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お金にならない釣りサイト [物申す!]

釣り関連のウェブサイトから、毎年何件かのアプローチがあります。
「リンクバナーを出しませんか?」
「定期的に記事広告を出してみませんか?」
というものです。これも時代の流れなのでしょうね。中にはどこかで聞いたことがあるメジャーなウェブサイトもあるし、新規に立ち上げたばかりというところもある。

一般的に情報がタダで入手できるのがネットの世界。となると、その運営は広告費でまかなうしかない。でもそれも思うようには収益を上げられないと思います。
そして過去には有料サイトとして会員だけが視聴できるような仕組みを取り入れたところもある。そしてそのほとんどはことごとく失敗して消えていきました。

今の釣り業界では、有料で情報発信をしようとしても必ず失敗する。オマケ(物)が付いて来ればまた別なのかもしれませんけど・・・。それだけ「情報=タダ」というのが常識的になってしまった。情報にお金を払おうとする人は極めて少ない。

長年このブログを読んで下さっている方であれば覚えているかもしれませんが、私も以前にとある釣り関連のウェブサイトのアドバイザーを務めていました。それは大手のパチンコメーカーさんが興した事業で、プロジェクトの担当者は釣りに関しては全くの素人でした。
私のところに話をいただいた時点で、そのサイトへのアクセス数は悲しいくらいに少ないレベルでした。ゆくゆくは伸ばしていって釣具メーカーに広告を出してもらおうと考えていたようです。私がびっくりするほど楽天的なビジョンを持っていました。

自分は、指示に沿って動いていただければアクセス数は10倍になりますと約束しました。ただ、それを実現しても収益は出ませんよ、とも念押ししていました。
そしてその数ヶ月後、そのサイトへのアクセス数は激増して当初の10倍を超えました。それでも私の言った通り結局は収益に繋げることは出来ず、最終的にはパチンコメーカーさんも見切りを付けた。釣りが駄目だったというわけではなく「鉄道」も「カメラ」も「自転車」もそのウェブサイトが擁していた全てのジャンルにおいて然りだったそうです。むしろアクセス数では「釣り」はトップクラスだったそう。

釣り関連のウェブサイトはお金になりません。この先もきっとそうです。断言してもいい。だって釣り関連のウェブで長続きしているところなんてないですもの。みんな消えていく。

動画も徐々にそうなりつつあります。昔はお金を出して釣りのDVDを買っていましたよね?でも今はネットで検索すればいくらでも無料の動画が出てくる。雑誌の付録にも付いてくる。だから動画の価値もほとんどタダ同然になりつつあります。わざわざ有料会員になってまで動画を見る人なんて少ない。だからあそこも・・・あぁなっちゃったんでしょうねぇ。

テレビや雑誌という媒体が廃れて、世の中がネットだスマホだSNSだとなっているのは確かだと思います。でもその時流に乗れば利益を生むだろうという考え方は非常に危険です。
ネットの世界は情報がタダで得られる事が当たり前になってしまっています。この世界はお金にならないですよ、と言っても次々新規参入してくる人はいるんですよねぇ。

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