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コーテリー [他社製品]

もう20年近く前のことだと思いますが、当時から私はあれこれとワームを切り貼りして手を加えて楽しんでいました。まぁ、当時の私はまさか自分が将来、ワームの開発に携わるなんて思いもしませんでしたが。

しかしワームの切り貼りは意外に難しい。普通のライターであぶるとススがついて黒くなってしまう。片方だけ溶かしても駄目。簡単に剥がれてしまう。だから両方を溶かして圧着してやらなければいけないのだけれど、2つのワームを同時に溶かすというのは難しい。結局のところ、片方のワームを溶かして、それが冷えて固まらないうちにもう片方のワームを溶かす。そして互いが固まらないうちに圧着させる。だから急いで作業をしなければいけないわけです。

時には慌てて失敗してしまうこともありました。だってワームって油ぎっているし、必然的に手もヌルヌルになるので、どうしても失敗してしまうことがあるのです。火傷しかけたこともある。

しかしある時、私は画期的なツールを手に入れます。「ワームマイザー」という商品でした。確か、当時TIFAさんが輸入販売されていたものだったと思います。先端が熱線になっており、ボタンを押していると熱線が赤く高熱になりワームを溶かしてくれるというもの。コイツが実にいい働きをしてくれたのです。
接着したいワームを互いに圧着させ、その圧着面にワームマイザーを刺し入れて熱してやればハイ完了!ライターのようにススも付かないしこれなら失敗もしない。火傷をする確率も低い。こりゃイイわ!


しかし調子に乗りすぎた私に酷使されたワームマイザーは、とうとう先端の熱線が焼き切れてしまい殉職。「また買えばイイじゃん」私もできればそうしたかった。しかし販売数が限られていたのか、再度ワームマイザーを購入することは出来なかったのです。

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しかし、実は何とフライフィッシングツールに全く同じようなものがあることを知りました。コーテリーといいます。数年前にスミスでも販売しました(現在は取り扱っていません)。これは本来フライのウイングを処理するためのツールなのですが、機構的にはワームマイザーと全く同じで、当然ワームの溶着にも使えます。というわけで、現在はこのコーテリーを使ってワームの溶着を楽しんでいます。

が、このコーテリー、実はとんでもない致命的な欠陥があります。何と、電池交換が出来ない!!しかもそれでいて¥3800もしたのです。使い捨てというにはあまりにも・・・。ちなみに私が所有しているコーテリーは初期型のもので、現行のコーテリーは改善されて電池交換も出来るようになっているとの事です。

また、私が使っているヘアーラインダビング社のコーテリーに限らず、現在ではラインカッターの用途としてバークレーやその他のメーカーさんからも同じようなものが発売されているので、ワームの切り貼りをして楽しみたいという人はチェックしてみると良いでしょう(最近では、良い接着剤もありますけど)。なお、ワームを溶かす際には換気に注意して作業して下さい。

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