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魚類の放射能汚染状況 ~2013年7月 [放射能汚染]

事故から2年以上が経過した今でもなお、ニュースでは原発や汚染水に関連する内容が途絶えることがありません。そしてどうやら、福島原発の汚染水は海に漏れ出している可能性が高い。海洋汚染は今もなお進行中です。一方、そんなことはお構いなしに、原発を推進しようとする政党が主導権を握っているのだからこの国は本当にどうしようもない。

昨日、水産省より「水産物の放射性物質の調査結果」の7月前半分が発表になりました。以下、気になる部分のみ抜粋します。

【淡水魚】

7/1 千葉県松戸市江戸川 ウナギ 71bq/kg
7/1 千葉県松戸市江戸川 ゲンゴロウブナ 55bq/kg
7/3 福島県猪苗代湖 ウグイ 140bq/kg
7/3 福島県桧原湖 ギンブナ 120bq/kg
7/3 福島県桧原湖 コイ 110bq/kg


ホットスポットと呼ばれる葛飾地区を流れる江戸川。そこで獲れる魚はやはりその影響が色濃く出ています(ちなみに荒川、中川で7月に採取されたウナギは検出限界値未満です)。特に顕著なのはちょっと前に騒ぎになった江戸川のウナギ。現在では基準値こそ下回っているものの、相変わらず高い数値が出ています。

肉食魚ではなく植物性プランクトンを主食とするゲンゴロウブナ(ヘラブナ)で55bq/kgというのは高い数値だと思います。決して生態系の上位に位置する魚ではないし、ウナギやナマズのように底付近を徘徊するような魚でもない。これは植物性プランクトンさえも汚染されている可能性が高いと思います。

福島県内の湖に関しては、今回はマス類の調査結果はないようです。時期的に冷水温を好む魚類は採取しにくいのかもしれません。しかし、コイ科の魚でさえここまでの数値が出ているという点については、あまり軽視すべきではないでしょう。

【海水魚】

7/3 宮城県金華山~江の島沖 スズキ 25bq/kg
7/3 宮城県菖蒲田浜沖 スズキ 25bq/kg
7/3 宮城県仙台湾 ヒラメ 28bq/kg
7/3 宮城県岩沼市二の倉沖 ヒラメ 54bq/kg
7/3 茨城県北茨城市沖 ババガレイ 20bq/kg
7/3 茨城県北茨城市沖 マコガレイ 24bq/kg
7/4 宮城県岩沼市二の倉沖 ヒラメ 44bq/kg


福島県内の海域で採取される海産物は言うに及ばず、依然として宮城、茨城の海域も汚染が残っています。特にヒラメ、カレイといった底層魚、そして魚食性が高いスズキは食物連鎖による生物濃縮で高い数値が出る傾向があります。依然として注意が必要だと思います。

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