コロっと、コロット。2 [製品開発]
プラグの分類というのはおおよそその形状で判別されます。シャッドは薄いカタチ、ミノーは細長いカタチ。じゃあクランクベイトは?というと、丸っこいカタチというイメージを持つ人が多い事でしょう。
でも、本当の意味で丸っこいクランクベイトというのは少ない。どれもこれも、意外と横幅があるとは言えないものが多い。ファッツオーやファットラップに匹敵するような横幅を持つクランクベイトというのは案外少ないのです。
コロットSRは、最も投げやすい3/8oz前後のウェイトを出来るだけコンパクトにまとめたいと考えていました。そうなると、おのずと"小さくて丸い”というパッケージングを意識しながらデザインを進めていきました。
形状を球に近付ける。これは私がデザインしたスピナーベイト「ビバーチェ」のヘッドデザインでも強く意識した部分です。
質量をとにかくコンパクトにまとめていこうとするとおのずとその形状は球に近付いていきます。だから球に近ければ近いほど、真っ直ぐに投げやすいものが出来上がる。特にショート~ミドルディスタンスでのアキュラシーキャストを気持ちよく決めていくことが出来る。
そしてクランクベイトの場合は、横幅があることによってベリー部のフックが本体にガードされるかたちとなりスナッグレス性能が上がる、容積の拡大によって高い浮力が得られる、といったメリットが生まれます。
反面、形状を球に近付けることによるデメリットも勿論あります。コロットSRでの開発作業の多くは、そうしたデメリットをどれだけ潰していけるかという作業だったように思います。
(つづく)
でも、本当の意味で丸っこいクランクベイトというのは少ない。どれもこれも、意外と横幅があるとは言えないものが多い。ファッツオーやファットラップに匹敵するような横幅を持つクランクベイトというのは案外少ないのです。
コロットSRは、最も投げやすい3/8oz前後のウェイトを出来るだけコンパクトにまとめたいと考えていました。そうなると、おのずと"小さくて丸い”というパッケージングを意識しながらデザインを進めていきました。
形状を球に近付ける。これは私がデザインしたスピナーベイト「ビバーチェ」のヘッドデザインでも強く意識した部分です。
質量をとにかくコンパクトにまとめていこうとするとおのずとその形状は球に近付いていきます。だから球に近ければ近いほど、真っ直ぐに投げやすいものが出来上がる。特にショート~ミドルディスタンスでのアキュラシーキャストを気持ちよく決めていくことが出来る。
そしてクランクベイトの場合は、横幅があることによってベリー部のフックが本体にガードされるかたちとなりスナッグレス性能が上がる、容積の拡大によって高い浮力が得られる、といったメリットが生まれます。
反面、形状を球に近付けることによるデメリットも勿論あります。コロットSRでの開発作業の多くは、そうしたデメリットをどれだけ潰していけるかという作業だったように思います。
(つづく)
4/23 スクエアAで利根川バス [釣果報告]
利根川の消波ブロック帯での釣りを得意とする岸釣りアングラーのアキラさんから釣果報告をいただきました。今シーズンの初釣行だったそうですが、しっかりと釣ってくるあたりはさすがです。
4月23日にキャッチした40cm弱。ヒットルアーはボーマーのスクエアA。
今年初釣行です。昼からの釣行で場所はいつもの消波ブロック帯。水位は低め。水温はすでに20℃超え。
とりあえずあれやこれや色々やってみますが異常なし。オフシーズンの妄想が膨らみ過ぎていたようです(笑)。水位が低く岸際はボトムがよく見えますがまだエビ等は見えず。わりとクリアで生命感があまり感じられずさっきまでの勢いはどこへやら一気に不安になりました(泣)
半ばヤケ気味になり、浅いところは諦めて消波ブロックの上を進み消波ブロックのエッジを平行に巻いてみます。多少風もあったので表層付近をスピナベ巻きましたが無。ならばともう少し下をクランクで巻いてみます。すると、水中に沈んだブロックにコツンとあたり抜けたところでグーッと重みが!忘れかけていた魚の引きを楽しみつつも慎重にキャッチ。サイズはそれほどでもありませんでしたが嬉しい今年ファーストフィッシュでした。なんとなく平成のうちに一本釣りたいと思っていたので良かったです。
スクエアAは自分と相性がいいのかバス以外にも雷魚、キャットと実績あり。潜行角度とかボディ形状であるとかはクランクマニアではないのでよくわかりませんが、根掛かりもする気がほとんどしないし飛距離も遠投しない自分には十分出ますし、それでいて値段も安い。突き詰めていけばもっとバリエーション増やした方がいいのでしょうけど自分の行くフィールドではラウンドクランクはこれだけあればいいのではと思えるクランクです。
利根川の消波ブロック帯のインサイド、時折底まで丸見えなくらい水がクリアな時がありますよね。そうなるとさすがに見えている消波ブロックを直に撃っても全然釣れる気がしない。やっぱりそういう時ってバスも沖側の沈みブロックに移動しているような気がします。アキラさんも見事に消波ブロックのアウトサイドをクランキングで攻めた印象です。
人によって相性のいいクランクベイトは違うと思いますが、スクエアAは価格も安価で出来も良く、人にも勧めやすいシャロークランクの1つです。クランクベイトはマニアも多いので細かい薀蓄が語られることも多いですが、最後は自分自身が使ってみて釣れる気がするかどうか、それが一番重要な事だと思います。
4月23日にキャッチした40cm弱。ヒットルアーはボーマーのスクエアA。
今年初釣行です。昼からの釣行で場所はいつもの消波ブロック帯。水位は低め。水温はすでに20℃超え。
とりあえずあれやこれや色々やってみますが異常なし。オフシーズンの妄想が膨らみ過ぎていたようです(笑)。水位が低く岸際はボトムがよく見えますがまだエビ等は見えず。わりとクリアで生命感があまり感じられずさっきまでの勢いはどこへやら一気に不安になりました(泣)
半ばヤケ気味になり、浅いところは諦めて消波ブロックの上を進み消波ブロックのエッジを平行に巻いてみます。多少風もあったので表層付近をスピナベ巻きましたが無。ならばともう少し下をクランクで巻いてみます。すると、水中に沈んだブロックにコツンとあたり抜けたところでグーッと重みが!忘れかけていた魚の引きを楽しみつつも慎重にキャッチ。サイズはそれほどでもありませんでしたが嬉しい今年ファーストフィッシュでした。なんとなく平成のうちに一本釣りたいと思っていたので良かったです。
スクエアAは自分と相性がいいのかバス以外にも雷魚、キャットと実績あり。潜行角度とかボディ形状であるとかはクランクマニアではないのでよくわかりませんが、根掛かりもする気がほとんどしないし飛距離も遠投しない自分には十分出ますし、それでいて値段も安い。突き詰めていけばもっとバリエーション増やした方がいいのでしょうけど自分の行くフィールドではラウンドクランクはこれだけあればいいのではと思えるクランクです。
利根川の消波ブロック帯のインサイド、時折底まで丸見えなくらい水がクリアな時がありますよね。そうなるとさすがに見えている消波ブロックを直に撃っても全然釣れる気がしない。やっぱりそういう時ってバスも沖側の沈みブロックに移動しているような気がします。アキラさんも見事に消波ブロックのアウトサイドをクランキングで攻めた印象です。
人によって相性のいいクランクベイトは違うと思いますが、スクエアAは価格も安価で出来も良く、人にも勧めやすいシャロークランクの1つです。クランクベイトはマニアも多いので細かい薀蓄が語られることも多いですが、最後は自分自身が使ってみて釣れる気がするかどうか、それが一番重要な事だと思います。
4/28 NBCチャプター茨城2019第1戦(の観戦) [日記]
本日はNBCチャプター茨城第1戦スミスカップが利根川で開催されましたので出向いてきました。勿論選手参加ではありません。スミスが一応今大会の冠スポンサーですので出掛けてきた次第・・・って少し前にも同じような文面を記した気が。
世間は10連休の人も多く、世のお父さんは家族から色々な要望を受けていると思いますが、そんなプレッシャーにも負けずチャプタートーナメントに参加してくれる人達が自分はたまらなく好きです(笑)。
しかも今日はここ数年にない参加人数の多さでビックリ。皆GWで暇を持て余していたというわけではもちろんなく、スミスカップだから多かったというわけでもない。
実は今日はJBの山下会長、顧問の加瀬林さん、相談役の藤岡さんという業界の重鎮が会場に揃い踏み。特に茨城チャプターの初代会長でもあった加瀬林さんに馴染みのある人が数年ぶりに大会に参加するといったケースが多かったのです。人望が人を呼んだわけです。
どうして山下会長をはじめとする重鎮がチャプター会場に来ていたのかというと、山下会長が地域の功労者に対して感謝の意を込めて表彰したいとのことでした。今回は加瀬林さん、藤岡さん、現チャプター茨城会長の関さんが表彰されました。
自分がトーナメントに出ていたのはもう20年以上も前の事です。印旛沼も北浦もトーナメントが始まったばかりの頃でした。そしてその頃はとにかく漁業者や近隣住民とのトラブルが続出だったのです。大会中に運営本部に漁師さんからクレームが入るなんてしょっちゅうでしたし、スロープへの搬入路に柱を立てられて進入しづらくされたり、近所の住民が怒鳴り込んで来たりということもあった。河川敷などの使用許可を取る際も良い顔をされないこともあった。バストーナメントの創世記というのは、それはそれは大変な時期だったのです。
そうした諸問題を前にして、根気強く問題を解決してきてくれたのが当時の運営スタッフの方々で、特に北浦・霞ヶ浦でバストーナメントが開催できるようになったのは加瀬林さんの功績が大きい。こうした経緯は若い世代のトーナメンターの方々にも知っておいて欲しいです。
じゃあ今のスタッフは楽なのかというと必ずしもそうではなく、会場によっては事前に会場付近の住民の方に挨拶回りなどをしていたりもします。そうしたスタッフの苦労や根回しがあって初めてトーナメントが無事に開催できる。そうした部分も参加者の皆様には知っておいていただきたいなと思います。
さて、本日の利根川は岸釣り部門もボート釣り部門も春らしいクオリティーフィッシュがウェイインされてきました。ただ、ボート釣り部門は苦戦していた人が多かった印象です。私自身どうしようか迷っていたのですが、GW中に利根川にボートを出すの止めます(笑)。自分レベルでは結構厳しいと感じたので。
そんなわけで本日のトーナメントに参加いただきました皆様、どうもありがとうございました。
そうそう、知らない人も多いですが利根川下流域でもレンタルボートの釣りが楽しめるのです。前述の加瀬林さんが運営しているレンタルボート店「TONE RIVER レンタルボート」があります。
人だらけの混雑したフィールドにウンザリしている人には特にオススメです。休日でも充分空いている広大なフィールドですから。
世間は10連休の人も多く、世のお父さんは家族から色々な要望を受けていると思いますが、そんなプレッシャーにも負けずチャプタートーナメントに参加してくれる人達が自分はたまらなく好きです(笑)。
しかも今日はここ数年にない参加人数の多さでビックリ。皆GWで暇を持て余していたというわけではもちろんなく、スミスカップだから多かったというわけでもない。
実は今日はJBの山下会長、顧問の加瀬林さん、相談役の藤岡さんという業界の重鎮が会場に揃い踏み。特に茨城チャプターの初代会長でもあった加瀬林さんに馴染みのある人が数年ぶりに大会に参加するといったケースが多かったのです。人望が人を呼んだわけです。
どうして山下会長をはじめとする重鎮がチャプター会場に来ていたのかというと、山下会長が地域の功労者に対して感謝の意を込めて表彰したいとのことでした。今回は加瀬林さん、藤岡さん、現チャプター茨城会長の関さんが表彰されました。
自分がトーナメントに出ていたのはもう20年以上も前の事です。印旛沼も北浦もトーナメントが始まったばかりの頃でした。そしてその頃はとにかく漁業者や近隣住民とのトラブルが続出だったのです。大会中に運営本部に漁師さんからクレームが入るなんてしょっちゅうでしたし、スロープへの搬入路に柱を立てられて進入しづらくされたり、近所の住民が怒鳴り込んで来たりということもあった。河川敷などの使用許可を取る際も良い顔をされないこともあった。バストーナメントの創世記というのは、それはそれは大変な時期だったのです。
そうした諸問題を前にして、根気強く問題を解決してきてくれたのが当時の運営スタッフの方々で、特に北浦・霞ヶ浦でバストーナメントが開催できるようになったのは加瀬林さんの功績が大きい。こうした経緯は若い世代のトーナメンターの方々にも知っておいて欲しいです。
じゃあ今のスタッフは楽なのかというと必ずしもそうではなく、会場によっては事前に会場付近の住民の方に挨拶回りなどをしていたりもします。そうしたスタッフの苦労や根回しがあって初めてトーナメントが無事に開催できる。そうした部分も参加者の皆様には知っておいていただきたいなと思います。
さて、本日の利根川は岸釣り部門もボート釣り部門も春らしいクオリティーフィッシュがウェイインされてきました。ただ、ボート釣り部門は苦戦していた人が多かった印象です。私自身どうしようか迷っていたのですが、GW中に利根川にボートを出すの止めます(笑)。自分レベルでは結構厳しいと感じたので。
そんなわけで本日のトーナメントに参加いただきました皆様、どうもありがとうございました。
そうそう、知らない人も多いですが利根川下流域でもレンタルボートの釣りが楽しめるのです。前述の加瀬林さんが運営しているレンタルボート店「TONE RIVER レンタルボート」があります。
人だらけの混雑したフィールドにウンザリしている人には特にオススメです。休日でも充分空いている広大なフィールドですから。
ビバーチェでデカ鯰 [釣果報告]
お取引先の方から釣果投稿をいただきました!どうもありがとうございます。
青柳商店店長鈴木さんから届いたのは大きなナマズ!!スミスってナマズルアーも充実していますからね・・・と思いきやヒットルアーはスピナーベイト?!
4月19日 福島県某河川でキャッチしたナマズ60cm。ヒットルアーはビバーチェ 9g WT。
川バスを狙いに行ったら、釣れました。
これを釣るなら、キャタピーとかで釣りたかったです…。
バス狙いだったとのことですので、今回はいわゆる外道ですね(汗)。でもこうした釣果も案外貴重な情報に繋がることもあり得ます。
自分も昔、埼玉県に引っ越ししたての頃、アパートの裏の川(中川)でバスを狙ってディプシードゥを投げたらシーバスが釣れてしまった。それからシーバスが釣れるという事がわかったのです。今でこそ埼玉県内の中川でシーバスを狙う人も増えましたが、当時は自分以外でシーバス狙いなんて誰も見ませんでした。
ライギョ釣りの人がバスが良く釣れる池を知っていたりもしますし、ナマズ釣りの人がバス釣りのポイントを知っていたりもする。その逆ももちろんあり得ます。外道の釣果情報、実はとても貴重なものなのです。
鈴木さんが釣った川も実はナマズの宝庫だったりして?!或いはその川に繋がる水路などは開拓してみる価値があるかもしれませんね。上手くいいポイントを見付けられたら、今度はキャタピーで本命として釣れるかもしれません。
皆様からのスミスルアーでの釣果報告をお待ちしております。 釣果報告はこちらから。よろしくお願いいたします。
青柳商店店長鈴木さんから届いたのは大きなナマズ!!スミスってナマズルアーも充実していますからね・・・と思いきやヒットルアーはスピナーベイト?!
4月19日 福島県某河川でキャッチしたナマズ60cm。ヒットルアーはビバーチェ 9g WT。
川バスを狙いに行ったら、釣れました。
これを釣るなら、キャタピーとかで釣りたかったです…。
バス狙いだったとのことですので、今回はいわゆる外道ですね(汗)。でもこうした釣果も案外貴重な情報に繋がることもあり得ます。
自分も昔、埼玉県に引っ越ししたての頃、アパートの裏の川(中川)でバスを狙ってディプシードゥを投げたらシーバスが釣れてしまった。それからシーバスが釣れるという事がわかったのです。今でこそ埼玉県内の中川でシーバスを狙う人も増えましたが、当時は自分以外でシーバス狙いなんて誰も見ませんでした。
ライギョ釣りの人がバスが良く釣れる池を知っていたりもしますし、ナマズ釣りの人がバス釣りのポイントを知っていたりもする。その逆ももちろんあり得ます。外道の釣果情報、実はとても貴重なものなのです。
鈴木さんが釣った川も実はナマズの宝庫だったりして?!或いはその川に繋がる水路などは開拓してみる価値があるかもしれませんね。上手くいいポイントを見付けられたら、今度はキャタピーで本命として釣れるかもしれません。
皆様からのスミスルアーでの釣果報告をお待ちしております。 釣果報告はこちらから。よろしくお願いいたします。
コロっと、コロット。 [製品開発]
もしかすると自分は人よりもルアーを多く所有しているのかもしれない。特に古い海外製品はそれなりに持っている。ですが自分はルアーのコレクターではありません。市場価値的なものにはあまり興味がない。
自分の仕事はルアーの開発業務です。所有しているルアーの多くは「泳ぎのサンプル」として所有しているものが多い。プラグも、ワームもです。
あのルアーは確かこんな泳ぎをしたはずだ。そう記憶していたとしても現物が手元に無ければ確認できない。こういう形状をしているものはこんな動きをする。その現物が手元にある。実際の泳ぎを確認できる。
それが自分にとっては何より大事な事なのです。ルアーの開発で行き詰った時、その答えの多くは手持ちのオールドルアーが教えてくれた。
自分がここ数年で最も傾倒してきた形状がヒップアップシェイプのルアーです。そもそものきっかけというのは、テールが下方向を向いていないルアーの特性に着目したところが始まりでした。
一番最初に着目したのはボーマーのスマイリンミノー。このルアーはあえて分類するとミディアムディープのシャッドになるでしょうか。そしてスマイリンミノーはロールを一切しない。リップ形状にも一因があるかと思いますが、形状の割にはスタックしにくい。これはなかなか面白い特性だと思った。だから自分はこの特性をシャロークランクに組み込みたいと考えていました。
さらにその後、すっかりその存在を忘れていたのですがアーボガストのパグノーズを思い出しました。これをまた改めてスイムチェックしてみると、やはり期待通りの性能を持っていた。但しアクションレスポンスとしてはスマイリンミノーもパグノーズも今の時代には物足りないものです。現代の製造技術であればもっと良い物が造れるはず。
テールを下方向に向けないことで意図的にロールを抑える。この特性を生かしたシャロークランクを作ったら何か面白いものが出来るかもしれない。そう思い、何個もバルサを削ってはルアーを作り続けてきました。
そしてその特性をさらに明確にするべく、単にテールが下方向を向かないだけではなくヒップアップ形状へと進化した。そしてそれらは当初はあくまで自分用として製作していたものでした。
そしてその中の最終形態をABSで量産品に転化させたものがコロットSRです。
(つづく)
自分の仕事はルアーの開発業務です。所有しているルアーの多くは「泳ぎのサンプル」として所有しているものが多い。プラグも、ワームもです。
あのルアーは確かこんな泳ぎをしたはずだ。そう記憶していたとしても現物が手元に無ければ確認できない。こういう形状をしているものはこんな動きをする。その現物が手元にある。実際の泳ぎを確認できる。
それが自分にとっては何より大事な事なのです。ルアーの開発で行き詰った時、その答えの多くは手持ちのオールドルアーが教えてくれた。
自分がここ数年で最も傾倒してきた形状がヒップアップシェイプのルアーです。そもそものきっかけというのは、テールが下方向を向いていないルアーの特性に着目したところが始まりでした。
一番最初に着目したのはボーマーのスマイリンミノー。このルアーはあえて分類するとミディアムディープのシャッドになるでしょうか。そしてスマイリンミノーはロールを一切しない。リップ形状にも一因があるかと思いますが、形状の割にはスタックしにくい。これはなかなか面白い特性だと思った。だから自分はこの特性をシャロークランクに組み込みたいと考えていました。
さらにその後、すっかりその存在を忘れていたのですがアーボガストのパグノーズを思い出しました。これをまた改めてスイムチェックしてみると、やはり期待通りの性能を持っていた。但しアクションレスポンスとしてはスマイリンミノーもパグノーズも今の時代には物足りないものです。現代の製造技術であればもっと良い物が造れるはず。
テールを下方向に向けないことで意図的にロールを抑える。この特性を生かしたシャロークランクを作ったら何か面白いものが出来るかもしれない。そう思い、何個もバルサを削ってはルアーを作り続けてきました。
そしてその特性をさらに明確にするべく、単にテールが下方向を向かないだけではなくヒップアップ形状へと進化した。そしてそれらは当初はあくまで自分用として製作していたものでした。
そしてその中の最終形態をABSで量産品に転化させたものがコロットSRです。
(つづく)
KURU・RIN・PA!5 [製品開発]
現在、ロックフィッシュ用で多用されるリングリブワームの多くはカーリーテールタイプのものです。狂輪波もまた然り。但し狂輪波では根魚大将同様にテール形状にも特性を持たせてあります。
バス用のワームにおいては(全てのワームに当てはまることではありませんが)、「動きの良さを出すための薄めのテール、柔らかい素材」が好まれる傾向にあります。
これに対してソルト用のワームにおいては「耐久性」が求められるケースもあります。特にタチウオ用のワインド用ワームなどはそれが顕著です。ロックフィッシュでも磯やボートロックなど、プレッシャーが低く魚自体も多いケースでは耐久性重視のワームの方がリズムが崩れず釣りやすいのは確かです。そうした状況下では多少硬いワームでも魚は釣れますから問題とならないのです。
しかしながら、近年はソルトの世界でもロックフィッシュトーナメントが定着したり、近郊フィールドのプレッシャーが高まるに従い、耐久性よりも喰いの良さが重視されるケースが多くなってきました。私自身も現場で実際に比較テストをしてみて、釣れるワームとそうでないワームの差が顕著に出ることを痛感していました。
但し、アイナメは特にそう思いましたがパーツが齧られて取られてしまいやすい。バイトが出るたびにパーツが1本2本と取られて行き、しまいにはイモのようになってしまったり(苦笑)。こうした状況下では薄いカーリーテールというのは頻繁に千切られてしまう。
狂輪波ではカーリーテールの肉厚を1.5mmで設計しています。バス用の同サイズと較べて若干肉厚になっています。但しそれによって動きのレスポンスがスポイルされることがないように、根魚大将と同様テールの先端を円形として水の掴みを向上させています。これによって1/8ozのシンカーでもしっかりと泳ぎます。
その反面、テールの薄さで動きを出しているわけではないので1/2ozのシンカーでもテールの動きが潰れません。薄すぎると直線状になってしまいます。
こちらの動画では1/4ozのタングステンバレットシンカーを使用しています。
狂輪波の「波」は波動です。リングリブが生み出す水押しの強さと共にカーリーテール自体が水を掴んで力強くはためく泳ぎによって波動を強く生み出しています。
奇をてらっていくジャンルではないと考えていますので必要以上のアクセントを持たせることは避けましたが、後発であるだけにより進化させたリングリブワームには仕上がった自信があります。
ふざけたようなネーミングが印象強く残ってしまうワームですが(それも狙いですが)製品としてはかなり真剣に製品化に取り組んだことがお判りいただければと思います。
5月の発売以降、あちこちから聞こえてくるであろう狂輪波の釣果報告が今から楽しみでなりません。
(おわり)
バス用のワームにおいては(全てのワームに当てはまることではありませんが)、「動きの良さを出すための薄めのテール、柔らかい素材」が好まれる傾向にあります。
これに対してソルト用のワームにおいては「耐久性」が求められるケースもあります。特にタチウオ用のワインド用ワームなどはそれが顕著です。ロックフィッシュでも磯やボートロックなど、プレッシャーが低く魚自体も多いケースでは耐久性重視のワームの方がリズムが崩れず釣りやすいのは確かです。そうした状況下では多少硬いワームでも魚は釣れますから問題とならないのです。
しかしながら、近年はソルトの世界でもロックフィッシュトーナメントが定着したり、近郊フィールドのプレッシャーが高まるに従い、耐久性よりも喰いの良さが重視されるケースが多くなってきました。私自身も現場で実際に比較テストをしてみて、釣れるワームとそうでないワームの差が顕著に出ることを痛感していました。
但し、アイナメは特にそう思いましたがパーツが齧られて取られてしまいやすい。バイトが出るたびにパーツが1本2本と取られて行き、しまいにはイモのようになってしまったり(苦笑)。こうした状況下では薄いカーリーテールというのは頻繁に千切られてしまう。
狂輪波ではカーリーテールの肉厚を1.5mmで設計しています。バス用の同サイズと較べて若干肉厚になっています。但しそれによって動きのレスポンスがスポイルされることがないように、根魚大将と同様テールの先端を円形として水の掴みを向上させています。これによって1/8ozのシンカーでもしっかりと泳ぎます。
その反面、テールの薄さで動きを出しているわけではないので1/2ozのシンカーでもテールの動きが潰れません。薄すぎると直線状になってしまいます。
こちらの動画では1/4ozのタングステンバレットシンカーを使用しています。
狂輪波の「波」は波動です。リングリブが生み出す水押しの強さと共にカーリーテール自体が水を掴んで力強くはためく泳ぎによって波動を強く生み出しています。
奇をてらっていくジャンルではないと考えていますので必要以上のアクセントを持たせることは避けましたが、後発であるだけにより進化させたリングリブワームには仕上がった自信があります。
ふざけたようなネーミングが印象強く残ってしまうワームですが(それも狙いですが)製品としてはかなり真剣に製品化に取り組んだことがお判りいただければと思います。
5月の発売以降、あちこちから聞こえてくるであろう狂輪波の釣果報告が今から楽しみでなりません。
(おわり)
3/30 ハルカで狙う若狭湾シーバス [釣果報告]
少し前にいただいた釣果報告となります。お父様と若狭湾で釣りを楽しんでいるおもちさんからの報告です。今回の釣果は全てお父様の釣果になります。3月30日の釣行です。
なお、おもちさんとお父様の年齢を確認したことはありませんが、もしかするとお父様も私より年下なのかもしれないなぁ???
54cm ハルカ125F(08.アカキン)
この日は水質がかなりのクリアで、夕方から夜にかけてがチャンスタイムだったようです。
ヒットルアーは全てハルカ125のFで、他のルアーへの反応はイマイチだったのだとか。
64cm ハルカ125F(08.アカキン)
二匹目は少しサイズアップ。ルアーは外した後ですが、こちらもアカキンカラーでのヒットとのことです。
47cm ハルカ125F(07.トウゴロウ)
三匹目は少しサイズダウンですが、こちらはほとんど着水直後でのヒットだったようです。
どうやら表層のベイトを食べていたのでしょうか? この日はハルカの、特にフローティングモデルの浅めのレンジが非常に効果的だったようです。
ほんのちょっとの差で釣れたり釣れなかったり……面白いけれど、難しいものですね!
アカキンカラーは地味な存在ではありますが、昔から根強い支持のあるカラーでもあります。バスではアカキンではなくクロキンですが、トラウトやシーバスではアカキンの方が支持があります。ベテランの人ほど支持が高い気がします。
レンジは大事ですよね。昔、あるシーバスエキスパートに10cm毎にレンジが異なるシステムミノーを開発して欲しい、という要望を挙げられたことがあります。商売的に見るとそれは難しい、でも言わんとしている事はわかりました。実戦的に見れば必要なんだろうなと。
なお、おもちさんとお父様の年齢を確認したことはありませんが、もしかするとお父様も私より年下なのかもしれないなぁ???
54cm ハルカ125F(08.アカキン)
この日は水質がかなりのクリアで、夕方から夜にかけてがチャンスタイムだったようです。
ヒットルアーは全てハルカ125のFで、他のルアーへの反応はイマイチだったのだとか。
64cm ハルカ125F(08.アカキン)
二匹目は少しサイズアップ。ルアーは外した後ですが、こちらもアカキンカラーでのヒットとのことです。
47cm ハルカ125F(07.トウゴロウ)
三匹目は少しサイズダウンですが、こちらはほとんど着水直後でのヒットだったようです。
どうやら表層のベイトを食べていたのでしょうか? この日はハルカの、特にフローティングモデルの浅めのレンジが非常に効果的だったようです。
ほんのちょっとの差で釣れたり釣れなかったり……面白いけれど、難しいものですね!
アカキンカラーは地味な存在ではありますが、昔から根強い支持のあるカラーでもあります。バスではアカキンではなくクロキンですが、トラウトやシーバスではアカキンの方が支持があります。ベテランの人ほど支持が高い気がします。
レンジは大事ですよね。昔、あるシーバスエキスパートに10cm毎にレンジが異なるシステムミノーを開発して欲しい、という要望を挙げられたことがあります。商売的に見るとそれは難しい、でも言わんとしている事はわかりました。実戦的に見れば必要なんだろうなと。
4/20 東京湾ボートメバル [釣行記]
昨夜は今シーズン初のボートメバル釣りに行ってきました。
って、もうシーズン終盤なんですが(汗)。ただ、シーズン終盤の方がサイズ的には見込めます。
この日は3艇出しで満員状態。自分が乗船した船も5名乗船(船長除く)。4名のグループの皆さんに私が1名お邪魔した感じでした。予約を入れたのは4名グループの皆さんの方が先だったので、自分は最初から最後までトモ(船の最後部)で釣っていました。
しかしさすがに、4名がルアーを通した後で釣るのはなかなかに至難でした・・・。
まぁ、自分の技量にもかなり問題有り。ナイトゲームでマイクロプラグや軽量ジグヘッドをバースの奥へ穴撃ちだとか、普段のバス釣りとはまるっきり感覚が異なりミスキャスト連発。何より老眼が進んだオジサンにはかなり厳しい(苦笑)。
元々は他社品だったこともあり、これまであまり使い込んでいなかったスクリューテールグラブも意識的に多用してみました。昔からある製品ですがロングセラーだけのことはありますね。
過去に自分自身がデザインを手掛けたメバームピンテールでも。ついつい、自分が手掛けたものは贔屓目で見てしまいます(笑)
この日は尺は出なかったものの、25cm超のものは混ざりました。これからGWにかけても大型メバルの期待大です。興味のある方はアイランドクルーズさんへどうぞ。
さて、自分はそろそろ本格的に転居を見据えて物件探しをしていかないとマズイ状況に(汗)。時間が足りない!!釣りばかり行っているせいですけど。
って、もうシーズン終盤なんですが(汗)。ただ、シーズン終盤の方がサイズ的には見込めます。
この日は3艇出しで満員状態。自分が乗船した船も5名乗船(船長除く)。4名のグループの皆さんに私が1名お邪魔した感じでした。予約を入れたのは4名グループの皆さんの方が先だったので、自分は最初から最後までトモ(船の最後部)で釣っていました。
しかしさすがに、4名がルアーを通した後で釣るのはなかなかに至難でした・・・。
まぁ、自分の技量にもかなり問題有り。ナイトゲームでマイクロプラグや軽量ジグヘッドをバースの奥へ穴撃ちだとか、普段のバス釣りとはまるっきり感覚が異なりミスキャスト連発。何より老眼が進んだオジサンにはかなり厳しい(苦笑)。
元々は他社品だったこともあり、これまであまり使い込んでいなかったスクリューテールグラブも意識的に多用してみました。昔からある製品ですがロングセラーだけのことはありますね。
過去に自分自身がデザインを手掛けたメバームピンテールでも。ついつい、自分が手掛けたものは贔屓目で見てしまいます(笑)
この日は尺は出なかったものの、25cm超のものは混ざりました。これからGWにかけても大型メバルの期待大です。興味のある方はアイランドクルーズさんへどうぞ。
さて、自分はそろそろ本格的に転居を見据えて物件探しをしていかないとマズイ状況に(汗)。時間が足りない!!釣りばかり行っているせいですけど。
アルミボート売却します [その他]
販売終了しました。
元々、自分はアルミボートのカートッパーでした。愛艇はシーニンフ12K。Vハル12ftで48kgというのはクラス最軽量。これを一人で車への上げ下ろしもやっていました。
でもバスボートに乗るようになってしまうと、すっかりカートップボートの準備と後片付けが億劫に(苦笑)。
ただこれだけは絶対に言える。プレッシャーの低いフィールドにカートップでアルミボートを持ち込むスタイルの方がバスは間違いなく良く釣れる。だって、霞水系でバスボートで釣りをしてノーフィッシュということもあり得るレベルだけれども、アルミボートで川を遡れば二桁釣れる可能性もある。
そんなこともあってアルミボートはずっと手放せずにいたのです。とにかくバスを良く釣りたいと思ったらカートップのアルミが一番だから。でもそう思いつつもう何年もアルミボートは出さずじまいでした。
そして先日久し振りにアルミボートを持ちあげようとした時の事。
あれ?!アルミボートってこんなに重かったっけ?!いや、アルミボートが重くなるわけがない。変わったのは自分の体力ですよね・・・
ということで、体力の低下に伴いアルミボートをカートップ出来なくなってしまいましたので手放すことにしました。まぁ、50歳も目前なのでもう無理をしない方がいいだろうなと。
ボート:シーニンフ12K。デッキカーペットはグレー。船検は丁度切れたばかり。
船外機:マーキュリー9.9M
12l用ガソリンタンク付属
サドルシート、ポール付属
魚探:HONDEX5620 ジョニーレイ架台付属
エレキの付属はありませんが、バウデッキにゲーターフレックスマウント付属
ボートドーリー、モーターキャリア付属
ご希望があれば法定備品一式付属可(信号紅炎除く)
以上を¥30,000で販売したいと思います。
土曜日もしくは日曜日に埼玉県南東部まで取りに来れる方のみ。運搬・配送は不可。
名義変更を確実に行ってくれる方。
ご興味のある方は釣果報告投稿ページからご連絡下さい(入力必須項目は適当に埋めて下さい)。よろしくお願いいたします。
元々、自分はアルミボートのカートッパーでした。愛艇はシーニンフ12K。Vハル12ftで48kgというのはクラス最軽量。これを一人で車への上げ下ろしもやっていました。
でもバスボートに乗るようになってしまうと、すっかりカートップボートの準備と後片付けが億劫に(苦笑)。
ただこれだけは絶対に言える。プレッシャーの低いフィールドにカートップでアルミボートを持ち込むスタイルの方がバスは間違いなく良く釣れる。だって、霞水系でバスボートで釣りをしてノーフィッシュということもあり得るレベルだけれども、アルミボートで川を遡れば二桁釣れる可能性もある。
そんなこともあってアルミボートはずっと手放せずにいたのです。とにかくバスを良く釣りたいと思ったらカートップのアルミが一番だから。でもそう思いつつもう何年もアルミボートは出さずじまいでした。
そして先日久し振りにアルミボートを持ちあげようとした時の事。
あれ?!アルミボートってこんなに重かったっけ?!いや、アルミボートが重くなるわけがない。変わったのは自分の体力ですよね・・・
ということで、体力の低下に伴いアルミボートをカートップ出来なくなってしまいましたので手放すことにしました。まぁ、50歳も目前なのでもう無理をしない方がいいだろうなと。
ボート:シーニンフ12K。デッキカーペットはグレー。船検は丁度切れたばかり。
船外機:マーキュリー9.9M
12l用ガソリンタンク付属
サドルシート、ポール付属
魚探:HONDEX5620 ジョニーレイ架台付属
エレキの付属はありませんが、バウデッキにゲーターフレックスマウント付属
ボートドーリー、モーターキャリア付属
ご希望があれば法定備品一式付属可(信号紅炎除く)
以上を¥30,000で販売したいと思います。
土曜日もしくは日曜日に埼玉県南東部まで取りに来れる方のみ。運搬・配送は不可。
名義変更を確実に行ってくれる方。
ご興味のある方は釣果報告投稿ページからご連絡下さい(入力必須項目は適当に埋めて下さい)。よろしくお願いいたします。
狂輪波 製品紹介動画 [スミスルアー]
いや~、駄目元で書いてみるものです。2日前のブログエントリーで、動画撮影を低予算で出来る業者さんがいたら連絡下さいと書いたところ、何とその翌日に連絡が来ました(驚)。しかも知っているトコロ。メーカー相手の動画撮影なんてやってくれるんだ?!という感じですが、来週早々に打ち合わせをすることになりました。継続的に仕事を依頼していけるようになればいいなぁ、と思う次第です。
さて今回は、これまた近日発売予定の「狂輪波」の動画をアップしました。
ルアーの水中映像を撮るにあたり、水中撮影の専用機材などは持っていませんので防水のデジカメを三脚で延長して水の中に突っ込んで撮影しています。
古い機種(OLYMPUS μTOUGH6020)なので勿体ないという気持ちはありませんが、こんな使い方ばかりしていたらカメラを壊すのも時間の問題に違いないです。
さて今回は、これまた近日発売予定の「狂輪波」の動画をアップしました。
ルアーの水中映像を撮るにあたり、水中撮影の専用機材などは持っていませんので防水のデジカメを三脚で延長して水の中に突っ込んで撮影しています。
古い機種(OLYMPUS μTOUGH6020)なので勿体ないという気持ちはありませんが、こんな使い方ばかりしていたらカメラを壊すのも時間の問題に違いないです。