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スポットスナイパー [他社製品]

現在、バス釣りにおいてメタルバイブは完全に定着しました。特に冬場のルアーとしては欠かせない存在です。

メタルバイブのノウハウを初めてメディアに紹介したのはズイールの柏木さんで、TACKLE BOX誌の記事においてヘドンのソナーを用いた亀山ダムの釣り方を紹介していました。水産センター東側、水中が段々畑のようになっている地形の場所。ラインは20lbナイロン。ソナーを底まで沈め、リフト&フォールで誘いを入れる。そしてこの釣り方で真冬に50cmオーバーを釣った際の写真も掲載されていた。タックルはともかく、使い方自体は現在のメタルバイブの使用方法そのもの。

この記事は確かにインパクトのあるもので、一時的にソナーも売れるようになった。しかしその需要も長続きはしませんでした。当時は、そこまでムキになって真冬のバスを追い求めるという人も少なかったからだろうと思います。

メタルバイブが定着したのは、加古川のコーモソナーブーム、そしてエバーグリーンさんのリトルマックス発売辺りが決定的な引き金になったと見て良いでしょう。しかし、それまで国産のメタルバイブがなかったわけではありません。

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リョービ 『スポットスナイパー』

価格は忘れてしまいましたが、¥400前後だったのではないかと思います。というのもこのルアーの値段に惹かれて購入したものだからです。いかんせん貧乏学生だった私は通常のバイブレーションプラグが¥1000前後もするのでもっと価格が手頃でまともに使えるものを模索していました。そこで目に付いたのがこのルアーだったというわけです。

根掛かりが多く、且つ足場が高い牛久の八間落としでもこのルアーが大活躍!末端のホールにスナップをセットすると水面直下を広角に動きながら泳いでくる。八間落としのバスにはこれが良く効いた。クランクベイトではロングキャストすると潜って引っ掛かってしまうし、足場が高いので足元まで引き切れない。でも、メタルバイブなら30m先から足元まで水面直下をレンジキープ出来た。

ちなみに当時は箱買いしていたのですが、リョービの営業さんに「ウチのルアーを箱買いされる方は珍しい」と言われていました。しかし、アソートパックだったために要らない色まで付いてくる。バス用でレッドヘッドは要らんだろう(苦笑)。でも、シーバスで使ってみようかなと花見川河口で散々投げたけれどノーヒット。メタルバイブはシーバスには向かないな・・・と思っていたのですが最近はシーバスの世界でメタルバイブが大流行りなのでした。

私の場合、シーバスには不発だったものの、バスは本当にこのルアーで良く釣りました。この泳ぎは現代でもちゃんと通用するレベルのメタルバイブです。唯一の欠点はテール部分のホールの位置が悪いためにスプリットリングが上向きにロックされてしまうケースが多々あることです。ちょっとだけ位置を変えてくれたら完璧だったのに、残念。でも、価格を考えたら充分に良いルアーでした。

20年以上前の製品なので当然現在では廃盤商品ですが、もしも今再販されたらまとめ買いしてもいいかな。

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tei-g

すごく懐かしいです。スナップで使うことを知らず、直結してまったく泳がず、何だこれ?と途方にくれたことを思い出しました。何より手に平に思い切りフッキングさせてしまったルアーがこれだったので、余計に記憶に残っています。
by tei-g (2012-11-18 00:30) 

IKE-P

ありゃ、痛い思い出を思い出させてしまいましたね。
by IKE-P (2012-11-18 21:28) 

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