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もっと!を叶えるイモグラブ・3 [製品開発]

イモグラブはアメリカではTAILLESS GRUBと呼ばれています。尻尾無しグラブということですね。私自身のイモグラブの定義というのは以下のようになります。

1.余計なパーツが付属していないこと
2.断面が真円であること
3.スリットなどを設けていないこと

通常、テールなどが付いていたり、フックスリットが設けられているワームというのはおのずとフックをセットする方向や位置が限られてきます。その場所がボロボロになってしまえば、そのワームはそこで終わり。一方、真円であるイモグラブは左右均等でありさえすればどの方向にフックをセットしても構わない。
残念ながらゲーリーマテリアルの耐久性が低いという点は認めざるを得ない。ましてやヘビータックルでフルキャストするとなればすぐにフックがズレるようになってしまう可能性も出てくる。しかしながら360度どの方向にもフックをセット出来るのであれば刺し直しをすることである程度は保ちが良くなる。だからイモグラブは30~90まで全て真円での設計としているのです。

しかし、真円には1つだけ弱点があります。本体の直径を太くするとフッキングミスが増える ということです。仮に、イモグラブ40をそのままのボディーテーパーで拡大したとします。まず、それにマッチするフックがありません。無理にセットしたとしても魚は掛からない。

それを改善しようとしたら幾つかの策があります。まず、ボディーを若干偏平にして薄くすることです。それでも足りないなと思ったらスリットを設ける。この辺りはモッサやシンクスパイダーのデザインに活かしています。でも、イモグラブにそれはできない。偏平にした時点でそれはもうイモグラブではないから。

自分がワームをデザインする際にまず念頭に置くのはフックをセットした際のバランスになります。このワームならフックサイズはオフセットの#***だな、それをセットすることを考えれば、この部分の直径は太くてもφmmまでだな・・・といった具合です。

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イモグラブ90においては、標準的な形状のオフセットフック#5/0~6/0に適合し、そのフッキング性能を活かすことのできる太さ、ボディーテーパーに設計しています。それ以上のフックサイズとなると一般的ではないし、釣れる魚のサイズも選んでしまう。

イモグラブはサイズが大きくなるほど全体のバランスが長くなる傾向になっています。それはあくまでフックとの適合を最優先してボディーテーパーを設計しているから。
フックサイズ#1のオフセットフックに合うものがイモグラブ40であり、#2/0に合うものがイモグラブ50であり、#3/0に合うものがイモグラブ60であり、#5/0に合うものがイモグラブ90となっています。

(つづく)

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