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リップの窪みが伊達じゃない [プラドコ]

日本メーカーの発売するルアーは販売期間が短く、アメリカンルアーの販売期間は長い。そんなイメージを持っている人も多いことと思います。

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でも近年発売される海外製品に関しては必ずしもそうではないものもあります。コットンコーデルの「シャローミノー」「ディープミノー」なんてその最たる例。2018年の7月に発売され、2020年の秋にはカタログ落ち。なんと2年ほどしか販売されなかったという不遇のルアーです。

同一ボディーにリップの大小で深度を分けるというのはラトリンログのバリエーション展開と同じ手法です。

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実際にリップのサイズ感を比較してみると、シャローミノーはASDRB1200、ディープミノーはエリート8ログとほぼ一緒。チャリチャリした感じのラトルが入っているのもラトリンログに極めて近い。

そしてそのサイズ感はARA1200とARB1200の中間に位置しています。プライス的にはラトリンログよりも安価となっています。

ブランドの違いこそあれ、この製品は明らかにラトリンログの人気に便乗しようとしているのではないかな?と思えました。ただそのサイズ感はログにはない規格で、日本で使う事を考えても悪くはありません。

ところで、ログの良さの秘密ってどこにあるのでしょうか。連続してジャークするとどんどん下方向に押し下がっていこうとするあの感覚。表面がディンプル状になっていることでボディー全体で水を掴むだとか、僅かに撓むリップが効いているということもよく言われます。

でもそうした表面上の特徴はシャローミノー、ディープミノーにはない。

実際に使ってみると、比較的浮力が大きいこともあってかただ巻きでもレスポンス良くキビキビと細かく動くミノーでした。トゥイッチすると移動距離を抑えつつ左右を向く。左右に大きくダートしたりはしないです。ログほどではないと感じますが、下方向に水を押す感覚もあります。

全然悪くない、というか、むしろかなりいい。ちょっと軽いけれど。

でもログと違ってボディー表面はツルツルですし、リップ素材が柔らかいわけでもない。この性能はどこから生まれているのかというと多分ここです。

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リップの左右が局所的に窪んでいるのです。ラパラのように全体が窪んでいるのならわかりますが、このような左右の窪みを持ったミノーなんて見たことがない。物凄い視点でルアーの開発をやっていると思いませんか?まさかリップの窪みに特性を持たせてミノーの動きを実現しているなんて。

でも、こんな物凄いギミックを持たせてある製品なのにPRADCO社が発信する製品情報には何の説明もありませんでした。自分も買ってから気が付いたほどです。あぁ勿体ねぇ、だからたった2年で消えてしまうんだよ・・・

気に入ったので、例によって何色かは箱買い(笑)。だってもう廃盤品なんだもの。人気が出ずに消えてしまったものだから再販なども期待できないでしょう。だったら今のうちに買っておくのが得策と思いました。

オイ!商品を勧めるのだったら生産中止になる前に言えよ!という声が聞こえてきそうですが、だって私自身もまさかこの製品がこんなに早く生産中止になるだなんて思わなかったんです。気になる方は今のうちに店頭在庫を探してみて下さい。スミスにもまだ若干の在庫はありますが無くなるのは時間の問題でしょう。

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