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2021-07-06 [災害ボランティア]

関東の人であれば日帰り旅行にドライブに釣りにと、伊豆や熱海は馴染み深い土地柄でしょう。そして行ったことのある人であればわかると思うのですが、海沿いの道から少し外れるだけで勾配のきつい坂道となる。多くの場合、ホテルや旅館などは急勾配の坂道を上がっていった先にある。車のすれ違いに難儀するような狭い道も多い。昔、マニュアル車に乗っていたのですが、坂道発進で後退するんじゃないかと何度冷や汗をかいたことか。

どうやら単なる自然災害ではない可能性も出てきていますが、こんな場所で災害が起きたら大変な事になるんじゃないかと思っていました。

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熱海市災害ボランティアセンターホームページより)

現在、熱海の土砂災害現場では自衛隊や警察・消防といった人達が行方不明者の捜索にあたってくれています。大量の土砂は重機がないと取り除くことは出来ないだろうし、道路すら寸断されている現状では災害処理のプロの方々にお任せするしかない。被災者が家屋の片付けに着手するのもまだ少し先のことになるでしょう。災害ボランティアの出番もまた、当分先の事になるかと思います。

現在では立ち上がったばかりの熱海市ボランティアセンターがボランティアの事前登録を始めた段階ですが、その対象となっているのは静岡県東部の在住者に限られています。おそらく今後、その募集範囲が拡大する可能性は低いと思います。

昨年の時点で、全社協がコロナ禍における災害ボランティアに関するガイドラインを作成した際、基本的には市町村内を募集範囲として規定しました。なるべく人流を抑えるということです。
そんな中、昨年の7月に熊本豪雨が発生します。これを機に災害ボランティアの規定の見直しが図られることとなりました。今年の6月に改訂された内容では、「被災地域の住民等の意見・意向等をふまえ、ボランティアの募集範囲の拡大は行政(都道府県含む)と協議し判断する」という柔軟性を持たせた規定に改訂されています。要するに、熊本豪雨では人手が足りず復旧が遅れたのです。

今回の「静岡県東部」という募集範囲は昨年の段階であればなかったはずです。せいぜい近隣市町村止まりだったでしょう。

災害ボランティアを志している人にとって、助けに行きたいのに行けないという状況が一番辛い。同じ気持ちで居る人は大勢いるはず。それでなくても県外のボランティアというのは受け入れられないケースが多いのですが、このコロナ禍でますます行動制限が掛かってしまっているのが現状です。

ひとまずは行方不明者の捜索が少しでも良い結果に繋がることを願うのみ。その後は自分に何か出来ることがないかを模索していくしかありません。県外の人間が現地に行けないという今の状況、とても歯痒いですけれど。
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