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釣り雑誌への期待 [物申す!]

また1社、釣り雑誌を発行していた出版社が無くなってしまいました。釣り雑誌自体は新会社が引き継いでくれるようですが、今のところ私のところにはまだ何の連絡もありません。3月15日発売号に広告掲載の申し込みを済ませているのですが、どうなるんだろう?

WEBメディアが台頭して紙媒体の出版物が廃れていく世の中だと言われます。確かにそれ自体を否定はしませんが、釣りの世界が完全にWEBメディアに置き換わるのかというとそれはないと思います。

何を根拠にそう思うのかというと、それは情報の「質」です。

やっぱりプロのライター、プロのカメラマン、プロの編集者が作り上げた記事というのは内容がしっかりしていて、得るものが大きい。それに対してWEBメディアの多くはスピードと更新頻度を重視するがあまり内容が極めて薄く、記憶に刻まれるものがない。タックルに関することでもメーカーサイトに記してある内容を書き写した程度だし、テクニックに関する記載もさほど大したことなんて書かれていない。そりゃそうです、だって記事を書いている人はプロじゃないですもの。プロの着眼点や観察力を持ち合わせていない人に、深い内容の記事は書けない。

勿論、情報の鮮度や更新頻度も大事ではあります。日々の釣果情報などをリアルタイムで出していくというのであればWEBメディアもそのメリットを最大限に生かすことが出来ます。

雑誌が休刊に追い込まれる話はよく耳にしますが、釣り関係に限って言えば淘汰されて消滅するWEBメディアの方がよっぽど多いと思います(出版社母体のWEBメディアを除く)。未だに釣り関係で大手のWEBメディアというのが存在しないのがその証拠。釣り関係のWEBメディアというのは総じて長続きしないものです。

近年はYoutube動画が流行り、それで収入を得るYoutuberの人もいます。自分は古いタイプの人間だからかもしれませんが、Youtube動画を見て面白いと感じたことがほとんどない。むしろ自己アピールの強い人間ばかりで嫌悪感さえ感じてしまう。

最近ふと感じたんです。それまで何気なく見ていたTVのバラエティー番組って、本当にあらゆるジャンルのプロが集まって、そしてちゃんと製作費も掛けられて製作されているなという事にです。それを感じるきっかけとなったのがまさしくYoutubeの動画で、ロケーションが室内だったり、出演者が素人だったり、撮影方法もカメラを一点で固定していたりと、内容も見た目も非常にチープだなぁと感じることが多い。
なので自分は時代に逆行して、むしろ最近はテレビ番組をよく見るようになりました。Youtube動画などと比べてちゃんと製作されているバラエティー番組等の方が完成度が高くてよっぽど面白いと思えるようになったのです。
あくまで私自身の話ですのであしからず。

釣りのメディアもまた同じ。内容の濃さでいえばまだまだ雑誌の方が遥かにレベルが上。それがわかっている人はちゃんと一定層いる。

着眼点を変えていけばマンネリ感も打破できるはずだし、目新しい企画をプロの編集者が記事にすればまだまだ釣り雑誌は面白くなると思う。

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秩父漁協管内でバス釣りをされる方々へ [物申す!]

昨日、埼玉県の秩父漁協さんの公式ホームページに「バス釣りの皆さまへ」という題目の記事が掲載されました。

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えっ、何をいまさら?!と思う人もいる事でしょう。埼玉県内の他の場所では入漁料をしっかり徴収するところもありますから。

というのも元々埼玉県農林部の見解としては、バス釣りの人(=漁業権指定魚種以外の魚を釣る人)であっても指定魚種を混獲する可能性があることから、入漁料は支払うこととされていました。それを受けて、埼玉県内の各漁協では基本的にバス釣りの人からも入漁料を徴収することになっています。各漁協の判断というよりは基本的に県の判断・方針に沿っているのです。

ですが現場レベルの判断において、これまでそれをしてきていなかった漁協があったのも事実です。秩父漁協さんの場合もこれまでは積極的に入漁料の徴収は行っていなかったようなのですが、今後はそれを改めて徴収をお願いしていこうという姿勢のようです。

なお、秩父漁協さんの管轄する水域としてバス釣りをする人が想定されるのは合角ダム、荒川(玉淀より上流部)となります。

もちろん、埼玉県内で自主的に入漁料を支払って釣りをしているバスアングラーの人も大勢います。ただ、残念ながら一部の方はそうではない。現場で入漁料の支払いを求めても無視、拒否という態度を取る人もいる。まぁ、バスの駆除までしておきながらお金まで取るというのはないだろうという意見もわからないではないですが。

今回の秩父漁協さんの掲載内容に関してはきっと否定的な見解の人もいるかもしれない。でも私としては決して悪い話ではないと思います。
なぜなら、これまで秩父漁協さんの管轄地域でバス釣りの人が遊漁券を購入しようとすると「渓流券」(¥7000/年、¥1800/日、現場売¥3000)でした。それが今回「特乙種」(¥5000/年、¥800/日)となった。現実的な金額になったと言えるでしょう。

まして、売り上げをワカサギの増殖に反映させるという事であればバスアングラーから見ても納得できる。それが駆除費用に転嫁されるとなると納得できないでしょう(外来魚の駆除費というのは毎年予算が組まれて埼玉県から捻出されているもので、入漁料の売り上げとは関係ありません)。

でも、何度もこのブログで記していますが、埼玉県内でオオクチバスのリリース禁止が解除されないのは内水面漁場管理委員会の委員の内、半数を占める漁協関係者の賛同が得られないからです。例え県の水産の意向がどうあれ、内水面漁場管理委員会において半数以上の賛同が得られる方に結果は傾くのです。そういう決まりですから。

わかりやすく言うと、漁協を味方に付けない限りはリリース禁止の解除は決してない。ちなみに秩父漁協の組合長さんだって委員の1人ですからね。

埼玉県内に限った話ではないですが、決して漁協と揉めないこと。出来ることなら良好な関係を築いて欲しい。全てはそこから始まります。

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霞水系のノンキーパーに要注目・2 [物申す!]

水郷エリアではこれまで何度か魚の大量死が発生しています。黒部川、野田奈川、与田浦など閉鎖水域が多い印象です。そしてそこから回復するには相当な年数が必要というか、未だに元の状態に戻れていない場所もあります。
そして昨年の台風後には新利根川で魚の大量死が発生してしまいました。その後の新利根川がどうなったのかは大会の結果やボート屋さんの釣果を見れば一目瞭然です。見る影もない。同じタイミングで印旛水系の某所でも大量死が起き、やはり釣果が壊滅的になってしまったようです。
先日は霞ヶ浦でもハクレンの大量死が発生しました。影響を受けたのがハクレンだけであればいいのですが・・・

ただでさえバスという魚は年々減っています。30年以上前、霞ヶ浦や北浦では20~30尾釣れることも珍しくありませんでした。二桁釣れるのが当たり前でしたし、バス釣りはそういうものだと思っていました。
それが今では普通にボウズを食らう。プロトーナメンターでもボウズを食らう。朝から夕方までルアーを投げ続けてボウズを食らう。使ったガソリンはハイオク40~50リッター。果たして今の霞ヶ浦水系にバスボートを駐艇する価値はあるのだろうかと自問自答することもあります。

霞ヶ浦水系は釣り場として完全に末期だと思う。読みとか戦略とか言ってるレベルじゃない。これはもう釣りが成立できるだけの魚が居なくなっているんです。

あまりにも釣れなさ過ぎて、釣りが面白いどころか辛くなってきている。そういう人、多いと思う。そろそろバスボートを手放す時が来ているのかな、とも思ったりします。自分が50歳になった時、霞ヶ浦水系での釣果が回復しないようだったらボートは手放そうと思っていました。今の自分は50歳ですし釣果も芳しくないのだからその条件に当てはまっている。でも自分はまだボートを手放していない。やっぱり出来ることならバスボートで釣りをしていたいんです。

吉田幸二さんの呼びかけで、2017年以降は5月のトーナメントが開催自粛されるようになりました。産卵期のバスを見守ろうという意図があります。これで少しでも状況が変わって欲しいと思いました。

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そして3年が経ちました。無事に産卵期のバスが成長していたとしたら25~30cm程度のバスが増えていてもおかしくはない。でも自分にはそれが実感できませんでした。やっぱり駄目だったのか?

半数以上の参加者がノーフィッシュだった今期のプロトーナメント。そんな中、複数の参加選手からこんな声が聞こえてきた。
「ノンキー(ノンキーパー)だったら結構釣ったのに」
えっ!それって本当ですか?!

トーナメンターの人にしてみれば当日のスコアには繋がらない、価値のない魚に違いない。でもその魚、この水系の未来に繋がる魚ですよ!!そして、霞ヶ浦水系で効果があったということであれば他のフィールドでも産卵期のトーナメントを自粛する動きを拡げていくべきだと思う。

ここにきてようやく明るい材料も少し見えてきました。自分ももう少し霞ヶ浦水系でボートフィッシングを楽しんでみたいと思います。年齢が年齢なので、そう長くは楽しめないだろうけれど。

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オンラインフィッシングショーに思う [物申す!]

非常に残念なことではありますが2021年のフィッシングショーは軒並み中止となっています。但し、横浜(釣りフェスティバル)はオンラインでの開催が決まっており、その概要もほぼ決まった状況です。同様にフィッシングショーOSAKAもオンラインでの開催を検討されています。

そしてフィッシングショーの開催が中止になったことを受けてか、複数の出版社からもオンラインフィッシングショーを開催するとの案内がありました。最近は紙媒体に加えてWEBにも力を入れている出版社が多いですからね。確かに新製品情報は集客力のあるコンテンツです。

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日本各地で開催されるフィッシングショー。関東の人だったら横浜(釣りフェスティバル)に行くでしょうし、中部の人は名古屋(キープキャスト)、関西だったら大阪(フィッシングショーOSAKA)、九州だったら福岡(西日本つり博)というように、最寄りのフィッシングショーに行くことを考えるでしょう。全国各地に釣り人がおり、その要望に応えるためにも各地でフィッシングショーが開催されることには大きな意義があります。

でも、オンラインで開催されるとなるとどうでしょうか。
あちこちで開催する意味、あります?

皆が欲しがっているのはいち早い新製品情報ですから真っ先に開催するオンラインショーにアクセスが集中するのは目に見えています。その後に別のオンラインショーが開催されたとしても既に同じ新製品に関する情報は出回っている。よっぽど暇だったら軽く見るくらいはするかもしれませんが、きっと既視感を感じることでしょう。満足度という点では低いものとなってしまう可能性が高い。

オンラインフィッシングショーで成功を収めるのは、一番最初にそれを実施するところです。少なくとも各社の新製品情報という面からすれば、2番手以降はその必要性がありません。

ちなみに某運営事務局からは、オンラインショーの実施予定日までは新製品情報の露出やカタログの配布は控えて欲しいという依頼も来ています。でも、某出版社のオンラインフィッシングショーはそれよりも早い日程で組まれています。こちらに参加するとなると某運営事務局からの依頼には沿えないという事になる。

う~む、困ったなぁ。おまけにオンラインといえど、それぞれ出展料が掛かりますからね。

不測の事態による不本意なオンラインショーの実施となってしまいましたが、オンラインショーであれば業界全体で1つあればいい。アッチもコッチもやらないでいいです。同じ情報が散らばるだけですから。

ただ、オンラインならではの良さや面白さというものもあるかもしれない。バスプロのトークショーなんて、人混みの中で汗だくになって聞かずとも部屋でくつろぎながら聞く方がいいでしょう。質問なども自宅のPCからリアルタイムに送れたりしたら面白いのでは。

カタログ集めだったら、出展メーカーのリストにチェックを入れてフォームを事務局に送信すれば指定したメーカーのカタログがまとめて自宅に届くといったサービスがあったらラクだろうなぁ。

自分はやはりロッドの調子は実物を曲げて見てもらいたいと思うし、リールなども実物を手にしてみるべきだと思っています。それに年に1度くらい、メーカーのスタッフやサポートプロの人と直接話ができる場があるべきだとも考えていますのでショー関係は現場型の展示イベントであって欲しいという気持ちが強いです。

でもオンラインならではの良さもきっとある。アイデア次第ではオンライン開催のメリットはもっと引き出せるのかもしれない。両者ともにメリットがあるとなったら、現場型のショーとオンラインの併催だっていいわけですからね。

いずれにせよ2021年のフィッシングショーはオンライン開催です。これが終わった時、釣り人からも出展メーカーからも「オンライン、むしろ良かったじゃない」という感想が出る結果になればいいなと思っています。

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奈良県室生ダム、バス釣り解禁! [物申す!]

千葉県房総半島にあるリザーバーでは、2016年に豊英湖、2017年に三島湖と戸面原ダムにおいてバスアングラーにもレンタルボートの貸し出しが解禁になりました。上記3湖は元々ヘラブナ釣りのメッカとして有名な湖でした。

ヘラブナ釣りだけで充分に地元が潤っていたならばレンタルボートでのバス釣りを解禁にする必要はなかったでしょう。しかしヘラブナ釣り愛好家の高齢化に伴い、これらの湖にくる愛好家の人数も減っていきました。ボート店の経営は苦しくなり、ヘラブナの放流量確保も難しくなってきた。

言葉は良くないかもしれませんが、背に腹は代えられない状況でバス釣りを解禁にしたというのが本音だろうと思います。

そして今では上記の湖ではバス釣り客で賑わうようになり、ボート店の経営も上向くようになりました。ボート屋さんが廃業してしまったら結果としてヘラブナ釣りも出来なくなってしまうわけですから、ヘラブナ釣り師の人もそうした意味では一安心といったところです。何より「バス釣りを解禁して良かった」私が知る限りのボート屋さんは皆さんそうおっしゃっています。

世間では依然として害魚論が浸透しておりバスのイメージは悪いままです。ですが現場レベルでは相変わらずバスの資源としての有効性が高く評価されています。バスによって生活が出来ている人が数多くいます。

千葉のみならず、奈良県でもバスの資源としての価値は高い評価を得ています。池原ダム、七色ダムの地元がバス釣り人を歓迎してくれているのはご存知の通りです。

そして今回、奈良県の室生ダムでバス釣りが解禁になりました(但しボート釣りは出来ません。岸釣りのみのフィールドとなります)。元々はヘラブナ釣りが主体で、リール釣りは禁止されていました。

室生ダムの湛水面積は105.0 ha.です。近隣の津風呂湖は150.0 ha.なのでそれには及びませんが、千葉県の三島湖(72 ha.)よりは全然広い。釣り場としてのキャパシティは十分あると言えるでしょう。

ヘラブナ釣りの衰退のみならず、アユ釣りの衰退も愛好家の高齢化により顕著です。室生ダムを管轄する宇陀川漁協では、赤字のために今年からアユの放流を断念しました。
もはや内水面はヘラブナ、アユだけに頼っていては先細りで廃れてしまう時代に入りつつあります。その打開策として、室生ダムではヘラブナ、ワカサギ、バスを3本柱として立て直すという方向に転換したのだそうです。

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オープニングイベントも盛況だったようです。50cmオーバーが3尾、40cmオーバーに至っては19人もの人がキャッチしたとか。18年ぶりにバス釣りが解禁されたということもあって、かなりのポテンシャルですね。

秋にはワカサギ釣りのイベントも予定されています。室生ダムでは利用者協議会が設立され、マナーの向上などを働きかけていくそうです。室生ダムでバス釣りを楽しまれる方は、ルールとマナーの順守をお願いいたします。

日本には「リール釣り禁止」「ルアー釣り禁止」といった湖が各地にあります。地域によっても状況は異なるでしょうが、利用者が下降線を辿るのは目に見えているところが多いと思います。
温水域のダム湖に関して言えば、内水面の将来を担うキーとなる魚は、間違いなく「オオクチバス」と「ワカサギ」です。時代に即して柔軟に対応していけるかどうか、漁協やボート店の未来はそこにかかっています。

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近所の川でも水難事故が・・・ [物申す!]

水難事故の記事を続けるのも気が引けましたが、昨日はウチからもさほど遠くない川で水難事故が起きてしまいました。自分は一時期この川でポイント開拓に励んでいたこともありますので川の特徴はよく知っている場所です。

https://news.yahoo.co.jp/articles/df6d7bd6ffe71819ffe3c32c45fbe9d2c0dc6bec

記事によると増水した川を夜に見に来たようです。ただ、どうして車ごと川に落ちてしまったのかは理解に苦しみますが・・・。車には3人が乗っていたそうですが、2人は自力で脱出、1人は依然として行方不明との事です。

私が住んでいる埼玉県の南東部では昨日、そして今日も午後に雷雨となりました。川口市などでは駅に水が流れ込んだり、高架下などは冠水するところもあったそうです。それだけの雨量が街中に降りますので当然のことながらその近辺の河川は急激に増水します。

また海からは遠く離れた埼玉県内の河川ではあるのですが、潮汐の影響がかなりあります。通常でも満潮時と干潮時の水位差が1m以上ありますし、大潮と重なる時期や大雨の直後ともなるとその水位差は2mを超える時もある。

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今回事故のあった、さいたま市~川口市を流れる新芝川も然りです。ここは荒川の支流なのですが、平常時でも下げの効く時間帯には激流となります。上流から流れてきたペットボトルがアッという間に下流へ流れていく。埼玉県南部を流れる中小河川の中でも流れが速くなる川だと思います。無論、増水すればさらに激流となります。

さらにこの川で特徴的なのは、川自体は適度に蛇行しているのですが流れが直線的で淀みがほとんどないことです。両岸が垂直護岸されている為だと思いますが、流されたものが荒川との合流地点付近まで一気に流されていく(合流地点の芝川水門付近のみ広いワンド状になっていて、流されてきたものは一旦この周辺で留まり、下げの流れが強まるのに合わせて荒川本流へと流れ出していく)。

ニュースの映像で川の真ん中に車がひっくり返った状態が映し出されていました。その映像を見て「浅い川じゃないか」と感じた人が居ると思います。ですが映像が写された時間(13日の午前中)というのは最も水位が低い時刻で、おそらく現場の水位は0.8m程です。ですが事故が起きた時刻(12日の22:30頃)では2m弱ほどの水位があったはずです。そしてさらに13日の午後には再び雷雨で増水し水位が2mを超えている。

ニュースの映像では車の周辺を捜索している様子が写されていたのですが、行方不明になっている人がもし車から出ているとするならばかなり下流まで流されている可能性も否定できません。

行方不明になっている方が早く発見されることを願っています。

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落水事故以外の可能性 [物申す!]

昨日、埼玉県内でバスアングラーの水難事故があったそうです。場所は入間川。亡くなった方は34歳だそうで、まだこれから先の人生も長かったでしょうに・・・。心よりご冥福をお祈りいたします。

https://news.yahoo.co.jp/articles/dbccc84e8457b714bf5a3d2b481a5ae4d9b58abb

川越署によると、遺体に目立った外傷や着衣の乱れはなかった。現場は上江橋の下流約140m地点で、水深は2~4m。同日午前4時55分ごろ、現場付近のボート停泊場所に乗用車が駐車してあり、下流で浮いていたボートに人影がなかったため不審に思った釣り人が、110番した。ボートには釣りざおと救命胴衣があった。同署で死因を調べている。

この手の事故が起きると、ライフジャケットの着用云々という話が出がちです。もちろん私自身もそう思わされるケースも多い。

でもこの事故、違うんじゃないかと思えてなりません。憶測で物事を語るのは良くないのかもしれませんが、これはボートからの落水事故ではないように思えるのです。

  • ボート上に救命胴衣が置いてあった→所有者には着用の意思があった
  • 通報者が無人のボートを見付けて110番した時間帯が4:55と早い。ちなみにほぼ日の出時刻です。→暑かったので救命胴衣を脱いだとは考えにくい
  • 遺体の発見された場所が、おそらくボートを降ろしたであろう場所からほど近い

これ、準備中にボートが流されて、それを追いかけて川に入ったんじゃないでしょうか。

カートップでボートを降ろして準備する際には、通常は流されないようにボートを少しだけ陸に乗せておく。1人でトレーラーで降ろす場合は、ボートを降ろした後にやっぱりボートを少し陸に乗せておいて、車とトレーラーを駐車場所にまで移動させる。

ボートを岸に乗せる際にこれが甘かったり、ふと波がきたりするとボートが完全に浮いてしまい流されてしまうことがあります。ましてや流れのある川ですとボートはどんどん下流へと流れていくでしょう。そんな状態になったら焦りますよね確かに。

一番いいのは、準備中のボートには岸辺の何かとロープで繋いでおくこと。特に単独釣行であればなおさらです。何らかの拍子に船が浮いてしまっても流されてしまうリスクは防げます。

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今年の大会協賛に困るの巻・2 [物申す!]

今年は新型コロナウイルスの影響でイベントや大会・トーナメントの類がことごとく中止や延期を余儀なくされました。

緊急事態宣言が解除となり、越県移動も出来るようになったことで6月末頃から徐々に大会なども行われるようになってきました。「やっとだよ」とか「待ちくたびれた」という声が聞かれました。

そして今月の半ばにはNBCチャプター茨城でスミスの冠大会があります。何とこの大会が事実上のシリーズ開幕戦。きっと大勢の人が楽しみにしているだろうと思います。

本来なら協賛品を発送しておかなくてはいけない時期でもあるのですが、今回は関会長とも相談してもう少し様子を見ようという事になっています。確かにここ最近の東京都内の新規感染者数が多いのは気になります。ただ、政府は再度自粛要請などを出すつもりがなさそうなので、大会自体は開催できるだろうと思っていました。

それが先週の土曜日に都知事が都民に対して不要不急の他県への移動を控えるよう要請したことで状況が一変。これを受けて急遽7月開催予定だったトーナメントの中止を決める団体も出てきました。確かに東京都民の参加者だけ除外するなんて出来ないですよね。参加選手は皆平等であって欲しいです。
なお、都知事が発した移動自粛要請に関してはその後に政府からその必要なしと否定をされたので、国としては移動自粛の必要なしということらしいです。

そんな状況なので、スミスカップの開催もどちらに転んでもおかしくない。でも、結論を来週に持ち越してしまうと協賛品の発送が出来なくなってしまう(出荷発送業務が立て込んでいる週なのです)。
最悪、自分が現地に持参するということにもなりかねないのでそれだけは絶対に避けたい(汗)。自分も色々と予定はあるので。

コロナウイルスやら東京都知事やらに色々と振り回されている今日この頃です。ただ、私自身は世の中の緊張感が緩んでいることに強い危機感を持っています。

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魚類の生息域は水鳥が拡大させていた [物申す!]

本日、ずっと疑問に思っていたことが1つ解決しました。多くの釣り人にもこれを知って欲しい。

魚(淡水魚)って、一体どこから発生してくるものなんだろうとずっと疑問に思っていました。これまでは人為的に誰かが放流したなんて言われがちでしたが、果たして本当にそうなんだろうか。

千葉県の北西部には「調整池」と呼ばれる池があちこちにあります。洪水などを防ぐ目的で作られるもので、人工的なものがほとんどですから河川の流入や流出はない場所も多かった。水の出入りというと側溝レベルのものでした。つまり、魚類が川を遡上して入ってくるなんてことは考えられない。

にもかかわらず、新造された調整池にも数年経つと魚が増える。ほぼ全ての調整池が金網で囲われており立ち入り禁止となっていましたが魚の跳ねる姿や泳ぐ姿はその外側からでも確認できた。
特に鯉は多かったです。中には70cm以上はあるんじゃないかというレベルにまで育った鯉が悠々と泳いでいる池もありましたし、鯉がウジャウジャ泳いでいるのが見える池もあった。ただ、鯉は水面付近を泳いだり、サイズも大きかったり、中にはオレンジ色のものもいますので視認しやすかっただけかもしれない。実際にはクチボソやフナといった魚も多かった可能性はあります。

これらの魚達は一体どこから来たんだろうと不思議でならなかった。立ち入り禁止の池に釣り人がわざわざ放流するとも思えない。子供の頃の感覚では、水のある所には自然発生的に魚が生まれるような、そんな気さえしていました。

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ブルーギルも釣り人が拡散したなんて話が一般的に通ってしまっています。確かに一部はあるかもしれない。でも半分以上は違うと思います。だってバス釣りの人にとってブルーギルは邪魔な存在でしかない。ブルーギルはエッグイーターなのでバスの卵もことごとく食べてしまう。いわばバスにとっての天敵でもある。だからブルーギルの多い水域ではバスはさほど増えない。ルアーにもチョッカイを出してくるので外道としても厄介な存在です。
そんな、いない方がいいと思っている魚(ブルーギル)を釣り人が拡散するというのはどうにも納得しかねる話なのです。ただ、確かにバスがいる水域には何故かブルーギルも居ることが多い。どうしてなんだろう?とずっと思っていました。

その答えがようやく学術的に明らかになりました。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/07/post-93845.php

魚の卵は水鳥によって運ばれ、糞と一緒に排出される
これが答えでした。

水鳥の消化器官内で生き残った卵の割合は0.2%とのことです。0.2%というと低い確率のようですが鴨は魚卵を好んで食べるそうで、1羽の鴨の消化器官から63,501個の魚卵が見付かったこともあるのだそうです。もしこの卵が他の水域で糞と一緒に排出されたとすると、127尾の魚が移動先の水域で孵化することになります。しかも鴨は1羽だけじゃない。

やっと納得できた。そりゃ、突然魚が発生するように見えるわけです。

研究論文では「自然界での鴨の個体数の多さや採食、移動を鑑みると、鴨の『動物被食散布』が淡水生態系の生物多様性の保全や外来種の移入に影響をもたらしているのではないか」と考察しているのだそうです。

そして日本には鴨だけでなく川鵜などもいます。噛まずに魚を丸呑みしている。しかも大量に。あれはしっかりと消化されているのかな?不完全なかたちで糞として排出されているのではないのかな?と思わないでもありません。

いずれにせよ魚の生息域の拡大の大きな要因の1つが明らかとなりました。これまで何でもかんでも釣り人のせいにばかりされてきたけれど、こうした要因が明らかになったという事を周知していきたいものですね。

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お金にならない釣りサイト [物申す!]

釣り関連のウェブサイトから、毎年何件かのアプローチがあります。
「リンクバナーを出しませんか?」
「定期的に記事広告を出してみませんか?」
というものです。これも時代の流れなのでしょうね。中にはどこかで聞いたことがあるメジャーなウェブサイトもあるし、新規に立ち上げたばかりというところもある。

一般的に情報がタダで入手できるのがネットの世界。となると、その運営は広告費でまかなうしかない。でもそれも思うようには収益を上げられないと思います。
そして過去には有料サイトとして会員だけが視聴できるような仕組みを取り入れたところもある。そしてそのほとんどはことごとく失敗して消えていきました。

今の釣り業界では、有料で情報発信をしようとしても必ず失敗する。オマケ(物)が付いて来ればまた別なのかもしれませんけど・・・。それだけ「情報=タダ」というのが常識的になってしまった。情報にお金を払おうとする人は極めて少ない。

長年このブログを読んで下さっている方であれば覚えているかもしれませんが、私も以前にとある釣り関連のウェブサイトのアドバイザーを務めていました。それは大手のパチンコメーカーさんが興した事業で、プロジェクトの担当者は釣りに関しては全くの素人でした。
私のところに話をいただいた時点で、そのサイトへのアクセス数は悲しいくらいに少ないレベルでした。ゆくゆくは伸ばしていって釣具メーカーに広告を出してもらおうと考えていたようです。私がびっくりするほど楽天的なビジョンを持っていました。

自分は、指示に沿って動いていただければアクセス数は10倍になりますと約束しました。ただ、それを実現しても収益は出ませんよ、とも念押ししていました。
そしてその数ヶ月後、そのサイトへのアクセス数は激増して当初の10倍を超えました。それでも私の言った通り結局は収益に繋げることは出来ず、最終的にはパチンコメーカーさんも見切りを付けた。釣りが駄目だったというわけではなく「鉄道」も「カメラ」も「自転車」もそのウェブサイトが擁していた全てのジャンルにおいて然りだったそうです。むしろアクセス数では「釣り」はトップクラスだったそう。

釣り関連のウェブサイトはお金になりません。この先もきっとそうです。断言してもいい。だって釣り関連のウェブで長続きしているところなんてないですもの。みんな消えていく。

動画も徐々にそうなりつつあります。昔はお金を出して釣りのDVDを買っていましたよね?でも今はネットで検索すればいくらでも無料の動画が出てくる。雑誌の付録にも付いてくる。だから動画の価値もほとんどタダ同然になりつつあります。わざわざ有料会員になってまで動画を見る人なんて少ない。だからあそこも・・・あぁなっちゃったんでしょうねぇ。

テレビや雑誌という媒体が廃れて、世の中がネットだスマホだSNSだとなっているのは確かだと思います。でもその時流に乗れば利益を生むだろうという考え方は非常に危険です。
ネットの世界は情報がタダで得られる事が当たり前になってしまっています。この世界はお金にならないですよ、と言っても次々新規参入してくる人はいるんですよねぇ。

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