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IKE-P蝉 [マイオリジナル]

本来トラウト用のルアーなのですが 美蝉(ビセン) というルアーがあります。このルアーの開発担当者には怒られてしまいそうですが、これをスモールマウス用にチューニングしてみました。


(IKE-Pオリジナル・美蝉スモールマウスSP)

もちろん、個人的にやっているものなので市販の予定もないですし、何より作るのが結構大変。量産は難しいでしょう。本来ABS製のウイングが取り付けられている位置にパートリッジという羽根を大小2枚づつ巻いたワイヤーを埋め込んでいます(写真のものはパートリッジが無かったのでマラードという羽根を巻いてあります)。

私自身、メチャクチャ下手糞ではあるのですが、一応フライの道具を持っています。以前、とある渓流型の管理釣り場でドライフライで70本超のトラウトを釣ったことがあるのですが、その時に使っていたフライがパラシュート。要は、ハックルがフックシャンクと平行に巻いてあって、水面にペッタリ接しているタイプです。それ以来ドライフライはパラシュート一辺倒になってしまい、水面に羽根がピッタリ接しているものの方がより虫っぽいんじゃないかと感じていました。これは自分の思い込みの世界に違いないんでしょうけどね。

ですから、セミタイプのルアーに関しても、羽根は水面にペッタリ付いていた方がいいのではないかと思ったのです。実際、水面に落水した蛾などはそうですよね。トンボもハチも、みんなそう。
こうした状態で浮かせておいて、あとはロッドで細かくシェイキングしてやればいいかな?と、そんな目論見なのです。

あいにく、まだスモールマウスの釣果には恵まれていません。ラージは普通に釣れましたが・・・。しかし、とある場所で非常に面白い釣りを教わりました。群馬県の 宮城アングラーズヴィレッジ という管理釣り場なのですが、時は暑い時期のナイター。照明に群がってくる蛾が落水するのをストライパーが捕食しに来るのです。そう、なんとセミルアーでのストライパーフィッシングなのです。

この釣りを教えてくれたのは宮城アングラーズヴィレッジのI社長。それまでストライパーはミノーの早巻きで釣るものとばかり思っていた私には非常にカルチャーショックを受けた釣り方でした。

陽が沈み、照明に虫が群がり始めると、どこからともなく魚達の捕食音が聞こえてきます。その多くはバスなのですが、時折より明確な「ボシュッ!」という音が聞こえてきます。それがストライパーの捕食音。

I社長の教えに従い、セミルアー(私はもちろん美蝉SP)をキャストし、シェイキング。「ボシュッ!」と一発出ましたがあまりにバイトが瞬間的でフッキングさせられませんでした。これは難しい、けど面白い!

結局未熟な自分の技術ではセミルアーでストライパーは釣れず。しかし、I社長と宮城A.V.スタッフがなんとか私にストライパーを釣らせようとしてくれ、エサを撒いてもらい、魚が狂喜乱舞しているところに美蝉をポチャリ。なんとかストライパーを釣ることが出来たのでした。

とてもうれしかったのですが、やはり今度はエサ撒き無しでちゃんと釣らなくては。夏には美蝉SPを持ってストライパーにチャレンジしに行くつもりです。それまでにもっと完成度を上げておかなくちゃ。


ワンオフもの [マイオリジナル]

契約プロの人から、こんなものは出来ないか?という要望をもらうことがあります。メーカーにとって、積極的に意見を出してくる人は非常にありがたい存在です。大事にしなければいけません。

しかし、その要望を必ずしも実現できるとは限りません。市場性や開発コスト等の問題があったりして、むしろ実現できない物の方が多い。とはいえ、私も元トーナメンター。彼らの要望自体はよく理解できるのです。せめて彼らの分だけでも何とかしてあげたい、という思いで、よく個人的にワンオフものを製作してあげていました。その内容は主にラバージグとスピナーベイトでした。

その中で一つだけ、JB戦のウィニングルアーとなり有名になってしまったものがあります。「L.L.ラバージグ」です。とはいえ、このルアーは何てことはありません。スミスのウィードレスライトリグジグヘッドに、シリコンラバースカートを巻いただけのものですから。

ちなみにこれはSプロ専用モデル。ヘッドカラーとスカートはグリーンパンプキン。スカートはジグ用の細いシリコンラバーではなくスピナーベイト用の太いものです。見栄えもフレアーの繊細さも悪いので私は細いスカートを勧めたのですが、Sプロ曰くどうしてもこのスカートでないと駄目だ、とのことでこの仕様になっているのです。私自身では決して使う気の起きないジグです。

しかしSプロはこのジグでJBマスターズ戦、JBⅡ霞戦などを勝ち続けてしまったのです。結果、どこかのお店からスミスに発注が来てしまったりもしました(当然、対応出来ませんでしたが)。ちなみにこのジグ、「エルエルラバージグ」と言われていますが本当の名前は「ラブラブラバージグ」です。SプロがJB戦のお立ち台に上がった際、本当の名前を出すのが恥ずかしかったらしく、勝手にL.L.と略してしまったのです。

こうしたワンオフものを製作出来たのは当時の私に充分な時間があったからです。何せ、通勤時間15分でしたから・・・真っ直ぐ帰れば18:00には帰宅出来てしまったりしていました。それが今では通勤に片道2時間も掛かっていますので、こうしたワンオフものは製作できる現状にありません。

幸い、ここ数年はワンオフ物のリクエストは来ませんでした。その理由は、トーナメントでFECO認定製品しか使えなかったからです。でも今年は、随分エコタックルルールが緩和されたのですねぇ。ワンオフものの製作要望が来ないことを祈るばかりです(要望が来ても作れる現状にありませんので、あしからず)。


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