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2020-07-05 [その他]

今年もまた大きな水害が起きてしまいました。
コロナウイルスの影響で避難所などでの衛生面も気になりますし、今年は社会福祉協議会の方針で他県からの災害ボランティアが入れそうにありません。

自分は2015年の鬼怒川決壊で茨城県の常総市、昨年の台風による水害では栃木県の佐野市で復旧活動に加わってきていますので今回の熊本県の水害もこれからの復旧活動がどれほど大変な事になるのかおおよその予想は付きます。まだ梅雨が続き、それが終わると暑い夏が来る。その暑さの中での復旧作業は想像を絶します。そして復旧作業には数ヶ月を要する。

被災家屋を元に戻すのにどれほどの費用が掛かるのかも知っている。床上浸水の場合は壁面の断熱材も泥水を吸ってしまっているので変えなくてはいけない。ほとんどリフォームに近い費用となります。

昨年の佐野市では、避難所となっていた中学校の校庭に水没した車が何台も無残な姿になっているのを見ました。住民の皆さんは急いで中学校に車で避難をしてきた。ところがその中学校の校庭自体が水没してしまったのです。

避難所というのはあらゆる災害に対応できるわけではありません。そこに来てしまったがために損害を被ることもあるのです。常日頃から、自分の住んでいる地域の避難所、避難経路、避難の手段など確認しておいて欲しいです。そして、早目早目の判断も。
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魚類の生息域は水鳥が拡大させていた [物申す!]

本日、ずっと疑問に思っていたことが1つ解決しました。多くの釣り人にもこれを知って欲しい。

魚(淡水魚)って、一体どこから発生してくるものなんだろうとずっと疑問に思っていました。これまでは人為的に誰かが放流したなんて言われがちでしたが、果たして本当にそうなんだろうか。

千葉県の北西部には「調整池」と呼ばれる池があちこちにあります。洪水などを防ぐ目的で作られるもので、人工的なものがほとんどですから河川の流入や流出はない場所も多かった。水の出入りというと側溝レベルのものでした。つまり、魚類が川を遡上して入ってくるなんてことは考えられない。

にもかかわらず、新造された調整池にも数年経つと魚が増える。ほぼ全ての調整池が金網で囲われており立ち入り禁止となっていましたが魚の跳ねる姿や泳ぐ姿はその外側からでも確認できた。
特に鯉は多かったです。中には70cm以上はあるんじゃないかというレベルにまで育った鯉が悠々と泳いでいる池もありましたし、鯉がウジャウジャ泳いでいるのが見える池もあった。ただ、鯉は水面付近を泳いだり、サイズも大きかったり、中にはオレンジ色のものもいますので視認しやすかっただけかもしれない。実際にはクチボソやフナといった魚も多かった可能性はあります。

これらの魚達は一体どこから来たんだろうと不思議でならなかった。立ち入り禁止の池に釣り人がわざわざ放流するとも思えない。子供の頃の感覚では、水のある所には自然発生的に魚が生まれるような、そんな気さえしていました。

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ブルーギルも釣り人が拡散したなんて話が一般的に通ってしまっています。確かに一部はあるかもしれない。でも半分以上は違うと思います。だってバス釣りの人にとってブルーギルは邪魔な存在でしかない。ブルーギルはエッグイーターなのでバスの卵もことごとく食べてしまう。いわばバスにとっての天敵でもある。だからブルーギルの多い水域ではバスはさほど増えない。ルアーにもチョッカイを出してくるので外道としても厄介な存在です。
そんな、いない方がいいと思っている魚(ブルーギル)を釣り人が拡散するというのはどうにも納得しかねる話なのです。ただ、確かにバスがいる水域には何故かブルーギルも居ることが多い。どうしてなんだろう?とずっと思っていました。

その答えがようやく学術的に明らかになりました。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/07/post-93845.php

魚の卵は水鳥によって運ばれ、糞と一緒に排出される
これが答えでした。

水鳥の消化器官内で生き残った卵の割合は0.2%とのことです。0.2%というと低い確率のようですが鴨は魚卵を好んで食べるそうで、1羽の鴨の消化器官から63,501個の魚卵が見付かったこともあるのだそうです。もしこの卵が他の水域で糞と一緒に排出されたとすると、127尾の魚が移動先の水域で孵化することになります。しかも鴨は1羽だけじゃない。

やっと納得できた。そりゃ、突然魚が発生するように見えるわけです。

研究論文では「自然界での鴨の個体数の多さや採食、移動を鑑みると、鴨の『動物被食散布』が淡水生態系の生物多様性の保全や外来種の移入に影響をもたらしているのではないか」と考察しているのだそうです。

そして日本には鴨だけでなく川鵜などもいます。噛まずに魚を丸呑みしている。しかも大量に。あれはしっかりと消化されているのかな?不完全なかたちで糞として排出されているのではないのかな?と思わないでもありません。

いずれにせよ魚の生息域の拡大の大きな要因の1つが明らかとなりました。これまで何でもかんでも釣り人のせいにばかりされてきたけれど、こうした要因が明らかになったという事を周知していきたいものですね。

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お金にならない釣りサイト [物申す!]

釣り関連のウェブサイトから、毎年何件かのアプローチがあります。
「リンクバナーを出しませんか?」
「定期的に記事広告を出してみませんか?」
というものです。これも時代の流れなのでしょうね。中にはどこかで聞いたことがあるメジャーなウェブサイトもあるし、新規に立ち上げたばかりというところもある。

一般的に情報がタダで入手できるのがネットの世界。となると、その運営は広告費でまかなうしかない。でもそれも思うようには収益を上げられないと思います。
そして過去には有料サイトとして会員だけが視聴できるような仕組みを取り入れたところもある。そしてそのほとんどはことごとく失敗して消えていきました。

今の釣り業界では、有料で情報発信をしようとしても必ず失敗する。オマケ(物)が付いて来ればまた別なのかもしれませんけど・・・。それだけ「情報=タダ」というのが常識的になってしまった。情報にお金を払おうとする人は極めて少ない。

長年このブログを読んで下さっている方であれば覚えているかもしれませんが、私も以前にとある釣り関連のウェブサイトのアドバイザーを務めていました。それは大手のパチンコメーカーさんが興した事業で、プロジェクトの担当者は釣りに関しては全くの素人でした。
私のところに話をいただいた時点で、そのサイトへのアクセス数は悲しいくらいに少ないレベルでした。ゆくゆくは伸ばしていって釣具メーカーに広告を出してもらおうと考えていたようです。私がびっくりするほど楽天的なビジョンを持っていました。

自分は、指示に沿って動いていただければアクセス数は10倍になりますと約束しました。ただ、それを実現しても収益は出ませんよ、とも念押ししていました。
そしてその数ヶ月後、そのサイトへのアクセス数は激増して当初の10倍を超えました。それでも私の言った通り結局は収益に繋げることは出来ず、最終的にはパチンコメーカーさんも見切りを付けた。釣りが駄目だったというわけではなく「鉄道」も「カメラ」も「自転車」もそのウェブサイトが擁していた全てのジャンルにおいて然りだったそうです。むしろアクセス数では「釣り」はトップクラスだったそう。

釣り関連のウェブサイトはお金になりません。この先もきっとそうです。断言してもいい。だって釣り関連のウェブで長続きしているところなんてないですもの。みんな消えていく。

動画も徐々にそうなりつつあります。昔はお金を出して釣りのDVDを買っていましたよね?でも今はネットで検索すればいくらでも無料の動画が出てくる。雑誌の付録にも付いてくる。だから動画の価値もほとんどタダ同然になりつつあります。わざわざ有料会員になってまで動画を見る人なんて少ない。だからあそこも・・・あぁなっちゃったんでしょうねぇ。

テレビや雑誌という媒体が廃れて、世の中がネットだスマホだSNSだとなっているのは確かだと思います。でもその時流に乗れば利益を生むだろうという考え方は非常に危険です。
ネットの世界は情報がタダで得られる事が当たり前になってしまっています。この世界はお金にならないですよ、と言っても次々新規参入してくる人はいるんですよねぇ。

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