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11/30 佐野市災害ボランティア [災害ボランティア]

先週は雨天でボランティアの受付自体がなかったため、2週間ぶりの佐野入りとなりました。

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本日は市街地ではなく、ボランティアセンターから車で30分ほどかかる佐野のかなり山合いにある豊代町という場所にあるお宅での作業となりました。15人ほどのチームで向かいました。

このお宅には何度かボランティアが入っていたようなのですが、昨日の作業中に持病の発作で倒れてしまったボランティアがいたらしく、家主さんもかなりショックを受けてしまっているので注意して欲しいと指示を受けていました。また、その日はそのお宅での作業が途中で止まったままとなってしまったそうなので、何とか今日のチームで遅れを挽回し作業を終えたいところ。

お宅は秋山川のすぐ脇。ですが秋山川の水が溢れたわけではなく側溝の水が溢れてしまったとのこと。幸い床上浸水までは至っていませんでしたが庭先や物置などに大量の泥が積もっていました。
気の遠くなるような泥の量でしたが、15人のパワーで何とか作業完了。1200袋を持って行った土嚢袋のほとんどを使いました。

そのお宅に幼稚園児位の男の子がいたのですが、ボランティアに混ざってスコップで泥さらい。結構山間にあるお宅だったので大勢の大人が家にやってきたのが嬉しかったみたいです。女性陣はその子の相手もしてくれていましたしね。
確かにココでは遊び相手は少ないだろうなぁ。お父さんとお母さんは後片付けが大変でかまってもらえなさそうだし、相手にしてくれるのはお婆ちゃん位か。
そして私達が作業を終えて帰る際には号泣。急に寂しくなっちゃったんでしょうねぇ。

また、ここのお宅のお婆さんはボランティアが初訪問した際にはかなり悲壮的な表情をしていたそうです。ですが庭に積もっていた泥を私達が完全に撤去したのを見て、とても明るい表情になりました。

災害ボランティアがやれることは限られています。ボランティアが来たからといって生活が元通りになるわけではありません。
床上浸水した家屋においては壁の断熱材が泥水を吸っており交換が必要です。床下の清掃・消毒と合わせると100万円では足りません。行政からの支援金も僅かなものです。家財や車の買い替えともなると途方もないお金が掛かる。残念ながら、それは私達にもどうすることも出来ない。
それでも、大変な状況になった家屋や泥に埋まった庭を目の前にして途方に暮れていた人達が、それを綺麗に片付けてあげると明るい表情になる。それがとても嬉しい。

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台風15号・19号で被災した地域においても、ほぼその依頼業務を完了してボランティアの受付を縮小・終了する地域が多くなってきました。私が活動をしている佐野市でもニーズの8割以上が完了したとのことで今後の活動を縮小していく方向のようです。県外からの参加である私が佐野市で活動できるのもあと数回あるかないか、なのかもしれません。

他の県外ボランティアの人達とも今後の活動について色々と話をしました。佐野市の活動が終了すればそれで終わりとする人、今後は宮城県の丸森町に活動を移すという人、色々でした。
自分もまだ止めるつもりはないです。でもまだこの先のことは決めていない。ひとまず今は出来るところまで佐野市で活動を続けるのみです。被災者の人達に、穏やかな年末年始を迎えて欲しいので。
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