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まずは資源ありき・2 [物申す!]

新年あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願いいたします。

2021年は期せずして釣りブームとなりました。コロナ禍によってアウトドア系の娯楽が求められたというのが大きいです。私自身も、郊外の販売店の駐車場が満車になっているのを何度か見ました。ここまで釣具店が混雑している光景なんて今まで見たことがありません。特に初級者層、ファミリー層が多かったと聞きます。売り上げを大きく伸ばしたメーカー、販売店は多かっただろうと思います。

一般的な海釣り・川釣りは言うまでもなく、ルアーで特に売り上げを伸ばしたのはトラウトとライトソルトです。トラウトの管理釣り場などは平日でも入場制限を行うほどに混雑していたという話も聞いています。越県移動が憚られる中で、身近で楽しめる釣りという事でナマズ釣りの人気も再燃しました。

そんな中、一番パッとしなかったのがバス釣りです。但しバス釣りの場合は人気商品がどれだけ発売されるかによってそのセールスが大きく左右するジャンルでもあるのですが、少なくともコロナ禍による釣りブームの恩恵とは無縁だった気はします。

これがもし20年前だったら、一番伸びていたのはバス釣りだったと思います。富士五湖や霞ヶ浦水系などは釣り人でゴッタ返していたことでしょう。

バス釣りがパッとしなかった理由は明白で、初級者層でも魚を手にできるほど現在のバス釣りは甘くないから。要するに釣れない。あまりにも魚が減り過ぎた。

今のままではバス釣りに未来はない。自分にはそう思える。
  • 30年前、関東でもバスは良く釣れましたよね。二桁釣ってもそれが普通でした。
  • 20年前、多少の陰りは感じましたがまだバスは良く釣れていました。
  • 10年前、だいぶバスが減りましたが、場所や釣り方次第ではまだ結果は出せました。

そして、ノーフィッシュが普通になってしまった今がある。

もちろんフィールドによって差異はありますが、自分は関東の人間なので上記のように感じています。そして地方に行けばまだまだバスは良く釣れるものだと思っていました。でも今は地方でもかなり状況は厳しくなったと聞いています。1日釣りをして10尾釣れるフィールド、今は果たしてどれだけ残っているのか。

これまでの経緯を踏まえ10年後を考えてみて欲しい。バス、特にオオクチバスはほぼ絶滅する。5年後でさえ厳しい。
駆除されて減った数というのは微々たるもので、最大の要因は我々がバス釣りをし過ぎたから。釣り人の多い場所ほど、トーナメントレイクほど魚が少ないというのがその証拠です。自分もそれに加担しているという点に関しては否定しません。

ヘラブナやワカサギ、トラウトやアユなどと異なり、一部の湖を除いてバスは放流して個体数を補うことは出来ません。細々とした自然繁殖に頼るしかない。

先の事など考えず、これまで通りにバスを釣り続けていくのか。バス釣りを末永く楽しんでいくために、部分的にセーブするのか。それによってこの先の未来は大きく変わってくるのは間違いありません。

  • 資源が枯渇しているフィールドにおいては、トーナメントの実施は再考した方が良い。回数を減らす、デジタルウェイイン方式の取り入れなど。
  • レンタルボートのフィールドではアングラーの受け入れ人数を制限していくことを考えて欲しい。
  • 岸釣りでは、情報発信をするメディアやYoutuberなどは、釣り場を伏せて釣り人が集中しないような配慮が欲しい。

併せて、団体や派閥などの垣根を越えて、地元のバス釣り関係者が一丸となり、時には漁協と結託するなどして資源を守ることを真剣に考えていって欲しい。そして釣り業界はそれを最大限にバックアップすべきでしょう。

しかしながらバス釣り業界というのは本当にアホの集まりで(苦笑)物を売る事、バスを釣る事、自己アピールに必死な人がほとんど。いやいや、それが出来るのもバスが居てこそなんですが。バスが居なくなったら何も出来なくなりますよ。

と、年始早々毒を吐いてみました。
バス釣りをやり込んでいる人ほど実感しているはずです。今のままでは破滅に向かってまっしぐらだということに。見て見ぬふりはもう止めよう。
2022年。業界も、釣り人も、いい加減に将来の事、真剣に取り組んでみませんか?

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