SSブログ

釣りができる幸せ [その他]

新年明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願いいたします。

もう10年経とうとしている東日本大震災の後、東北は勿論、関東でも釣りに行けるような雰囲気ではありませんでした。その後も2015年の鬼怒川決壊、2019年の台風19号による栃木県の水害など、自分は被災地に数多く出向いている関係上、それまでの日常生活が失われてしまった人達と多く向き合ってきました。

生活すら危うい状況でとても娯楽どころじゃない。そしてそのような状況に陥ってしまう事は何も特別なことではなく、誰の身にも起こり得る。自分はそう思っています。

地震や水害といった天災は限られた被災地域の問題となります。でも2020年は全国、全世界がコロナ禍という被災をした。ここで初めて自分自身で被災というものを体感し、それまでの日常生活が失われてしまうということが決して特別なことではないということに気付かされた人も多かったのではないでしょうか。

確かに今の世の中は先行きが見えず、雰囲気も暗い。でも釣りに行けるのであればそれは充分幸せなことです。自分は災害などによってとても釣りに行けるような状態ではないという人を今まで大勢見てきました。それらと比べれば今の世の中の状況とてまだマシな方です。

フェイスシールドを装着しないとトーナメントに参加できなかったとしても、海外遠征に行けなくなったとしても、大勢の仲間とワイワイ楽しめなくなったとしても、釣りに行けるのならばそれはとても恵まれている。それ自体が充分恵まれたことであり、その幸せを多くの人に実感して欲しい。

失って初めて見えてくることがあります。それが家族だったり友人だったり恋人だったり。もっと大事にしておけば良かったと後悔することもあるかもしれない。「釣りができる日常」も同じこと。決して当たり前の事じゃなく、もっと大事にすべきことのような気がしてなりません。

そんな私の今年の目標は・・・ありません。釣りができればそれで充分。それで幸せ。それとて保証される世の中ではなくなってきた気もしますから。そしてそれ以上の目標は、コロナ禍が終息した後のために取っておきます。

gill-bf.jpg
nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー