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立証の年 [その他]

自分はバス釣りで飯を食っている人間です。でもそれ以前に一人のバスアングラーとしてこの先もバス釣りを続けていきたい。

ここ数年、バス釣りの未来を明るいものにするために幾つかの活動を行っています。自分は釣具メーカーに勤務していますが職場から指示をされて動いていることは一切なく、全て個人的に動いているものです。

そして2016年、埼玉県内のバス釣り事情の改善に大きな前進があった。自分で言うのも何ですが、これはバス釣りの歴史に残る大きな一歩だったと思っています。

現在、バスに対する風当たりというのは非常に厳しいものがあります。外来生物法の施行、そしてリリース禁止となる地域も増えている。圧倒的な数のパブリックコメントや署名も意味を成さなかった。そんなことが繰り返されるうち、釣り人も、釣り業界も、もう何をやっても無駄ではないかという諦めムードが漂っていました。

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そんな折、自分の居住地でもある埼玉県においてコクチバスに加えてオオクチバスもリリース禁止になってしまいました(2014年)。埼玉県のリリース禁止は「内水面漁場管理委員会」による委員会指示によるものです。一体どこのどいつがこんなふざけたことを決めたんだ?そこで委員が誰なのかを調べてみたら・・・えっ?釣り業界の関係者が3名もいるじゃないか?日釣振の関係者までいるっていうのにどういうことだ?!と、半ばブチ切れ気味に日釣振埼玉支部に連絡を入れたのがそもそもの始まり。詳細な事情を聴き、内水面漁場管理委員会というものを知ることになりました。それまでの自分は無知でした。

内水面漁場管理委員会には遊漁の代表も複数名いる。委員の人達は行政関係者の集まりなんかじゃない。それまで自分は大きな誤解をしていた。でも、それだったらリリース禁止を部分的に解除させることだって出来るんじゃないか?

何人もの業界関係者に「そりゃ無理でしょ」と一笑に伏された。そうか?何を根拠にそう思うんだ?勝手にそう思い込んでいるだけじゃないか?まぁいい。結果を出せばそれでいいわけだから。

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そして2016年2月。内水面漁場管理委員会において埼玉県内におけるオオクチバスのリリース禁止は更新された。その一方で、県内の釣り人、販売業、メーカーといった立場の人達に対する配慮が必要だということになり、県内にリリース禁止除外のバス釣り場を設ける方向で今後も検討を進めて行く、という付帯事項が付けられた。この結論は委員会議事録にもきちんと明記されている。

「今さら何をやっても無駄」「どうせ無理でしょ」と言っていた人達、どうだ見てみろ!!!この業界、口先だけは偉そうな人間が多い割に行動で示せる人間って少ないからな・・・

釣り業界の皆さんには改めて言っておきたい。その気になれば状況は変えることが出来る。2016年はそれを結果を以て立証できた。これが今年一番の自分の収穫かな。

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