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SWIMBASS 6インチ [Biwaa]

自分は長年、水郷エリアにおける真冬のバス釣りをしてきました。具体的な釣り方としてはバスの越冬場所をライトリグで直撃するというもので、釣り方そのものというよりはどれだけバスの居場所をピンで掴んでいるか、バスの鼻先にワームを落とし込めるか、ということが重要なのです。

一方、昨年の冬から水郷エリアで注目されていたリップ付きスイムベイトの釣り。自分の釣り方とは対極のスタイルだし狙っている魚自体がまるで違う。よくこんな釣り方を見付けたなぁと感心しきりでした。

一般的に、霞ヶ浦水系ではスイムベイトの釣りは効きにくいと言われます。リザーバーなどと比べて、確かに魚の反応が薄いと思う。霞水系で活躍するトーナメンターの人と話をしてもほぼ同じ見解が返ってきます。だから自分は水郷エリアでスイムベイトを本気で投げ倒したことはありません。

リップ付きのスイムベイトというのはかなり古くからあるものです。だってフィッシュアローさんのモンスタージャックが大人気を博したのはだいぶ昔の事ですよね?そしてそれ以降はリップレススイムベイトが主流になっていきました。でもそれがまたここにきてリップ付きが人気となった。時代が巡るというか何というか。

ちなみに霞ヶ浦水系では150mm前後でフローティングのリップ付きスイムベイトが大人気。生産数の関係もあるのでしょうけど、お店に入荷してもほんの数日で売り切れてしまうものがあるのだそう。
でも私としては「へぇ~、そうなの」位にしか思っていませんでした。自分の釣りのスタイルではないから、実はあまり興味がなかったのです。

まさかその後、自分がリップ付きスイムベイトのテストを行う羽目になるとはこの時は夢にも思っていませんでした(苦笑)。

昨年の冬、BIWAAのヴィンセントCEOから送られてきた新スイムベイトのサンプル。全長は150mmでスローシンキングのリップ付きスイムベイトでした。「発売予定の新製品なのですけどスミスで取り扱いをしませんか?」とのことでした。

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この場合、基本的にこちらが開発に関わっているものではありませんからルアーをテストしてああしろこうしろと修正指示を行うというものでもありません。日本のフィールドで有用なものかどうかを判断し、取り扱うか否かを決めるのみ。

そして自分はこのサンプルを真冬のリザーバーでテストし続けていました。その結果、自分が出した答えはNo。不合格というものでした。具体的にどこがどう駄目だったのかまでは記しませんが、この製品はスミスでは取り扱い出来ないという結論に至った。

その結果を受け、ヴィンセントCEOは製品の改良を了解してくれました。ところがその後はご存知のように新型コロナウイルスの影響をてきめんに受けてしまいBIWAAでの試作がストップ、こちら側でもフィールドテストが行えないという時期が続いたのでした。

そしてようやく届いた改善サンプルを私が再びフィールドテストを行い、現在では合格となっています。スミスからの発売も正式に決まり、9月の発売を予定しています。

BIWAAの『SWIMBASS 6インチ』。このルアーでも7連結ジョイントのなめらかで自然なくねり具合は健在。またこの手のルアーとしては比較的価格も抑えられていると思います。

詳細はまた後日に記載します。

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