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この艶めかしさは越えられない。 [Biwaa]

2018年、日本のルアーフライ業界の老舗の1つであったOFT社が廃業され、スミスでは販売商品の幾つかを引き継ぎました。Pisizブランドのアクセサリー類(プライヤー等)、スクリューテールグラブもそうです。また、PRADCO製品も全般を扱うようになりました。

そして当初は引き継ぐ予定がなかったものの、のちに販売店等からの要望が高く取り扱うことになったものも幾つかあります。フランスのルアーメーカー・Biwaa社のマルチジョイントスイムベイトもその中の1つです。スミスでは2019年より販売がスタートしました。

スミスでは当時ビッグベイトの類は販売していませんでした。私自身も決して得意なジャンルではありませんでしたが市販品を購入して自分好みの改造を施すといった程度の事は行っていました。ただ、決して安価なジャンルではないもので気になるルアーを数個購入しようとするといとも簡単に諭吉が飛んでいくのには閉口していましたが(苦笑)。

取り扱いを始めるにあたり、商品に関する問い合わせなどを受けることもありますのでBiwaa社のスイムベイトを一通り試してみました。恥ずかしながら、自分はそれまでBiwaa社の製品に関しては全くの無知でした。そして実際に試してみると、自分のイメージとは大きく異なる製品群であることがわかりました。

日本のスイムベイトと大きく異なる点としてはシンキングモデルを主力としている点でした。それも比較的沈むのが速い(Sトラウト、セブン)。これはバスのみならず、パイクやソルト系のターゲットも想定しているからだと思います。実際に海外の動画などを見てみても、グリグリとリトリーブして使っている印象でした。

確かにこれはこれで深いレンジも探れるのだろうし1つの使い方には違いありませんが、日本ではもっとスローに、ポーズを織り交ぜて誘うという使い方をされる方が多い。だから日本メーカーのスイムベイトにはフローティングモデル、シンキングにしてもスローシンキングという仕様が多いわけです。

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Biwaaにもほんの一握りのアイテムにのみフローティングモデルがありました。Sトラウトの7.5インチフローティングがそれです。

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ただ、どう見ても絶滅寸前アイテム。Sトラウトは4サイズ展開なのにフローティングモデルは1サイズにしかなく、しかもニジマスカラーしかない。これ1色のみ。おそらくこれが最後のストックでこれを完売したらフローティングモデルはスッキリと廃止するつもりなんだろうなと思えました。

で、あまり期待はせずこのSトラウト7.5インチフローティングのニジマスカラーを購入してみました。もし駄目でも、チューニングベースにするにはシンキングモデルよりも向いているでしょうから。



そしてフィールドで泳がせてみると・・・な、何だコレ!!全然期待していなかったのに、その艶めかしい泳ぎにビックリ。こんな滑らかな泳ぎのスイムベイトはこれまで見たことがない。まさしく鳥肌モノでした。

日本のアングラー向けにはシンキングモデルよりも絶対こっちだ!と直感するとともに、もしこれが廃盤になってしまったら実に勿体ないことだと思いました。

(つづく)

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