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12/21 佐野市災害ボランティア [災害ボランティア]

世の中的にはクリスマスが近付くにつれ浮かれムードなのかもしれませんが、台風被害に遭った人の中には未だに元の生活に戻れず辛い日常を送っている人がいます。
家の中が砂埃にまみれ、マスクをしながら生活しているって想像できますか?
1階が駄目になり2階だけで家族が生活するって想像できますか?
床がないので寒くても暖房が効かない中での生活って想像できますか?
そしてそれらを改善しようとするととんでもない出費となる。

何より被災者が判断に迷う要因となっているのは、近い将来にまた同クラス或いはそれ以上の災害が来ないとも限らないという点です。100数十万円をかけて床や壁を直したとしてもまた次の年に同じような被害に遭わないという保証はどこにもない。転居という手段を講じる家も勿論ある。けれども、農家のお宅の場合は所有している農地の関係もあってなかなかそうもいかない。

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本日は佐野市の旗川という地域のお宅にお邪魔しました。この地区には10月も復旧支援に入りましたが私が活動した中では最も泥の堆積が酷かった地域。実際に行ってみると、10月にお邪魔したお宅の3軒隣の家でした。

既に台風から2ヶ月経っているというのに、庭の泥はほぼ手付かず。スコップを入れると20cm近くも積もっていました。さらに自家用車も流されて庭先に放置されていました。中は泥だらけ。外はボロボロ。タイヤが半分土砂に埋もれて動かせない。まだこんな酷い家があったんだと驚きました。
但し、家の中は空っぽになっていました。これまで家財道具の整理に時間を費やしていたのでしょう。

こちらのお宅は家を建て壊し、1mほどかさ上げをしてから建て直す予定とのこと。1mというとかなりの高さではあるのですが、70cmほど床上浸水したのでそれくらい高くしないとこれから安心して暮らせないと。そうですよねぇ。

男性9名のチームで土嚢袋おおよそ700袋分の泥を取り除きました。動かなくなっていた自家用車も邪魔にならない場所まで移動させた。見違えるように綺麗になった庭を見て依頼主さんもびっくりした様子でした。「ボランティアを呼んで本当に良かった!」との最高に嬉しい言葉をいただくことも出来ました。

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こちらのお宅でもお茶やらお菓子やらミカンやら色々と出していただきました。ボランティアは基本的に無報酬が前提なので何も出していただく必要はないのですが、お気持ちということでありがたく頂戴しました。ミカンはお庭に生えていたもので、お土産にもいただきました。

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毎週ボランティアに参加していると、何度か同じグループで活動したり、しょっちゅう顔を見かけたりする顔馴染みが多くなってきます。本日のグループも顔馴染みのメンバーが多かったです。

その中で、三河ナンバーの車で来ている人がいました。その方と同じグループで活動するのは2回目です。愛知県から来て車中泊しながら活動しているそうです。で、前回は気付かなかったのですが、車の中を見るとどう見てもルアーマン(笑)。あちらも、私が被っているスミスのキャップには気付いていました。

お話をしてみるとジギングを楽しまれているアングラーのようで、マイボートも所有しているということでかなりのガチっぷり。スミス製品のジグもかなり使って下さっているヘビーユーザーでした。まさかこんなところでスミス製品のヘビーユーザーにお会いするとは。

これまでも何度か釣りをされるボランティアの人とお会いしました。栃木の地元の人はてっきり内水面の釣りだろうと思ったのですが茨城方面の海で釣りをされているとのことでした。しかもそんな人が複数いました。バスアングラーの人もいて、その人は埼玉県の本庄市の人でした。ちなみに佐野市内の釣具店、先週も立ち寄ったのですが駐車場が満車になるくらいの盛況ぶり。トラウトやアユなどが強い地域なのだろうとばかり思っていましたが、それ以外の釣り人も結構いるようです。

そんな中で自分が気に掛けていることがあります。被災地域には釣りに行きたくても行けないような人が結構いるんじゃないかということです。

釣りが出来ることって決して当たり前のことではないです。生活が逼迫している人は出来ないです。そして心に余裕がないと楽しめません。

被災地の釣り人にも、何の気兼ねもなく釣りが楽しめる日が早く戻って欲しい。そんな日が1日でも早く来てくれることを願って、今はただ自分に出来ることを全力でやるしかありません。

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