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淡水魚の放射能汚染状況 ~2013.6 [放射能汚染]

昨日、水産庁より「水産物の放射性物質の調査結果」の最新版(※PDFファイル)が公開されました。4月~6月3日までの調査結果となっています。

その中から、内水面の淡水魚で気になるものだけ抜粋します。

4/14 福島県桧原湖 イワナ 290bq/kg
4/14 福島県桧原湖 ウグイ 390bq/kg
4/14 福島県桧原湖 ギンブナ 140bq/kg
4/30 福島県秋元湖 イワナ 240bq/kg
4/30 福島県秋元湖 ウグイ 270bq/kg
4/30 福島県秋元湖 ギンブナ 150bq/kg
4/30 福島県秋元湖 ヤマメ 130bq/kg
5/12 福島県桧原湖 ギンブナ 130bq/kg
5/12 福島県秋元湖 コイ 110bq/kg
5/12 福島県桧原湖 ヤマメ 240bq/kg
5/9 茨城県霞ヶ浦 アメリカナマズ 150bq/kg


東北、北関東の河川においてはだいぶ状況が上向きになり、一部を除いては魚類の汚染もだいぶ収束しました。しかし依然として水が滞留する湖では汚染が深刻です。

福島県ではバス釣りも盛んに行われている裏磐梯方面の湖が依然として深刻な状況から抜け出せません。環境省の周辺環境調査によれば、桧原湖に関しては周辺環境(湖岸、湖底)からも高い放射物質が検出されている現状であることから、今後急速に状況が改善されるという期待は薄いように思えます。なお、今年はまだバス類の調査結果は出されていないようですが、イワナやヤマメで200bq超の数値が出ていることを考えると、バス類に関しても同様かそれ以上の数値が出る可能性が高いと見た方がいいでしょう。

霞ヶ浦に関しては依然としてアメリカナマズの汚染度合が高く、これもまた周辺環境自体が汚染されていることから当面高い数値が検出される状況が続くものと思われます。釣り上げたアメリカナマズを陸上に投棄することは、それを食した獣、鳥、虫などによって放射性物質がより人間の生活圏に入り込んでしまいます。

霞ヶ浦水系に関してはバス類の調査結果はこれまで出たことがありません。食材と見なされない魚種だから調査対象から外れているのか、はたまた漁師さんでも獲れない希少種だからなのかわかりませんが、こちらもまた気になるところです。
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