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12/14 佐野市災害ボランティア [災害ボランティア]

先週に引き続き、ボランティアセンターの人に写真を撮られてFacebookに載せられていました。本日は受付風景。ストリームトレイルの紫色の防水トートバッグを手に持っているのが自分です。

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写真を見ればお分かりの通り、ボランティアはディパックを背負っている人が多いです。被災者のお宅に車で入れないケースもあるので、スコップなどの資材を手で持って移動することもあるからです。手荷物が多くなる場合もあるので両手が開いている方がベターというわけです。

が、ディパックの弱点は置き場所を選ぶことです。ぬかるんだ場所などには置けないし、砂埃が酷い場所だと汚れてしまう。防水トートバッグが最強というわけです。

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ストリームトレイルの防水トートは肩に掛けられるのでディパック同様に手も空きますし、バッグ自体を手で持つことも出来ます。ぬかるんだ場所でも躊躇なく置けますし、汚れても拭けばいい。ちょっと値段は張りますが災害ボランティア最強バッグです。勿論、釣りの時にも使っています。

本日は男性のみ7名のチームで田島という地域のお宅に伺いました。この辺りは被害が大きかった地域ということもあって初期段階からボランティアが大量投入されていた地域です。自分も1ヶ月ほど前にこの地域での作業をしました。

でもこの段階でまだこの地域からボランティアの要請があるというのは一体どういうことなんだろう?

お邪魔してみると、町内会長さんのお宅でした。話を聞くと、自分は町内会長だから最後でいいと。それよりもとにかく他の家を先に何とかしてやってくれということで2ヶ月もの間、ご夫婦だけで後片付け、ご主人に至っては自ら床下の泥出しまでされていたのだそう。

このお宅もだ・・・佐野の人は本当に優しすぎますって。大変な目に遭っているのに、自分よりも他の人を優先してくれだなんて。佐野はこんな人ばかり。本来それは悪いことではないのですけど。

実際にお宅の様子を見させてもらうと、2ヶ月も作業をしている割には全然進んでいない。庭は泥だらけなのに全然手を付けられていないし、家の前の側溝も泥やゴミが積もっている。この辺り一帯が川のようになっていたようで、庭木には大量の流下ゴミ(枯草)が引っ掛かったままになっていました。

これらの大量の流下ゴミの撤去、側溝の泥出し、砂利の運搬などしましたがとても今日中に終わる量ではありませんでした。10人前後のチームがあと2~3回は来ないと終わらせられないと感じました。

いつも思うのですけど、もっと早い段階でボランティアを呼んでくれていたら良かったのにと思ってしまいます。そうすれば家の人だけで2ヶ月間も大変な苦労をせずに済んだはずなので。

さて、佐野市災害ボランティアセンターではニーズに対して完了となった案件がついに9割を超えたそうです。もう終わりが近い。おそらく自分がここで活動できるのもあと僅か。

自分達が目指しているものは被災した地域の復旧に他なりませんし、それが少しずつでも達成されつつあるのはとても喜ばしいことです。ただ、今でも作業が進んでいない家屋をまだあちこちで目にする。多分その家の人達は他の人の手を借りるという気がないのだろうと思う。勿論、その人達にボランティアの押し売りは出来ないのだけれど・・・

10人のボランティアグループで3日かけて作業を終える程度の被災があったとしたら、それを1人でやろうとすると30日掛かる。高齢者だったらその倍以上。床下の泥出しまでやろうとなると1人じゃ到底無理。数ヶ月、下手すると半年コースです。
それでもいいよ、というわけにはいかない。床下の泥なんて早々に撤去しないと家の中のあちこちからカビが生えてくる。すでにそうなりかけている家もありました。

ですので、自分達だけで何とかしようなんて決して思わないで早々にボランティアを要請するのが一番いいのです。

が、そろそろボランティアセンターも活動終了が近い雰囲気です。終了となったら、ボランティアを呼ぶことすら出来なくなりますからね。復旧作業が進んでいない家の人が、その前にボランティア要請を出してくれることを願うばかりです。
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