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スパイニーシャッドテール?! [他社製品]

自分が開発を手掛ける製品において最も重要視していること。それは
・オリジナリティがあること
・そのオリジナリティが実釣面での効果を伴っていること
です。

とはいえ、中には外部からの要望によって進めていくプロダクトもあるので必ずしもそれが満たされているとは言えないものもありますが、少なくとも企画立案段階から自分自身で進めているものに関しては重視している事項です。

では、開発を手掛けたワームの中で最も素晴らしいと考えているものはどれか?というと、それはスパイニークローラーです。

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全身をボディーハックル(毛)で覆ったストレートワーム。これほど強く水を押しながらうねるというストレートワームは他にはない。濁りのある水域、特に水深2m以浅をじっくり探るのであればこれほど釣れるストレートワームは他にないと思う(ただ、速いペースで探りたい、深い場所を攻めたいというのであれば他のワームの方がいいと思います)。

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なお、ワーム本体から毛が生えているというアイデアはスパイニークローラーが元祖ではなく、古くは40年以上前のWORTHやBURKEの製品などにも見られたものです。ただ、高密度で短い毛が全体に生えているというのはスパイニークローラーならではのアイデンティティで、ここからさらにカクータス、スパイニーアックス、スパイニーシャッドといったアイテムにも取り入れました。

ですが日本のバス釣りは常に新しいものばかりが注目され、発売してから年数が経過したものは忘れ去られていく傾向があります。幸い、スパイニークローラーやスパイニーアックスはその有効性を認識しているユーザーが居てくれるため、ギル神田店さんなどのように今でも定番在庫を置いて販売して下さっているショップがあるのはとてもありがたいことと思っています。

スパイニークローラーも発売してからかなりの年数が経過しました。スパイニークローラーは2010年~、スパイニーアックスは2011年~なのでもう10年選手のワームです。何度も再生産をしましたが今となっては売れるペースはかなり落ちました。だから現在のメーカー在庫が品切れたらもう再生産はしないつもり。だって今度再生産などしようものなら、完売するまでに5~6年はかかりそうだから。とはいえ自分自身にはなくてはならないものなので、自分で使う分は箱単位で確保済。

このような状況の下、日本では風前の灯火になりつつあるスパイニーデザインですが、何と中国ではこのスパイニーデザインの製品があれこれと出回っています。

昨年のフィッシングショーでのこと。中国のワーム生産工場の人がスミスに売り込みに来ました。ウチの工場の製品の出来栄えを見て下さい!とばかりに手渡してきたのがコレ。

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スパイニーシャッドテール?!

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ボディーハックルの密度や8列に生えているという点もスパイニーそのもの。スパイニーのデザインは私が作ったものなのに、よりによってその本人にこのサンプル渡してくるか?!と思わず苦笑い。意匠や特許を取っているわけでもないので文句も言えないんですけどね。

でも実は私もスパイニーボディーのシャッドテールは作りたいと思ったことがあるのです。このサンプルは私の理想と異なる部分があるけれど、改良すればきっと物凄く釣れるものになる。
当然、その後にこの工場と取引するという事はありませんでしたが、デザイン使用の見返りとしてこのワーム山ほどくれないかな(笑)

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