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10年間の敬意を込めて [東日本大震災]

東日本大震災後、陸前高田市において復興支援活動などを行ってきた非営利NPO法人がこの3月末を以て活動を終えることとなったそうです。自分もこの団体を介して現地での捜索活動を行いました。

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陸前高田市は震災の遺構が多く、市街地が高台へと移ったこともあり海沿いは震災後と比べてさほど変わらない印象を受けます。かつて街があった場所は更地が広がり、依然として工事車両が行き交う。いきなりこの地に足を運んだらかなり衝撃を受けると思います。大きく復興が進んだ場所とは言い難い。

ですが10年という年月が経ち、被災地外の人達の関心が薄れ、さらにはコロナ禍が追い討ちをかけてボランティア活動も余儀なく自粛せざるを得なくなったようです。緊急事態宣言や越県移動の自粛要請などで県外から陸前高田に出向いて活動することがほとんど出来なくなってしまっていました。

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2019年の春までは行方不明者の捜索も続いていました。それが確実に結果に繋がってきたのかというと現実的には厳しいものがあったはずですが、まだ探してくれている人達がいるということ自体が家族の帰りを待つ被災者の人達にとってどれほどの希望であったことなのか、その重要性は自分も少しだけ知っているつもりです。

この団体は2011年の7月に設立されて、今日まで続いてきました。そもそもは本来ボランティアセンターを立ち上げるべき立場である地元の社会福祉協議会自体が津波で被災してしまったために外部の人達も加わってボランティアセンターを立ち上げたのち、その有志スタッフで業務を引き継いだ組織だそうです。主目的は勿論陸前高田の復興で、それがある程度達成された際にはおのずと解散が運命づけられていたのかもしれません。

この活動初期から、必ず捜索現場で見掛ける若い運営スタッフさんがいました。勿論、私が参加した際にも居ました。県外から参加のボランティアにも丁寧に作業の説明を行い、自らもスコップを手にして熱心に捜索活動をしていました。年齢的には当時20代半ば~後半といったところだったでしょうか。最後の捜索活動となった2019年の2月の現場写真にもこのスタッフの姿がありました。つまり、このスタッフは8年間に渡ってひたすら行方不明者の捜索にあたってきたということになります。

特定非営利活動法人の場合でも無給ということはないはずですが、陸前高田を離れて仕事に就くという選択肢もあったかと思いますし、収入面でもその方がきっとベターだったでしょう。そして10年ほどの年月があれば仕事の経験も積めるだろうし、会社内でもある程度の立場までは上がれると思います。自分自身の将来を考えた場合はその方が賢明な選択だったはずです。将来的には解散するであろう組織で10年を費やすよりは。

それでも10年間、陸前高田に留まり行方不明者の捜索を続ける人生を選ぶ。馬鹿だなぁと思います。けれども心の底から尊敬をします。自分にはとても出来ない。

自己犠牲を払う人というのは大抵その見返りを求めるような人ではないのだけれども、10年もの長期に渡って陸前高田市の復興に取り組んできた人達には、どうか明るい未来があって欲しいと願っています。彼らが被災者に与えてきた希望というのは本当に大きかったはずですし、その功績は大きく称えられて然るべきものだとも思っています。
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ボーマーTシャツ2021 [プラドコ]

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ボーマーのロゴ、とてもデザインが洗練されていて恰好いいと思います。

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ですが、オジサン世代の思い入れが強いのはこっちなんですよねぇ。何せ爆弾ですからね。こっちのロゴはちゃんと爆発しているでしょう?

スミスではこれまでにも古いタイプのヘドンのロゴを起用してステッカーやアパレル類等を製作販売してきました。ですが本来は、メーカーロゴを用いたライセンス製品を製作する場合は現行のロゴを使用するのが基本です。

でもやっぱりどうしても古いタイプのボーマーロゴを用いてライセンス製品を展開したいということで、正式にPRADCO社からの承諾を得てTシャツを製作することになりました。

オールドタイプのボーマーロゴは配色も明るくデザイン自体もポップな感じですので普段着としても良いかと思います。ロングAでトップウォーターミノーイングをやっていた世代の人は迷うことなくご購入下さい(笑)。新ロゴ世代の人も是非。

【オレンジ】
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【チャコール】
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【ダークブラウン】
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オレンジとダークブラウンは往年のボーマーパッケージカラーです。やっぱりボーマーと言えばオレンジかなぁ?と思いつつも、50過ぎのオジサンに果たしてオレンジのTシャツが似合うのかどうかは自信がないかも。

・サイズ:M、L、XLの3サイズ(日本サイズ)
・素材:綿100% 5.6oz
・標準小売価格:¥3,000+税

・7月発売予定

ヘドンサポートショップ専売商品となります。スミスでは販売店からの注文を5月21日に締め切りますので、確実に入手されたい方は5月半ばまでにお近くのヘドンサポートショップにてご予約されることをお勧めいたします。どうぞよろしくお願いいたします。
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フリッピング機構の生き残り [リール]

アブが初めてマグネットブレーキを搭載したリール「ウルトラマグ」シリーズを発売した時は衝撃でした。あのアブが非円形のリールを、そしてあのアブが電磁誘導ブレーキを、という面で多くのアングラーが衝撃を受けたはずです。ですがこのリールはそれだけではなく、「フローティングレベルワインド」「ウルトラキャストデザイン(シャフトレススプール)」「フリッピング機構」というそれぞれ斬新な機能を備えていたものだったのです。

そしてこのウルトラマグシリーズの中での一番人気は「ウルトラマグフリッピング」でした。フリッピング機構を備えていたモデルです。

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フリッピングスイッチをONにすると、クラッチを完全に切ることが出来ません。押している間だけスプールがフリーになる。離せばその瞬間にロック出来る。フリッピング時に必要な分のラインを引き出すのに便利であった他、フォーリング中のバイトにも即アワセで対応できるというわけです。

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以後、ウルトラマグXLフリッピング、ウルトラマグXLTフリッピング、1021FL、821FL、521FL、4600FL、ライトフリッピングとフリッピング機構が付いた機種は継承されていき、そのいずれもその時代の一番人気を誇っていました。バス用のリールはフリッピング機構が付いているものが選ばれていた時代があったのです。

私自身は印旛沼や牛久沼で育ちましたので、フリッピングロッドも高頻度で使っていましたし、それに組み合わせるリールはやはりXLTフリッピングでした。

しかし自分はやがてフリッピングスイッチが邪魔に思えてきました。ピッチングを併用していく場合においてはむしろフリッピングスイッチをONにしてしまうことで扱いにくさを感じてしまっていたからです。ピッチングに切り替える際にはスイッチをいちいちOFFにしないといけない、釣りのリズムが狂ってしまう。

結果的に、今現在はフリッピングスイッチの付いたリールは手元には残っていません。それ以前にバス市場からもフリッピングスイッチの装着されたリールはほぼ消えてしまいました。フリッピング自体があまり出番のないテクニックになってしまったからでもあるでしょう。

でも実はこの機構、シーバスのジギングにはとてもいいのです。フォール中のバイトに即アワセで対応できるからです。また、バス用のリールからフリッピングスイッチは消えてしまったものの、ダイワの船釣り用リールでは棚クラッチという名前でしっかり残っています。落とし込む釣りには具合がいいという事ですね。

そしてすっかり消えたと思われたフリッピング機構付きのバス用ベイトリールですが、何故かアブのシルバーマックスにだけは今でも残っています。7年ほど前、自分が企画したイベントの賞品としてシルバーマックスを2台購入した時に気が付きました。

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そして今年にモデルチェンジした4代目シルバーマックス(MAX STX)においてもフリッピング機構がしっかり残っていました。マックスシリーズの中でフリッピング機構が付いているのはシルバーマックスのみで、プロマックス(MAX PRO)、ブラックマックス(MAX X)には付いていません。
マックスシリーズはただ単にベアリング数と色の違いでグレード分けされているだけだと思っている人も多いのですが、実はそういうわけでもないのです。

MAXシリーズは廉価版モデルということもあって価格ばかりが目に付きがちですが、現行機種で唯一のフリッピング機構を有するという点においてシルバーマックス(MAX STX)はもっと評価されてもいいかもしれません。ただ、ギア比はもっと上げて欲しかったかな(6.4:1)。

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アンバサダー100year Anniversary [リール]

スミスは50周年を迎えましたがアブは100周年だそうで、こちらも限定モデルのリールが発売となっていました。アンバサダー100year Anniversaryというモデルだそうです。

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6500CSに化粧を施したという感じかな?正直あまり日本人の好みではない気が(苦笑)。ですが、さほど高い価格というわけではないので($249.95)記念に一台買っておくか?という人もいるかもしれませんね。これが4000番だったら1台あってもいいかな?と思いますが、私の場合ですと6000番というのはまず使わないので購入には至らないのです。

グローバルモデルにおいてはアンバサダーの6000番台というのはラインナップが非常に多いです。キャットフィッシュ用、ストライパー用、カープ用といった魚種別のスペシャルモデルに関しても6000番ばかり。海外では需要が非常に高いサイズのようです。しかし日本で6000番を使う人ってライギョ釣りの人位です。だから6000番台のスペシャルモデルが出ても、日本ではあまり惹かれる人はいないんじゃないかと思います。

なお、アンバサダー100year Anniversaryはグローバルモデル。一方、日本向けに販売される100周年記念リールは4500CDL、4501CDL、5500CDL、5501CDL、6500CDL、6501CDLなのだそうで、断然こちらの方がそそられます。価格が価格なので買えませんけど。

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スーパーストライクリール50thアニバーサリー521 [リール]

私が個人的なお遊びで手掛けている"チャンバサダー"も一部で話題になっているようですが、今回はもっとマトモなベイトリールを紹介します。

今年はスミスが50周年を迎えたということで幾つかの記念アイテムが発売となります。

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その中の1つが丸型のベイトリール『スーパーストライクリール50thアニバーサリー521』となります。

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写真では本体の色が黒に見えてしまうかもしれませんが、現物は濃紺色です。

トップウォーターフリークの方ならきっとどこの工場製のリールかおわかりでしょう。自分、ここの工場で生産したリールが好きではありませんでした。何というか、巻いた際のカシャカシャ感というか、どこか部品が噛み合っていない感じというか。ですので自分は1台も持っていません。

そして先日出来上がってきたばかりのこのリールのサンプルを手にしてハンドルを回してみました。この工場製のリールを手にしたのは久し振りです。すると・・・あれ?!随分と巻き心地が向上しているではありませんか。ギアの歯面がしっかりと噛み合っている感じ。カッチリとしてブレない印象。スプールの回転も良く、かなり品質向上しているように思えました。数年前までの製品と比べて、内部のパーツなどが色々とアップデートされているようです。

とはいえ、この価格設定(¥68,000+税)はなかなか(汗)。当初の企画段階において価格試算を行った際には「限定生産品とはいえ、さすがにこの価格は売れないんじゃないか?」という意見もありました。私も同感でした。ですが、ここのところの丸型リールの相場が高騰している中、この価格帯の製品もバカ売れしているのだそうです。実際、このリールも発売前ではありますが既に生産予定分は完売となっています。

・レフトハンドル仕様
・自重:240g
・ギア比:6.1:1
・最大ドラグ耐力:3kg
・ボールベアリング数:5個(NMB FINE DRIVE BB)
・糸巻量:ナイロン8lb180m、10lb146m、12lb123m
・カラー:リッチブルー×ロイヤルゴールド
・フルタイムシンクロレベルワインド
・低重心設計
・新設計一体成型高精度アイドルギヤ

・標準小売価格:¥68,000+税
・4月発売予定

【販売店の皆様へお詫び】

この記事、あえてメーカーサイトに製品情報が掲載される前に掲載しました。メーカーサイトで公式発表となる前に、どうしてもアナウンスしておかなければならないことがあったからです。個人サイトの方が発信しやすい内容と判断し、こちらを先行させることにしました。

実はこのリール、工場の生産ラインの都合上、生産数が非常に少ないものとなっています。追加生産は出来ないとの事ですので初回生産分で終了です。

スペックや価格といった詳細情報は未だに公にはアナウンスされていないのですが、2021年カタログにおいて50周年記念リールの発売を予告していました。詳細な情報が未確定だったにもかかわらず、それでも構わないという事で注文をいただくケースが少なくありませんでした。

そして現時点において既に販売店からの注文が生産数量を大きく上回っており、今後に注文をいただいても応じることが全く出来ない状況です。既に完売です。そのような状況ゆえ、各営業員も販売店への案内をしておりません。

このブログは販売店関係者の方々も多く見て下さっており製品紹介後に注文をいただけるケースも多いのですが、こちらのリールに関しましては現時点で既に注文を受けられませんことをご了解いただきたく思います。また既にご注文をいただいている販売店様に関しましても注文通りの数量は納品されないことが予想されます(複数台の納品はないと思います)。

誠に申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。

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DORADO DEADFISH [他社製品]

前回に引き続きポーランドのDORADO社製ルアーとなります。これもS社長にいただきました。

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その名もDEAD FISH。死にかけ、もしくは死んでしまって水面で横になってしまっている様子を模した横浮き系ルアーですね。フローティングで6cm6gだそうです。

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この手のルアーのルーツは私が知る限り、ヘドンのプロウラーに始まり、同じくヘドンのウンデッドスプークがダブルスイッシャーでも横浮きを踏襲、日本ではリアル性も併せ持ったアーキテクト社のリビングデッドスペシャルが登場、という流れでしょうか。それを一気に浸透させたのはOSPさんのベントミノーということになるでしょう。日本ではTHタックルさんのゾーイなど、ブルーギル系にも発展しましたね。

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DORADOのDEAD FISHは、強いて言うならばシャッドラップが横を向いた感じの外観です。だからワカサギのような細長い魚が死にかけているというよりは、小鮒が死にかけているというイメージです。バルサ(?)ハンドメイドでの横浮きモノは他では見ません。

通常、フローティングのルアーを水面に浮かせた際には背中の色は魚から見られにくい位置となります。風波などで揺れたりしない限りは側面の色とて然り。ですが、横浮き系のルアーというのは背中の色から側面の色まで魚からもはっきりと認識されてしまう。ということはリアルであればあるほど良いわけで、日本メーカーが得意なリアルフィニッシュが最も活かせるジャンルのようにも思います。

そう言いつつも、オジサン的にはバルサハンドメイドの仕上がりも嫌いじゃないです。

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DORADO INVADER [他社製品]

ヨーロッパの釣具で有名どころはというと、北欧では言わずと知れたスウェーデンのABU、フィンランドのラパラ、ニールズマスター。ノルウェーではマスタッド、スティングシルダ。北欧以外ではイギリスのハーディー、ドイツはDAMといった名門が思い浮かびます。

でも、ポーランドのルアーメーカーというのは自分は聞いたことがありませんでした。本日、S社長の机の中に眠っていたポーランドのルアーを発掘!!ええ、いただいてきましたとも(笑)。ただ、S社長もどのような経緯で入手したのか忘れていたほどなので、かなり昔の物なのかもしれません。

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メーカー名は「DORADO」ルアー名は「INVADER」と書いてありました。フローティングでハンドメイドと書いてありましたから素材はウッドかバルサでしょう。サイズは5cmで3g。

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パッと見た感じはシャッドラップのSR-5に近い気がします。おそらく多少は意識しているでしょう。

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但し、ボディーの肉厚はSR-5よりもだいぶ薄いです。飛ばしにくいですが、薄いルアーは良く釣れます。

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リップの形状はSR-5とは明らかに違います。そしてリップの薄さにも驚かされました。ミスキャストで硬いものにぶつけたらきっと一撃で割れてしまいそう。ただ、リップが薄い分アクションレスポンスはかなり良さそうです。

全体的にかなり繊細な造りという印象です。フックも細軸で小さいサイズのものが装着されています。一体何を釣るためのルアーなんでしょうね。やっぱりトラウトかな。

これは珍しいブツでしょうから実際に使用する予定はなし。資料として保存決定です。

やはり世界は広い、日本人が知らないルアーもまだまだあるんだなぁと思いました。

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トラウトミノー用シュアーフック [自社製品]

2002年、トラウト用のミノー(パニッシュ、ルナ)でシングルフックバージョンを発売したことがあります。これは当時のトラウトルアー担当者の意向によるものでしたが、結果は売れずほんの数年で廃盤に追い込まれたという経緯があります。当時からすでに意識の高いアングラーの間ではシングルフックを推す声も挙がっていたのですが、いざ市販化してみるとやっぱりルアーのフックはトレブルフックでないと売れなかったのです。

しかし近年、トラウトの世界ではシングルフックもだいぶ浸透してきたようでシュアーフックというタイプのシングルフックが人気を博すようになってきました。

するとこんな問い合わせも増えてきました。
「*-*****(ミノー名)に合うシュアーフックはどれになりますか?」
この質問を開発担当者に繋げたところ、その回答は「ない」とのことでした。

この回答を厳密に記すと
「ルアー本来の泳ぎをそのまま変えず、且つ、トラブルの生じないシングルフックセッティングはない」ということです。

同じ番手のフックでも、トレブルフックとシングルフックでは決定的に自重が異なります。シングルフックに換装するとフックの自重は軽くなり、ルアーの泳ぎが大きくなるのが通例です(酷い場合は動きが破綻する)。
それではと、フックを重くするために大きなシングルフックに換装したとしましょう。するとどうなるか。フックがミノーの背中側に回ってしまうようになる。

だから、*-*****にマッチするメーカー推奨のシングルフックはないのです。

仮にどうしてもシングルフックに換装させたいというのならば、ルアーの泳ぎが変化してしまうことを我慢するか、或いは時折フックがミノーの背中に回ってしまい発生するトラブルを我慢するかのいずれかになります。つまり、シングルフックに換装するということはアングラー自身の判断で、いずれかの部分に目を瞑らなくてはいけない。人によってその判断は異なる。

だからこそ、シュアーフックには色々な種類があります。

そしてまたまたシュアーフックの種類が増えました。プラグに使い勝手のいい縦アイのタイプが2タイプ新登場です。

【シュアーフック タテアイショートシャンク】
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シュアーフックを細身のミノーにセットした際に、フックがミノーの背中にまで回り込んでしまうという現象を少しでも抑えるためのショートシャンク仕様のシュアーフック。

・サイズ:1B、2B、3B、4B、5B
・各サイズ5本入り
・ループ部は20ポンドダクロン採用
・巻き糸は蛍光オレンジ
・フックカラー ブラック
・¥460+税

・4月発売予定

【シュアーフック タテアイファインワイヤー】
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掛かり重視のアングラーにはファインワイヤーのフックが必須。これまでのフックでは満足できなかったアングラーに贈る細軸フックのシュアーフックを作りました。※軽量の為、ミノーによってはバランスを崩しやすくなりますのでご注意下さい

・サイズ:1B、2B、3B、4B
・各サイズ5本入り
・ループ部は20ポンドダクロン採用
・巻き糸は蛍光オレンジ
・フックカラー ブラック
・¥460+税

・4月発売予定

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チャンバサダー=Ming Yang CL [リール]

チャンバサダー欲しいんですけど!という方からの問い合わせが私の元に殺到中(汗)。でも自分が販売しているわけではないので念のため。

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私が勝手に「チャンバサダー(チャイニーズ・アンバサダー)」と呼んでいるリールは、正式にはMing Yang(明洋)という中国メーカー製のCLシリーズというリールになります。

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最近のバスタックルはロッドやリールも安価なものが増えました。ひと昔前のエントリークラスとは異なり、現代のエントリークラスのタックルはなかなか凄い。全然使えるレベルです。これで十分だと言う人が少なくないのにも納得です。

その一方で出来る限り高性能なものを必要とする人もいるわけですからハイエンドタックルもやはり必要と思います。結局のところ、道具というのは幅広いユーザーニーズに応えるために安いものから高いものまで幅広くあるのが理想的。そしてほとんどの釣りジャンルにおいてそれは実現されていると感じます。

ただ、同じバス釣りのジャンルでもトップウォーターフリークの人達は高い買い物ばかり強いられていると感じています。何より手頃な価格のリールという選択肢がない。別にアブのブラックマックスやシマノのバスワンでトップを楽しんでもいいのでしょうけど、トップの人はやはり丸型のクラシックタイプを選びたいところでしょう。でもこのタイプには手頃な価格の物というのが見当たらない(近々スミスから発売されるリールも驚愕のプライスなのでブーメラン発言なのかもしれませんが、あくまで個人的な意見という事でご理解下さい)。

私自身はトップウォーターフリークではないので自分が使うことを想定したわけではないのですが、もっと手頃に楽しめる安価な丸型リールはないの?ということで色々と模索をしていたわけです。

そこで候補に挙がってきたのが、私自身が「チャンバサダー」と呼んでいるMingYang社のCLというリールだったわけです。他にも丸形のリールは散見されたのですがどれもイマイチ。そんな中でMingYangのCLシリーズは雰囲気も良く、ラインナップも豊富で惹かれるものがありました。そして何より価格がビックリするほど安い。ルアー並の価格です。

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このCLシリーズ、サイズは9サイズもあります。その中でバス釣りに使えそうなモデルはというと、CL30がアンバサダー2500C相当、CL40はアンバサダー5000番相当と考えれば良いかと思います。5000番はアブを買っておくのが間違いありませんが、現行のアブにないサイズ(CL25、CL30)は購入対象としてアリではないかなと思いました。

【CL25】
・自重138g
・ギア比 3.8:1
・糸巻量 3.5号90m
・ベアリング 1+1(ローラーベアリング)
・ブレーキなし(遠心ブレーキの表記がありますがウソです)
・価格:¥1,565~3,002

【CL30】 
・自重220g
・ギア比 5.1:1
・糸巻量 3.5号110m
・ベアリング 2+1(ローラーベアリング)
・ブレーキなし(遠心ブレーキの表記がありますがウソです)
・ラインアラーム付
・¥3,481

【CL40】
・自重290g
・ギア比 5.2:1
・糸巻量 4.5号180m
・ベアリング 2+1(ローラーベアリング)
・ラインアラーム付
・¥2,071~3,086

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カラーはブラック、ゴールド、シルバー、ブルー、レッド。本体の仕上がりは価格に見合わず非常に綺麗。上の写真、とても¥3000のリールには見えないでしょう?

そして左ハンドルもあります。この場合は品番の末尾にLが付きます。CL25L、CL30L といった具合です。

そんなわけでバリエーション自体は非常に豊富なリールです。ですがこのリール、既に発売から数年が経過しているのと追加生産が行われていないようで、現在では好きなカラーが選べる状況ではありません。レフトハンドルに関しては既に市場には残っていないようです。CL30も市場在庫が極めて僅かになってきています。こんなところにまで近年の小型丸リールの需要の波が押し寄せていました。

とはいえ前回のエントリーでも記したように精度、性能面は非常に微妙なシロモノです。自分も決して、使いやすいリールとしてお勧めしているわけではありません。「自分でチューニングして何とかしてやるわ!」という変態チューナー向けかも。

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チャンバサダーCL25 2 [リール]

引っ越しが完了して1週間少々。まだまだ部屋の中が整理し切れていませんし事務手続きなど色々とやる事が残っているのですが、少しだけ落ち着いてきました。そして待ちに待ったチャンバサダーCL25は引っ越し前日に到着していました。

一番慌ただしいタイミングで到着してしまいましたが、はやる気持ちを抑えて箱を開封。箱の中に布袋やオイル類などは入っておらず、ビニール袋に包まれたリールだけが無造作に入っていました。分解図は箱の内蓋部に印刷されていました。

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なにーっ!スプールの色がシルバーじゃなくてゴールドじゃんかよ!!このゴールドのスプールは本来はブラックボディーに装着されているものです。本来ブルーボディーにはシルバーのスプールが組み合わされているはず。ある意味レアといえばレアかもしれませんが(汗)。在庫のあるパーツを適当に組み合わせたものなのかもしれないですね。

無負荷で巻いた感じは悪くはないです。全然使えるレベル。おまけにこのリール、インスタントアンチリバースなんです。この点に関しては自分的には高評価。

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ですがスプールの回転はよろしくないです。指で弾いても3秒と回らない。回転を良くしようとメカニカルブレーキを緩めて行くとスプールと本体の間に思いっきり隙間が空いています(汗)。簡単にラインが挟み込まれること必至。程度の酷いバックラッシュを起こしたら一発でアウトでしょう。

ちなみにこのリール、ドライバーがないとリールを分解できません。スプールを取り出すことさえ出来ない。つまりスプールと本体の隙間にラインが挟み込まれてしまったらドライバーを使ってリールを開けるかラインを切るしかない。これはなかなかのクソ仕様(笑)。化粧ビスで合うものがあればそれに換装し直したいと思っています。

そして、クラッチを切るとレベルワインダーが連動式ではありませんでした。てっきりアンバサダーのような連動式かと思ってました。

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さて、簡単に分解してスプールを取り出してみます。おいおい、遠心ブレーキはどこやねん?

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商品の販売ページには確かに Dual Centrifugal And Mechanical Brake System. の記載があります。まさか不良品?!

しかし、リール箱に印刷されている分解図を見る限りこのリールには遠心ブレーキなんて付いてはいませんでした。こりゃ、回転性能だけをピーキーにしてしまったらえらいことになりますね。いじる際には何かブレーキを検討しないといけないようです。AMOのGS2000C用シャロスプールが組み込めれば同時にマグネットブレーキをインストールできるので最高なんだけどなぁ。でも確認のしようがない。

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メカニカルブレーキ裏のベアリングは六角ナット内に固定されていました。グリスがベットリでしたので、脱脂してIOS-01を注油すればだいぶフィーリングが変わりそうです。ただ、自分はミネベア製のベアリングに換装予定です。

色々といじってみたところ、メカニカルブレーキにしろスタードラグにしろ可動域が随分と狭い印象です。ユルユル~ユルユル~ユルユル~そして効き始めたと思って数回転するとすぐにギッチギチといった印象でした。微調整は望めそうにありません。

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でも、金属的な質感は全然悪くないです。ボディーの仕上げは非常に綺麗だし、パワーハンドルのシャフトやスタードラグホイールはサイズの割にガッチリした造りです。ハンドルノブはラバー製で、安っぽさは否めませんが指先にフィットしてつまみやすいです。

コレ、使えるレベルに仕上げてやれば欲しいという人もきっといるんじゃないかな?

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