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11/16 佐野市災害ボランティア [災害ボランティア]

自分から「やります!」と申し出たことはありませんが、最近は年齢的な面や災害ボランティアの経験値からグループのリーダーを任されることも多くなりました。今日もそうでした。

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佐野市災害ボランティアセンターでは新しくネームが用意されていました(以前は布テープにマジックで名前を記して衣服に貼っていました)。左上の数字が佐野市内でのボランティア活動の回数を示します。こりゃ、これからますますグループリーダーやらされることになるな(汗)。

本日は7名のグループを組まされました。グループ内には70歳過ぎの高齢者もいましたし、女性も2名。無茶はさせられないし、ましてや怪我なんて絶対させられない。グループリーダー、まぁまぁ気を使うんですよ・・・でも皆さんキビキビと良く働いてくれる人達で本当にありがたかったです。

今回訪問したお宅では庭先の泥出しを作業させてもらいました。泥の堆積自体は特別深いとは思いませんでしたが、いかんせん敷地が広かったためかなり膨大な量の泥を片付けることとなりました。

床下浸水したとのことでしたが、まだ床板を外して床下を確認していないとのこと。泥が溜まっていたら出さなくては駄目ですかね?消毒もしなくては駄目ですかね?とかなり不安を感じていたようでした。

もし床下に泥が積もっていたら取り除かなくてはいけません(でないと家の中の湿気が抜けずにカビが生えます)。そして泥を除去したら、よく乾かす。
以前はここから石灰を撒いて消毒していたのですが、その後の研究で床下や庭先の消毒はしなくていいという考えが多くなってきているようです。自分も鬼怒川の水害処理の際は石灰を撒いていた記憶がありますが現在ではそれはしない方向になっているようです。

実はこの辺りの内容に関しては佐野市のホームページにも記載がしてあるのですが、被災者の皆さんは日々の後片付けに追われてしまってそこまで細かく調べたりすることもないようです。若い人はすぐにネットで調べられるのでしょうけど、高齢者はやっぱりなかなかそこまでできません。事実、何軒かのお宅でも同じようなことを聞かれました。あまり知らないんだなと感じていたもので、自分自身でもなるべく事前に調べ、被災者の方の相談には多少なりとも乗れるようにしていました。

どうして今までボランティアを呼ばなかったんですか?と伺ったところ、他にもっと被害が酷い場所や高齢者の住居も多かったので自分達は遠慮していたと。同じようなことを何軒かのお宅でも聞きました。で、身内だけで1ヶ月も延々と後片付けに追われて疲れ切ってしまっている。
佐野の皆さん優しすぎる。自分の家が大変な事になっているのにそれよりも他の家を先にやってくれと。そういう人が多い。
大体もう1巡はしているし、複数回のボランティアが入っている家もあるし、遠慮しないでバンバン呼んで下さい!とは伝えました。自分達はこうした大変な思いをしている人達に少しでも早く以前の日常を取り戻すようにと、作業をしに来ているのですから。

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本日お邪魔したお宅は訪問した私達に物凄く気を使って下さって、休み時間のたびに飲み物や食べ物がたんまり出てきました。お昼には豚汁まで作って出してくれた。さらに帰り際には柿(庭でとれたもの)やお菓子、お茶なども渡された。そこまでしてくれなくていいのにな、と思いつつも、受け取らないのも失礼なので受け取りました。でも、物凄く感謝されている気持ちが伝わってきました。

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帰り道、佐野の老舗ショップであるAKSK釣具さんにお邪魔しました。AKSK釣具さんがあるのは決壊した秋山川のすぐ側になります。でも、奇跡的にほぼ無傷。台風通過の2日後には営業再開していたほどです。その辺りの詳しいお話も奥様から伺ってくることが出来ました。結果的に大した被害はなかったようですが、怖かっただろうなと思いました。

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これがAKSK釣具さんの側を流れる秋山川。普段はこんな細い流れです。

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でも下流の橋は崩落してしまいました。水の力は恐ろしいです。
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