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1/12 佐野市災害ボランティア [災害ボランティア]

10月からずっと取り組んできた佐野市での災害ボランティア活動が最終日を迎えました。本日で一般公募は終了ということです。今後は事前登録したボランティアのみでニーズに合わせた活動をしていくことになります。
自分も最後まで悩んだのですが、釣りフェスティバルを皮切りにイベントの業務も多くなることからボランティア登録はせずに本日を以て活動を終えることにしました。

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11日は仕事だったので自分にとっては12日しか参加することが出来ませんでした。しかし週間予報では12日のみ無情の雨予報・・・そうなるとボランティア活動も中止となってしまい、自分の活動もこのままで終了となってしまう。何とか最終日に活動したいと願っていたところ、どうにか天気も回復してくれました。

本日は19名のチームでお寺の床下の泥出しにあたりました。床下に潜るのは久しぶりでしたが、いつでも対応できるようにヘッドライト、懐中電灯、ヘルメット、ゴーグルなども持参しています。ボランティアの間で「モグラ」と呼ばれる床下の泥出しはボランティア活動の中でも最もハードな部類になります。が、お寺の床下は一般的な家屋の床下よりも幾分高さがあり、難易度的にはさほどでもありませんでした。

が、床下なんて長年放置されている空間ですから何が出てくるかわかりません。本日も猫のミイラを一体収容。

お寺の床下ということで敷地面積的には広かったのですが泥の堆積がさほどではなく、大人数で一気に進めたこともあって正午には任務完了。

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午後からはボランティアセンターの依頼で近隣の側溝掃除。ボランティア活動時の依頼先での写真撮影は原則禁止されているのですが側溝だったらいいでしょう。蓋を開けると泥が30~40cm積もっていました。蓋が開けられるところだったらいいのですが、蓋のない場所はどうしようもないです。

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作業終了後は最終日ということもあってボランティアセンターで豚汁の炊き出しが用意されていました。ありがたいことです。

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顔見知りのボランティアが1人、また1人と帰っていきます。もう会うことはないんだろうなぁ・・・。ボランティアセンターの資材置き場も片付けられてスッキリとしていました。なんだかとても寂しい、なんて言ったら駄目ですかね。災害ボランティアが来る必要のない街というのが一番良いのだし、自分達もそれを目指して頑張ってきたわけですから。

週末にここに来れば、当然のようにボランティアセンターが自分のことを受け入れてくれて、待ち合わせをするまでもなく当然のようにいつもの顔馴染みの人達がいて、そして当たり前のように皆で力を合わせて家屋の片付けや泥出しをする。肉体的には確かにキツイけれど、自分はそんな日々が心地良かった。でももうそれも今日でおしまい。自分も気持ちを切り替えなくては。

ヘルメットもスコップも道具は全て片付けました。願わくば、これらをまた使う日が来ませんようにと。

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災害ボランティアは個人だけで活動できるものではありません。ボランティアセンターがニーズを集め、人員や資材の割り振りを行う。ピーク時には1日で数百人ものボランティアがやってくる。その受付を行い、保険未加入の者には加入してもらい、マッチング作業でグループを割り振りそれぞれの現場に出向かせる。帰ってきたボランティアには依頼先での業務の進捗状況を報告させてそれを取りまとめる。さらには駐車場の整理、トイレの清掃、更衣室の案内などボランティアセンターの業務というのは非常に多いです。で、ボランティアセンターの段取りが悪いとボランティア活動が円滑に行えないのです。

佐野市は昨年の台風以前には災害に見舞われた経験がありませんでした。ボランティアセンターを立ち上げたのも今回が初とのことです。にも関わらず、自分がこれまで見てきたボランティアセンターの中では運営が一番スムーズでした。資材も豊富でマスクや手袋、カイロまで用意されていました。手ぶらでも余裕で参加できるほど。そのおかげで、ボランティア活動のみに集中することが出来ました。おそらくは他地域の社会福祉協議会の人も応援に入っていてくれたことと思いますが、その方々も含めて佐野市災害ボランティアセンターの皆様には厚くお礼申し上げます。

10月の時点で、県外からのボランティアを受け付けてくれるボランティアセンターは僅かでした。佐野市はその中の1つでした。自分が佐野市で活動を始めたのもそれが理由です。しかし今では佐野市で活動して本当に良かったと思っています。最初から最後まで県外のボランティアを受け入れ続けてくれたことにもとても感謝しています。

そして3ヶ月弱もの間、共に力を合わせて作業をしてくれたボランティアの皆様にもとても感謝しています。皆さんの想いを聞くたびに胸が熱くなり、自分も頑張らなければいけないという思いを新たにしていました。力の源でした。

自分が足を運び始めた頃の佐野市内は、どこも泥だらけで道端には土嚢が積まれ、車が通ると砂埃が舞い上がる、酷い状態でした。
今でも水害の痕跡は残っています。でも、見違えるように綺麗になった。営業を休止していた飲食店も次々に営業を再開しています。佐野という街の底力は凄いと思えました。
佐野の人は優しくて強い。まだ生活の再建真っ只中の人もいると思いますが必ずや再建してくれると思っています。ただ、必要が生じたら無理せずボランティアを依頼して下さい。今後も登録ボランティアの方々が活動してくれますので。

佐野の皆さんが一日でも早く元の生活を取り戻せるよう心から願っています。万が一これから人手が足りなくなるようなことがあれば、自分は必ずまた行きますから。
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