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コロっと、コロット。2 [製品開発]

プラグの分類というのはおおよそその形状で判別されます。シャッドは薄いカタチ、ミノーは細長いカタチ。じゃあクランクベイトは?というと、丸っこいカタチというイメージを持つ人が多い事でしょう。

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でも、本当の意味で丸っこいクランクベイトというのは少ない。どれもこれも、意外と横幅があるとは言えないものが多い。ファッツオーやファットラップに匹敵するような横幅を持つクランクベイトというのは案外少ないのです。
コロットSRは、最も投げやすい3/8oz前後のウェイトを出来るだけコンパクトにまとめたいと考えていました。そうなると、おのずと"小さくて丸い”というパッケージングを意識しながらデザインを進めていきました。

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形状を球に近付ける。これは私がデザインしたスピナーベイト「ビバーチェ」のヘッドデザインでも強く意識した部分です。

質量をとにかくコンパクトにまとめていこうとするとおのずとその形状は球に近付いていきます。だから球に近ければ近いほど、真っ直ぐに投げやすいものが出来上がる。特にショート~ミドルディスタンスでのアキュラシーキャストを気持ちよく決めていくことが出来る。

そしてクランクベイトの場合は、横幅があることによってベリー部のフックが本体にガードされるかたちとなりスナッグレス性能が上がる、容積の拡大によって高い浮力が得られる、といったメリットが生まれます。

反面、形状を球に近付けることによるデメリットも勿論あります。コロットSRでの開発作業の多くは、そうしたデメリットをどれだけ潰していけるかという作業だったように思います。

(つづく)

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