアンチリバースベアリングにまで回ってしまうのではないかと考えています。

その対策として止む無く、ワンウェイクラッチのみならずその下部に位置するフッ素コートベアリングもパーツクリーナーで完全脱脂。さらに万全を期すためにピニオンギアのグリスも微々たる量に抑えて使っていました。結果として極めてドライでシャリシャリした巻き心地になってしまうけれど、釣りの途中で逆転現象が起きるよりはマシだろうと。

なお、メーカー側でも販売途中からワンウェイクラッチの仕様を対策品に変えたとのことでした。

本当にそれで改善してるのかな~(懐疑的)?
というのは、メーカー修理に出してもすぐに症状が再発したという話も結構聞いているし、後発で発売されたモデル(レボロケット)も逆転するという話があったりしたからです。

そうは言っても数ヶ月に1度ペースでワンウェイクラッチの脱脂をするというのも面倒過ぎるので、物は試しという事で対策品と言われるワンウェイクラッチを取り寄せて組み込んでみました。1個¥800也。

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写真左が対策品とされるワンウェイクラッチ(パーツNo.1380128)
写真右が逆転が多発する従来のワンウェイクラッチ(パーツNo.1378809)
見るからに違いますね。

さぁ、これで症状が改善されれば万々歳。今のところは大丈夫そうですけど使い込んでみないと何とも言えませんから。

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日本メーカー製のスピニングリールは性能面が素晴らしいですが個性には欠ける気がします。見た目はどれも似たり寄ったりだし、機能面も素材での差別化程度。個性よりも性能面でライバルを上回ることこそが最大の売りになっているんでしょうね。勿論それを否定するつもりはありません。1つの方向としては間違いなく正しいので。

一方、アブのスピニングって変なところで個性を出そうとする(笑)。
レボネオスは樹脂なのに特殊表面コート(ネオシールド)で強度を出そうとしていたし、MGXはカーボンハンドルを採用した独特のデザインをしているし、他社に先駆けてモノコック構造のボディーを取り入れたりもしている。フッ素コートのベアリングを使っているのもアブくらいですよね。
現行品にしても、ロキサーニやMGXシータで取り入れている2WAYドラグなんてフィネス仕様からパワーフィネス寄りにドラグ特性をガラッと替えられる面白い機構だと思いますよ。MGXシータのフリクションフリー構造なんていうのも個性的です。

アブのモノ作りって非常に面白くて、魅力があるのです。だからもっと評価されてもいい。だけど、致命的な欠陥が出たりするものだから悪評の方が上回ってしまう。

ただ、MGXTREME以降のモデルに関しては今のところ悪評を耳にしていませんので(愛用者が少ないだけかもしれませんが)、そろそろアブのモノ作りが正当に評価される時代になる・・・かもしれない。

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