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懐かしのブランドは今?シリーズ ランカーシティ [他社製品]

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かつて一大ブームを巻き起こしたワームの1つとして語られることの多いスラッグゴー。

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そしてシャッドフォルムのワームとして人気を博したフィンズフィッシュ。釣り歴の長いバスアングラーであれば、これらで昔に良い思いをしたという人は少なくないでしょう。

ただ、ランカーシティの製品を語る過程において、日本では必ず「昔に」という副詞が付いてくる。

ですがそのイメージは誤りです。ランカーシティは、実は非常に先鋭的なセンスを持ったメーカーです。いつまでも過去の概念にとらわれているだけのメーカーではありません。

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例えばこれ。流行りのネッドリグ用ジグヘッドも早々に発売。ランカーシティの鉛製品は成型精度が非常に高くて、ランカーグリップと呼ばれる細かいリブを入れたワームキーパーが特徴です。

ちなみに、ネイルシンカーの元祖もランカーシティです。

2インチグラブスター。
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こりゃメチャクチャ釣れそうなワームですね。この手のワームはケイテックさんのスイングインパクトをコピーしている製品も多いのですが、ランカーシティのグラブスターはボディーフォルムが独特の形状をしています。まぁ、多少は意識しているのかもしれないですけれど、少なくとも丸パクリではないですね。

1.5インチヘルジーズ。
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ヘルジーズにこんな一口サイズが出ていたとは!オリジナルの5インチが出た時はさほど惹かれなかったのですが、この1.5インチって日本で流行っている沈み虫系と言えなくもない。エビっぽい雰囲気もあるし、これ欲しいなぁ。

3.5インチフィンズフィッシュ。
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フィンズフィッシュはミドスト系の元祖です。今でもこのテール形状を採用しているメーカーは多いです。かつてスミスで販売していたフィンズフィッシュは2.5インチと4インチ。当時は3.5インチなんて無かった。でも2.5インチでは小さいし4インチでは大きいと感じる場面は多かったです。あの頃にこのサイズ欲しかった・・・。

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また、ランカーシティはフック、シンカー、ジグヘッドなども充実しています。タングステンのバレットシンカー、さらにはタングステンのダウンショット用シンカー、ダウンショットリグ用のマスバリタイプまでラインナップさせています。これはアメリカでも珍しい。

というわけで、ランカーシティ社自体は決して昔のメーカーではなく、先鋭的な姿勢を持ったメーカーであることはお分かりいただけると思います。

それであればスミスでもう一度輸入販売をしてよ、という声もあるかもしれません。私も個人的にはそうしたいです。ただ、現実的にはなかなか難しい。
スミスも加盟している日本釣用品工業会(日釣工)では、フタル酸系の可塑剤を含むワームの販売は無くしていこうというスタンスなのです。残念ながら、アメリカで販売しているメーカーの多くはフタル酸系の可塑剤が含まれています。フタル酸系の可塑剤がワーム用途としては一般的なものだからです。ちなみに日本で販売されているワームではその代替としてアジピン酸系の可塑剤が用いられています。こちらの方が用途としては特殊なもの。

海外製のワームの輸入販売が難しくなった要因の1つはそれです。ランカーシティもそうですし、優れた海外製品は色々あるんですけどねぇ。

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