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チタンフレーム賛歌 [他社製品]

最近は比較的手頃な価格帯のロッドも多くなりました。以前はハイエンド機種を選ぶ人がほとんどでしたが、最近は手頃な価格帯のロッドを多く持っているという人も多くなりました。バス釣りは多種多様なタックルを使い分けることで成立します。ロッドの本数が多いほど有利なのは間違いありません。

しかし、安い価格帯のロッドが増えるに従って誤解も多くなりました。「ロッドってその気になれば安くできるんじゃないの」

実際のところはそうではありません。カーボンシートの素材にしても、コルクなどのパーツにしても、組み立て工賃にしても、年々高くなっています。ただ、そのような中でも価格を下げることは出来ます。そのための直接的な方法はガイドのグレードを下げることです。

ガイドの価格というのはグレードによって全く違います。その価格差は大きいです。

皆さんご存知のように、フジ工業製のガイドは3種類のリングの素材があります。トルザイト、SiC、ハードガイドですね。さらにフレームはチタンとステンレスの2種類があります。組み合わせは決まっていますので
・トルザイト(チタンフレーム)
・SiC(チタンフレーム)
・SiC(ステンレスフレーム)
・ハードガイド(ステンレスフレーム)
の4種類となります。

仮にバス用のスピニングロッドを組むとしましょう。ガイドは9個として計算します(なるべく比較しやすいスペックで合わせましたので実用上の組み合わせとしての参考にはされないで下さい)。

【チタンフレームトルザイトガイド】
T-KLTG20H ¥3,000
T-KLTG10H ¥1,450
T-KLTG5.5M ¥900
T-KBTG4 ¥700
T-KTTG4 ¥650
T-KTTG4 ¥650
T-KTTG4 ¥650
T-KTTG4 ¥650
T-KGTT4 ¥1,900
合計:¥10,550

【チタンフレームSiCガイド】
T-KLSG20H ¥2,700
T-KLSG10H ¥1,000
T-KLSG5.5M ¥650
T-KBSG4 ¥550
T-KTSG4 ¥550
T-KTSG4 ¥550
T-KTSG4 ¥550
T-KTSG4 ¥550
T-KGST4 ¥1,200
合計:¥7,750

【ステンレスフレームSiCガイド】
PKLSG20H ¥900
PKLSG10H ¥650
PKLSG5.5M ¥550
PKBSG4 ¥550
PKTSG4 ¥500
PKTSG4 ¥500
PKTSG4 ¥500
PKTSG4 ¥500
FST4.5 ¥550
合計:¥5,200

【ステンレスフレームハードガイド(オーリング)】
CCLYOG25 ¥350
CCLYOG16 ¥350
CCLYOG10 ¥250
CCLYOG8L ¥250
CCLOG7 ¥270
CCLOG6 ¥270
CCLOG5 ¥250
CCLOG5 ¥250
CCFOT4.5 ¥270
合計:¥2,510

ざっとこれだけ価格が違う。メーカーのガイドの仕入れ価格はこれとは違いますが、価格差的には同じようなものです。オーリングの9個合計よりもチタンフレームガイドのバットガイド1個の方が高い。ロッドというのはガイドのグレードを落とすだけでかなりのコストダウンが図れるものなのです。

中にはオーリングで十分、という意見もあるかと思います。実際のところ、オーリングの硬度(12~14Hv)というのはトルザイトリング(13~15Hv)とほとんど変わりません。余程ハードな使い方でもしない限りは糸溝が入るようなこともないはずです。
でもこれはフジ工業さんの戦略的な部分だろうと思いますが安価なオーリングにはKガイド設定がない。ルアーロッドにはこれがかなり致命的と思います。ライントラブルという点では一昔前の性能のままなのです。ですので私はオーリング装着のルアーロッド(特にスピニング)はお勧めしません。

使えるロッドを選ぶという事でしたらステンレスフレームSiCガイドを装着したミドルクラスの価格帯のロッドを選ぶといいと思います。限られた予算で本数を揃えるという点にメリットがある人ならばそれがいいです。

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満足できるロッドを選ぶという事でしたらチタンフレームSiCないしトルザイトリングガイドを装着した高価格帯のロッドをお勧めします。同じブランクにステンレスフレームとチタンフレームのガイドを装着して比較したことがある人ならばその違いを知っているはずです。持ち重り感、さらには感度までまるで別物になっていますよね。これを知っている人はライトリグ系や撃ち物用のロッドにはチタンフレーム一択だと思います。

昔は個人でロッドビルディングを楽しむ人も多かったのでその違いは当たり前のように認識されていました。軽いガイドはロッドの性能を引き出してくれるのです。最近はロッドビルディングをする人が激減してしまったためにガイド自体の性能差を実感し、伝え広める人が居なくなってしまいました。

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安いので十分という意見は間違ってはいませんが、高いモノは性能面での満足度が高いというのもまた真実です。チタンフレームガイドはその最たるものです。

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ノガレス ネコリグオフセット [他社製品]

イモグラブもそうですが、シンクスパイダーはボディーが寸詰まりで太い。なるべくコンパクトに質量を持たせようとなるとこうなるためです。

半面、デメリットとしてはフックを選ぶというところでしょう。これまで私がシンクスパイダー2.2インチにお勧めしてきたフックはがまかつの322(SLIM STYLE)#2、ハヤブサ951の#2です。
ただ、喰いの浅い魚が相手だとスッポ抜けが発生することがあります。ワームが完全に口の中に入った状態(魚がしっかりと口を閉じた状態)から極力大きくストロークを取ったフッキングを行うことが肝要です。

自分の場合はペンチでフックポイントを拡げたりもしますが、それもまぁまぁ面倒な作業ではあります。

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そんな中、ブログ読者の方から教えてもらったのがこのフック。え?!このフックって用途が全然違うものだよね?ストレートワームをカバーに入れる時に使うフックですよね。自分はそういう釣りをしないのでこのフックは使ったことがなかった。早速、お店に行って買ってきました。

ショート&ワイドゲープの極めつけですね!これは。サイズは#1です。

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角度的に針先はワーム本体から出てしまう。根掛かりしやすい場所ではキツイかも。ただ、サイトフィッシングなどでは問題にはならないでしょう。ワイヤーの線径は少し太い気もしますが、元々の用途が違うのだから仕方がないですね。
縦アイなのは私の中ではポイント高いです。ノーシンカーで使っていて、ダウンショットにしたくなったら結び目を切らずにそのままリーダーを追加できます。

そしてこのフックを実際に使ってみたところ小バスやブルーギルにまで容赦なくフッキング(汗)。フッキング率はかなり良好でした。

ただ、やっぱりスナッグレス性も持たせたいという事であればがまかつ322の#2が現時点では一番無難にお勧めできるフックです。

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メイホー マルチケース [他社製品]

シャッドテールワーム、Vテールのワーム。そしてシリコン素材のテールが付いているスイムベイト。これらのものは曲がり癖が付きやすく収納には気を使います。

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基本的には購入時のパッケージにそのまま収納しておくのがベスト。ワームであればチャック袋+トレー。スイムベイトであればボックス+トレーです。ですが、それだといざという時にすぐ取り出せないという欠点があります。

そこで自分はすぐに使用が想定される最小限のみを小型のケースに入れています。これにはMEIHOさんの仕切り無しタイプの小型ケース(マルチケース)がとても使い勝手がいいです。仕切りのないケースは隅々まで洗浄しやすく砂埃などが溜まらない点も気に入っています。

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これは雑誌の付録に付いていたもの。マルチケースのMサイズ。グリスシャッド5.5インチを2~3本収納しています。グリスシャッドには専用フェザーフックをリギング済。
専用フェザーフックのリギングを現地でやろうとするとなかなか難しい。丁寧に、真っ直ぐ刺そうと思ったら自宅で集中しながら作業した方がいいです。刺した後は瞬間接着剤を部分的に垂らしておけばズレにくくもなります。そこまでの作業となると現場ではなく事前にやっておきたいところです。

使用後(帰宅後)はフェザーの水を切るようにはしていますが基本的にはフックを付けっぱなしです。グリスシャッドはノンソルトなので、水気さえ切っておけば短期間で大きく錆びることはありません。

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これはマルチケースSサイズ。小型のスイムベイトを数本収納。BiwaaのSトラウト5.5インチまで収納できます。

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これも同様にマルチケースSサイズ。艶魚、フラッシュトリックス、レインボーシャッド、スーパーシャッドテール、フィンズシャッドなどをランダムに入れています。あくまで色移りしないカラー限定になります。
目一杯入れないのが大事です。ギュウギュウに入れてしまうとワーム自体に癖が付きやすくなります。あくまで実用に投じる最小限のみ入れてあります。フックを刺しっぱなしにしたものも数本混ざっています。

この手のケースは安価で入手できるということもありついつい追加で購入してしまう。でも幾つあっても困らないから不思議です。

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ミニファットラップ [他社製品]

ミニファットラップを最初に買ったのは中学生の頃だったかと思います。
船橋のイトーヨーカドーの中にあった「ヒット」という釣具店で買ったという記憶があります。当時の千葉県には珍しくルアーのプロショップという雰囲気を醸し出したお店でした。ですが子供の手が届く価格帯の物はほとんど売っておらず、いつもラパラやアブのルアーを眺めているだけでした。

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(これは後日買ったもの)

でもお金を貯めて遂にそのお店で買い物をしたのです。買ったルアーはミニファットラップラパラ。今はもう手元に残っていませんがパーチカラーだったと記憶しています。
どうしてその時にミニファットラップを買ったのかは自分でもわかりません。よっぽど、ファットラップのシャローランニングでも買っておけば良かったのにと思いますが。

一体どんな動きをするんだろうと思って投げてみたらビックリした!沈むぞコレ?!不良品か?

はい、自分はてっきりミニファットラップはフローティングだとばかり思っていたのです。だって見た感じは丸いクランクベイトだし、そもそもファットラップだって浮くじゃないですか。何故にミニだと沈むのか(笑)。

泳ぎに関してはカウントダウン譲りの安定性でした。どれだけ速く引いても飛び出さない。細かくブルブルと震えながら泳いでくる。ただ、サイズの割に沈む力が強いのでスローリトリーブ向きではないです。見た目は小さいクランクベイトですが昨今のエリアトラウト用のクランクベイトとは特性が全く違います。どちらかというと速目に巻いて反射で喰わせてしまう感じ。流れにも強いです。

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サイズも小さくシンキングであるが故に出番は限られるルアーかもしれません。でもミニファットラップと特性が被るルアーというのは思い当たりません。強いて言うならば同じラパラのCD3くらいでしょうか。

このルアーが効く状況を知っている人にとっては替えの効かない存在に違いないです。

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かへるくん [他社製品]

今のバスアングラー、ボックスの中身は海外メーカーのルアーと日本メーカーのルアーとどちらが多いでしょうか。おそらく日本メーカーのルアーの方が多いだろうと思います。

日本メーカーの製品の方が品質面でも安心できる気がしますし、日本の釣り場にも合っているものが多い。製品プロモーションにおいても日本人の著名アングラーが説明してくれた方が理解しやすく良く伝わる。日本メーカーのルアーが人気である理由としてはそんなところでしょう。

自分が子供の頃もボックスの中身は日本メーカー製のものばかりでした。でもその理由は今のアングラーとは違う。当時は高価な海外メーカーのルアーなんてとても買えなかったからです。
¥200で買えるSPORTSMANルアー、¥400弱で買えるのはコーモラン、それより少しお金を出せばダイワのルアーに手が届くといった感じでした。ただ、当時の日本メーカー製は品質的には酷いものでした。真っ直ぐには泳がない、浮くはずなのに沈むなんてものがザラでした。でもお金がなかったのでそうした安いルアーを使うしかなかったのです。

やがて高校生になりアルバイト収入が得られるようになると自分も海外メーカーのルアーを買えるようになった。ラパラやボーマー、バグリーなどなど。そして日本製のルアーも一気に精度が上がりました。ハスティー2などはとても気に入り、かなり買いました。

そうなると当然、造りの悪かった日本メーカー製のルアーは使わなくなりました。それらのルアーは当時釣り場でよく会う小学生のグループにあげてしまいました。

それが今になって中古ショップで古い国産ルアーを見掛けると懐かしくなってつい買ってしまうという(爆)。モノにもよりますが、往年のダイワ、オリムピック、シマノ、リョービあたりのルアーにはついつい手が伸びてしまいがち。

コーモランのルアーもだいぶ持っていたのですが、これまた前述の小学生グループにあげてしまって手元には残っていませんでした。そんな中、手元に残しておけば良かったと後悔しているコーモランのルアーは2つ。

1つはタイニークレイジークローラーの類似品。カラーもちゃんと意識していたようでBRSでした(名称はわかりませんがMY PLUGシリーズの中の1つだったと思います)。コレがですね、出目だったのです。その点は本家ヘドンと少しだけ差別化したんですね。でもその出目がボックスの中でもひときわ可愛かった。そのルアーで釣ったことはありませんでしたが、アレは取っておけば良かったなと。

そしてもう1つは当時のコーモランのエース「かへるくん」。ガルシアフロッグなんてとても買えなかった当時の少年アングラーは皆、フロッグといえばかへるくんでした。これも取っておけば良かったです。コレを持って雄蛇ヶ池に行ったら、藻なんかどこにも生えていなくて唖然としたという思い出が(笑)。脚はちゃんとカエルっぽく動きます。酷使すると切れちゃうんですけど。

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で、比較的最近に入手したかへるくん。う~ん、何か自分が昔に持っていたものと雰囲気が違うんだよなぁ。目が塗られている位置が違うと思うし、フックも銀色ではなかったような。多分途中でマイナーチェンジがあったんでしょうね。でも、確かにかへるくんには間違いない。

自分は中空フロッグよりも、脚が開閉するタイプのフロッグの方が好きなんです。使っていて楽しいし、こちらの方が魚が出る気がする。たまにかへるくんを使ってみたくなる衝動に駆られるけれど、脚が切れちゃうとショックなので投げません(笑)。スミスのボンビーナも手持ちが残り僅かだし、同じような代替品はないものかな。

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アンタは一体誰やねん [他社製品]

池島さんは昔のルアーをよく知っていますよね?と言われることがあります。自分は小学校4年の時に初バスを釣り、それから今までずっとバス釣りに夢中でしたから。子供の頃は思うように道具を買い揃えることは出来ませんでしたが、1980年代の釣り雑誌などは読み漁っていましたので記憶に残っているルアーが多いというわけです。とはいえ、今の40~50代はバスブームを経験している人も多いですから、自分などよりずっと知識が多い人もザラに居ます。

そして自分もさすがに1970年代以前のルアーになってくると、さすがに古すぎて知らないというものも多くなってきます。

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さて、コイツは一体いつ頃のルアーなんでしょうね?
見た目のサイズに反して非常に軽いです。スプーンのような形状のヘッド部分はプラスチックの1種なのかもしれませんが少し手触りが柔らかいんです。ロウみたいな感じ。ミスキャストしたら壊してしまうんじゃないかな?オモリは入っていないようです。

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スカートはゴムではなくビニール製のようです。ホッパーストッパーのダーティーバードなどにこの手のスカートは採用されていたなぁ。昔のヒルデブランドのスピナーベイトなどもこの手のスカートでした。

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フックはダブルフックかと思いきやそうではないです。何とシングルフックが左右に装着されている。そしてそれぞれにスカートが付いているのでスカート量がこんなにモッサリしているんですねぇ。
一瞬、ヘドンのモスボスのようなウィードレススプーンの1種なのかと思いきや、ウィードガードはないという。

オモリが入っていない樹脂製の本体なので、沈みはきっと超スローだろうと思います。スプーンのようなカタチをしているから、左右に大きく揺れながら沈んでいくんじゃないかな。ゆっくり引けば左右に大きく揺れながら泳いでくる・・・と思います。

これまたS社長の秘密基地を断捨離中に発掘されたブツだそうです。いらないからって、もらいました(笑)

どこの誰なのかはわからない・・・アンタは一体誰やねん。

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ディットー ファイアークロー [他社製品]

自分の実家は千葉の船橋です。高校生の頃はここから自転車で片道2時間以上もかけて牛久沼まで行っていたのです。しかも朝から夕方までフローターで釣り!
家に着いた瞬間に倒れていました。体力の限界まで使って釣りをしていたのです。親も呆れていました。

それでも牛久沼まで行く価値というのはあったのです。行けば20~30尾釣れましたからね。30年以上も前の話です。
近年牛久沼には全く足を運んでいませんが、もう全く違う世界になっているようで・・・。

当時自分が使っていたのはスーパーグラブ。これをウィードレスジグヘッドにセットして使っていました。消耗も激しかったですが、メチャクチャ釣れました。

しかし当時の仲間内でさらに釣る人がいました。数的にも仲間内でダントツでしたし、釣れるサイズも総じて良かった。その人が使っていたルアーはディットーのファイアークロー。これをツインティーズのYガードジグヘッドにセットして釣っていました。

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今ではもうファイアークローなんて知らない人も多いのでしょうね。ディットー(DITTO)というワームメーカー知ってます?ファイアークローの他にゲーターテールというワームも作っていました。

ファイアークローはスーパーグラブとは対極のルアーでした。
【スーパーグラブ】
・塩入で柔らかい
・ゆっくり引いてもテールが良く動く
【ファイアークロー】
・塩も味や臭いも何も入っていない。硬い
・脚が少し動く程度で目立ったアクションは起こさない

当時スーパーグラブに入れ込んでいた自分にとってファイアークローのスペックは納得しかねるものでした。要素が真逆だった。使いたいと気持ちには全くなれませんでした。

ただ、ファイアークローを使うとワームの釣りが速くなるのです。アシにまとわりつかずにスッと落ちる。軽くビビビッとシェイクしたらまた撃ち返す。そのような釣りだと教えてもらいました。

一方の自分は、スーパーグラブをスローに落とす。時にはアシに絡んだりもする。それをほぐしながら丁寧に落としていく。使い方はスローなリフト&フォール。丹念な攻め。
同じ場所から入水して釣り始めているのに、ファイアークローを撃っている知人はアッという間に遠くに行ってしまう。それくらい流していくスピードが違いました。

それでも当時は、意地でもファイアークローは使わなかったです。昔から人の真似をして釣りをするのが嫌いでした。

その後、パドルテールグラブが出てきて牛久沼や印旛沼で大人気となりました。自分もドゥードゥルビーバーやカリフォルニアパドルをよく使いました。アシ撃ちの快適度が上がり、釣りのペースも速くなった。なるほどこういうことだったのね、とようやくわかった。
それでもパドルテールはまだ扱いやすかった。大きくヒラを打たせてアピール出来るし、カリフォルニアパドルはソルト効果による喰いの良さが感じられた。

あれだけ人気のあったパドルテールも今ではすっかり廃れているのだから時代というのはわからないものです。一方のファイアークローは発売当時からさほど人気が高かったわけではないし、今ではその類似品すら存在しない。昔と比べてバスの個体数が激減した今、パドルテールやファイアークローが復権する可能性は低いだろうと思えます。

久し振りにアシに向かって延々とフリッピングをやってみたいですね。でも1日やって1~2バイトとかだったら、さすがに嫌になっちゃうかな。

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オールドスナッグプルーフ [他社製品]

先日、どういうわけかS社長が自分にくれたアンブレラリグを紹介しましたが、実は他にも色々もらっているのです。自分に何か物を与えたところで見返りはないのですけどいいのかな?

自分は詳しくないブランドなのですが、オールドのスナッグプルーフも色々ともらいました。中には往年の雄蛇ヶ池で使われたものもあるのかもしれません。

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コレは私の世代も見慣れた製品です。スナッグプルーフのフロッグと聞いて自分が真っ先に思い浮かべるのはこれですね。でも現行品は目が違います。
もちろん使ったこともあるのですが、いかんせん軽くて飛ばないし、脚が自在に動くわけではなかったので自分はあまり好きではなかった・・・

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コレはオリジナルフロッグの旧タイプと思われます。ちょっとフックの位置が前過ぎる気がしますが、足先がちゃんと水を受けるようになっているではないですか。コッチの方が良かったのに。

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これまたオリジナルフロッグの旧タイプですね。脚は中空ではなくペッタンコ。本体と一体成型ではないようです。

ハリソンのスーパーフロッグなどではよく言われることですけれど、年代の古い製品の方がイイような気がしないでもない・・・。

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これはワイルドマウス・・・でしたっけ?パッと見は似ていますがよく見ると形状やフックが違うので、これも年代違いかもしれません。使ったことはありませんがシンプルで扱いやすそう。

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な、な、何じゃコリャ~?!コレもスナッグプルーフなんですか?とS社長に聞いてみましたがわからないと。ただ、他のスナッグプルーフ系と一緒に保管されていたので可能性としてはあるかもしれません。

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造りは非常に凝っています。カエルの卵?っぽい本体は中空となっていてトレブルフックをしっかりガードしています。写真では見えませんがフックシャンクにはコイルが巻かれていてスイベルを固定している。前方のフラスカートはバレットシンカーをスッポリ覆っています。

どんだけ凝った造りなんだと驚いてしまうけれど、コレどうやって使うんだ?と想像がつきません(苦笑)。ちゃんとフッキングするのかなぁ、コレ。

スナッグプルーフ社はかなり長い歴史を持つルアーメーカーですが、今も昔も中空一筋でここまで続いているというのが凄いです。

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アンブレラリグ、発掘! [他社製品]

外出自粛が叫ばれていたGW期間中。8連休だったこともあり部屋の掃除や整理整頓もだいぶはかどりました。それは私だけではなかったようで、S社長も掃除をしていたところ不要なものが色々と出てきたらしく、断捨離とばかりに自分のところに持ってきました。一瞬、どうしようもないガラクタなんじゃないのかな~(笑)と思いつつ中を確認してみると・・・おぉーっ!!

もう10年近く前になるかと思いますが、アラバマリグが旋風を起こしました。その波はアメリカからすぐに日本にもやってきて、その流行に乗り遅れまいと日本のメーカーからも様々なアラバマリグが発売されました。

その様子を見ていたシニア層の面々はこう言ったものです。
「アラバマリグなんて今更だよねぇ、だって昔からアンブレラリグというのはあったからね。特に目新しいものではないよ」
確かにアンブレラリグという言葉は自分も聞いたことがありました。でも実物は見たことがありませんでした。元々はトローリング用の仕掛けの一つなのだそうで、それなら自分には縁がないはずです。

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そしてS社長が私のところに持ってきたのはまさしくその往年のアンブレラリグそのものでした。おそらく40年以上前の未使用品だと思われます。現存しているものはほとんどないでしょうから、これはかなり貴重なものではないかな。人によりますけど。

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何よりも驚いたことがあります。造りが素晴らしくいい。今のアラバマリグにないものがあります。オールドプラグなどでもそうですが、昔のアメリカ製品というのは手が込んだ造りになっていて手抜き感がない。ちゃんとしたクラフトマンシップを持った職人さんが作っていたことを想像させます。

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これですね、アンブレラというだけあって開くだけじゃないんです。何と、3本のワイヤーが真っ直ぐに閉じるようになっている。ワイヤー自体を都度曲げるわけではないので金属疲労も生じません。

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本体後部の蝶ネジを緩めて、樹脂にある3箇所の溝にそれぞれワイヤーをはめ込む。角度も120度ずつ3等分される。蝶ネジを締めて固定。閉じるときはその逆。
コレって凄くないですか?!アラバマリグって一度広げてしまうとものすごく嵩張る。金属疲労が気になるからあまり何度もグニャグニャ曲げたくない。でもこの方式だったら何の問題もない。

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ステンレスワイヤーの曲げも非常に綺麗。

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台紙のイラストを見るに、リーダーを付けて使うものだったようですね。

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パッケージ内には取扱説明書まで付属していました。

以前にも記したことがありますが、現代のアラバマリグって本体がリアルミノーフィニッシュになっているものが多いのですけど、リグの特性上、魚にバイトして欲しいのは本体ではなくジグヘッドリグの方ですよね?本体にアタックされても掛かりませんから。
そう考えれば、本体はむしろ目立たない存在にするべきなんじゃないのかなと思うのです。その方が製品コストも抑えられるはずですし。むしろこのアンブレラリグのように「真っ直ぐ閉じることが出来る」といった付加機能が付いている方が余程いいんじゃないかと思います。蝶ネジというのはちょっと考えものですけれど(苦笑)。

といいつつも、自分は新しいアラバマリグを作る気などはないのです。以前、研究してみようと思って一時期熱心に投げていたのですが、あまりにもラインの絡みが多すぎて挫けてしまったというのはここだけの話です。

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良くも悪くもダーデブル [他社製品]

自分が幼少の頃は、小遣いで買える範囲のルアーにはまともなものがありませんでした。輸入品としてはラパラ、アブ、ヘドンなどがありましたがとても小中学生の手が届くものではありませんでした。

でも、手持ちのルアーが数個しかなかったら話になりません。そこで手が伸びたのが国産の100円ルアー。SPORTSMANというブランド名でスプーンやスピナーが売られていました。とはいえそのいずれもがどこかで見たようなものばかり。スプーンはダーデブル、トビー、クサモンといった辺りでスピナーだったらアグリア、ブラックフューリー、ドロッペン、リフレックスといった辺りを模倣したものでした。

100円ルアーでもちゃんと魚は釣れました。でも、大人になったら本物のルアーでボックスの中を満たしたいなぁと子供心に思っていたものです。

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当時、スプーンの代名詞といえば何と言ってもダーデブル。それも赤地に白のS字が入っているカラーです。だから当時はやたらとこのカラーの国産品も多かったです。前述のSPORTSMANルアー然り、ダイワのスプーンにも同じようなカラーがありました。当時、スプーンと言えば赤白だったのです。これは完全にダーデブルの影響でした。

それが今となっては、赤白なんてどこに行っちゃったんだろう?と思うくらい見なくなりました。そしてダーデブルのスプーンも。自分はてっきり、もうエッピンガー社は潰れてしまっているんだろう位に思っていたほどです。

しかし先日、横浜の某店でダーデブルが山ほどあるのを発見!!デッドストックなどではなくて現行品のようです。後日調べたらまだちゃんとエッピンガー社も存在しました。パッケージはだいぶあか抜けた感じがします。

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赤白があれば文句なしでしたが、あいにく見当たらず。やむを得ず黒白を購入(笑)。サリーちゃんパパと評されるデビルプリントもちゃんと健在。

昔ながらのスプーンとしては、アブのトビーなどは生産拠点を台湾に移した以後の物は全くの別物になってしまいました。だから昔のスウェーデン製トビーを探している人がいます。その点、ダーデブルは良くも悪くも昔のまま。

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相変わらずサイズに見合わないデカいスプリットリングと、交換必須の昔ながらのトレブルフック(汗)。完成度の高い本体をそのまま残しているのは正解だと思うのですが、パーツは変えた方がいいと思いますけど(汗)。

モノとしては良いだけに、この先も生き残って欲しいところです。

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