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奈良県室生ダム、バス釣り解禁! [物申す!]

千葉県房総半島にあるリザーバーでは、2016年に豊英湖、2017年に三島湖と戸面原ダムにおいてバスアングラーにもレンタルボートの貸し出しが解禁になりました。上記3湖は元々ヘラブナ釣りのメッカとして有名な湖でした。

ヘラブナ釣りだけで充分に地元が潤っていたならばレンタルボートでのバス釣りを解禁にする必要はなかったでしょう。しかしヘラブナ釣り愛好家の高齢化に伴い、これらの湖にくる愛好家の人数も減っていきました。ボート店の経営は苦しくなり、ヘラブナの放流量確保も難しくなってきた。

言葉は良くないかもしれませんが、背に腹は代えられない状況でバス釣りを解禁にしたというのが本音だろうと思います。

そして今では上記の湖ではバス釣り客で賑わうようになり、ボート店の経営も上向くようになりました。ボート屋さんが廃業してしまったら結果としてヘラブナ釣りも出来なくなってしまうわけですから、ヘラブナ釣り師の人もそうした意味では一安心といったところです。何より「バス釣りを解禁して良かった」私が知る限りのボート屋さんは皆さんそうおっしゃっています。

世間では依然として害魚論が浸透しておりバスのイメージは悪いままです。ですが現場レベルでは相変わらずバスの資源としての有効性が高く評価されています。バスによって生活が出来ている人が数多くいます。

千葉のみならず、奈良県でもバスの資源としての価値は高い評価を得ています。池原ダム、七色ダムの地元がバス釣り人を歓迎してくれているのはご存知の通りです。

そして今回、奈良県の室生ダムでバス釣りが解禁になりました(但しボート釣りは出来ません。岸釣りのみのフィールドとなります)。元々はヘラブナ釣りが主体で、リール釣りは禁止されていました。

室生ダムの湛水面積は105.0 ha.です。近隣の津風呂湖は150.0 ha.なのでそれには及びませんが、千葉県の三島湖(72 ha.)よりは全然広い。釣り場としてのキャパシティは十分あると言えるでしょう。

ヘラブナ釣りの衰退のみならず、アユ釣りの衰退も愛好家の高齢化により顕著です。室生ダムを管轄する宇陀川漁協では、赤字のために今年からアユの放流を断念しました。
もはや内水面はヘラブナ、アユだけに頼っていては先細りで廃れてしまう時代に入りつつあります。その打開策として、室生ダムではヘラブナ、ワカサギ、バスを3本柱として立て直すという方向に転換したのだそうです。

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オープニングイベントも盛況だったようです。50cmオーバーが3尾、40cmオーバーに至っては19人もの人がキャッチしたとか。18年ぶりにバス釣りが解禁されたということもあって、かなりのポテンシャルですね。

秋にはワカサギ釣りのイベントも予定されています。室生ダムでは利用者協議会が設立され、マナーの向上などを働きかけていくそうです。室生ダムでバス釣りを楽しまれる方は、ルールとマナーの順守をお願いいたします。

日本には「リール釣り禁止」「ルアー釣り禁止」といった湖が各地にあります。地域によっても状況は異なるでしょうが、利用者が下降線を辿るのは目に見えているところが多いと思います。
温水域のダム湖に関して言えば、内水面の将来を担うキーとなる魚は、間違いなく「オオクチバス」と「ワカサギ」です。時代に即して柔軟に対応していけるかどうか、漁協やボート店の未来はそこにかかっています。

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