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ティムコさん創立50周年 [他社製品]

ルアー・フライメーカーの老舗であるティムコさんが今年で創立50周年を迎えたそうです。おめでとうございます!

50周年記念のWEBページがアップされているのですが、昭和アングラーの自分には懐かしいものばかり。高くて買えなかったものも多いですが当時憧れたタックルが幾つもありました。

自分は今月49歳になります。自分の生まれる前から存在する国内のルアーメーカーというのはほとんどありません。ティムコさんもスミスもそうですが、50年も前に日本でルアーフライフィッシング用品を販売する会社を作ったという人達の功績は偉大です。
そもそもそんな釣りが日本に定着するという保証なんてどこにもなかっただろうし、バスなんて芦ノ湖、相模湖、津久井湖、富士五湖、雄蛇ヶ池位にしか居ない希少な魚だったはずです。
当時、ティムコやスミスを立ち上げた人達が居なかったら現在のルアー業界は無かったはずだし、私自身も釣りをしていなかったかもしれない。

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現在フライフィッシングは止めてしまった自分ですが、以前にフェンウィックのイーグルグラファイトのフライロッドを使っていたことがあります。それまでは国産のグラスロッドを使っていたのですが、有名な海外メーカーの製品というのはどれだけ違うんだろうと思って買ってみました。
フェンウィックの中では廉価版のロッドだったのですが、使ってみて驚いた。ビックリするくらいにラインがスルスルと伸びていく。その後にフライロッドは複数本使いましたが、同じ番手で比較するとイーグルグラファイトのロッドが間違いなく一番飛びました。まぁ、自分が持っていても宝の持ち腐れということで最後は手放してしまったんですけどね。

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そして初めてスピナーベイトでバスを釣った際のルアーはフレックのフォーリングスター。カラーはライムチャート。場所は神流湖でした。当時の自分は高校生だったかな?当時はフレックのスピナーベイトとボーマーのロングA(14A)は大流行していました。牛久沼でも亀山ダムでもみんな投げていた。

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ワームの釣りに開花したのはスイミングワームが流行り出した頃。多用したのはフラッタークラフトのウイグルテール、スミスのフラッターテール、そしてツインティーズのティーズワーム。当時のティーズワームはノンソルトでしたが問題なく釣れました。しかも400円台で買えたので学生の財布にも優しいワームでした。

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やがて塩がタップリ入ってメチャクチャ柔らかいSSSティーズワームにモデルチェンジしたのですが、これが私を始め仲間内でも大不評。価格が倍に上がったこと、柔らか過ぎてすぐに切れてしまう事がその理由でした。塩が入ってからさらに釣れるようになったという声は仲間の誰からも聞かれませんでした。スライダーやフラッターテールがそうであったように、当時のバスはノンソルトのワームでも全く問題なく良く釣れたのでした。

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そしてスーパーグラブによるSSS旋風は言わずもがな。ティムコさんが販売していたツインティーズのスーパーグラブ、スミスが販売していたゲーリーヤマモト4インチグラブは当初は全く入手することが出来ずじまいでした。とはいえ、自分はフラッターテールがあればいいと思っていたのでその争奪戦に加わることはありませんでした。

やがて商品が流通するようになり、私もスーパーグラブを入手することが出来るようになった。それまでも塩入のワームというのはありましたがその効果を実感できたのはスーパーグラブが初めてでした。その喰いの良さにも驚きましたが、ベイトタックルでも使えるワームでこれだけ良く釣れるものが出たということが嬉しかった。4インチのスイミングワームはスピニング向きで、ベイトタックルでは扱いにくいものだったからです。

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そういえばバズベイトで初めて釣ったのもツインティーズのアルミブレードバズでした。本当はフレックのプロバズが欲しかったのですがお金が足りず、少しだけ価格が安かったツインティーズを買った。でも結果的にはそれが大正解でした。このバズベイトはその後、自分の切り札的な存在の1つとなりました。現在のゲーリーバズの祖先にあたる製品です。

他にも、バイブラシャフト、アンクルジョッシュ、スタンレージグ、カリフォルニアワーム、ロッドストレイナージグと、ティムコさんがこれらを販売してくれていたからこそ手に出来たバスは多かったです。レッドペッパーJr.、チャグペッパーJr.、マッドペッパーJr.辺りにもだいぶお世話になりました。今使っても、間違いなく活躍してくれるルアー達だと思う。

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ティムコさんは社員の人達もまた素晴らしいです。とはいえ私も全員を知っているわけではないのですが、現在在籍している人、辞めていった人も含めて腹黒い印象の人がいない。一部、辞めた方の中にはアクの強い人もいらっしゃいましたが(笑)。
皆さん釣りに熱心だし、この世界を良いものにしようという気持ちを持っている。そんなの釣具メーカー社員だったら当たり前と言われてしまうかもしれないですが、全然当たり前じゃない。この業界は自分の事しか考えていない人や腹黒い人間なんて普通にいます。でも自分が知る限り、ティムコさんにはそういう人はいない。

以前、B AREA GAMESというイベントをティムコさん、サンラインさん、つり人社さん、フジヤマさんと一緒に運営していたのですが、それらを事務的に運営するのではなくてどうやったらもっと良いイベントに出来るのか?真剣に考えながらイベントを運営していました。その中でも常に改善点を模索していたのはティムコのY澤さん。特にY澤さんは現状に満足することが無く、将来的に参加者の人達がどのようにバス釣りを楽しんでいけるかのビジョンを持っていました。
現在B AREA GAMESは消滅してしまいましたが、Y澤さんは今でも冠大会のNBCトーナメントには率先して現地に足を運ぶばかりか、自腹でエントリーフィーを支払って参加することもあります。そこまで意識の高いNBCの大会スポンサーの人間というのを自分は他に知りません。

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そして2回ほど実施をした、群馬県邑楽町・中野沼での駆除釣り大会。駆除とは言いつつも釣り上げたバスを殺さず、管理釣り場へ移送するという画期的な試みでした。
当然、業界関係者が多数賛同してくれてスタッフ参加するかと思いきや、私が声掛けしても前向きな返答をくれるメーカー・団体は少なかった。中には、皆トーナメントで忙しいから人員は出せないと断られたこともあった。
その点、ティムコさんはイベントの重要性を認識し、毎回必ず人員を出してきてくれる(2017年:A井さん、M中さん、サポートプロT島さん。2018年:T崎さん)。そればかりか声掛けしてもらった事に対して感謝を述べる。そういう会社なんですね。

新興メーカーが次々に出てくるバス釣り業界。熱心なプロモーションに力を入れるのも大いに結構な事だけれど、こうした老舗メーカーの姿勢というのも見習ってほしい。面倒臭いことには関わりたがらないメーカーが多いような気がするので。

ティムコさんが自分の勤務先であるスミスと競合メーカーであるのは間違いのないところですが、それ以上に、これからのルアーフライ業界に居てもらわないと困る会社の筆頭だと自分は思っています。

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