バス釣り業界人の責務 [物申す!]
かねてから懸念していたのですが、バスのリリース禁止県が増えることとなります。2023年4月1日より岐阜県においてコクチバスの再放流が禁止となる。
今回の措置は岐阜県漁業組合連合会からの要請により、岐阜県内水面漁場管理委員会で検討を進めていたもの。昨年9月の委員会では結論が出ず一旦先送りとなったのですが、続く12月の委員会においてコクチバスのリリース禁止が決定したものです。
今回のリリース禁止措置に関してはコクチバスのみが対象となっています。コクチバスに関しては日釣振も遊漁対象として推奨はしておらず、ましてやその拡散・繁殖は肯定できるものではないので今回の決定に対して釣り業界が反発することはないだろうし、自分自身も異を唱えるつもりは全くありません。
以前にもこのブログや釣り雑誌に記したことがありますが、全国各地でリリース禁止がここまで拡大してきた要因はコクチバスの生息域拡大にあります。オオクチバス自体は減少傾向にある水域がほとんどなので近年問題となるケースは少ないです。現場レベルの関係者でもオオクチバスを問題視する人というのは少ない。
にも関わらずオオクチバスのリリース禁止まで拡大してしまっているのはコクチバスをリリース禁止に指定する際、その道連れとしてオオクチバスのリリース禁止が加えられるケースが多いからです。バス釣りをしない人からすればコクチバスもオオクチバスも同じ「ブラックバス」としてカテゴライズされるからです。
(写真はイメージです。岐阜県の魚ではありません)
だからこそコクチバスの拡散は止めなくてはいけません。バス釣りの将来の為に止めなくてはいけないのです。
そうした点ではむしろ、今回の岐阜県の委員会指示に関してはコクチバスのみを対象に絞ったという点で評価したいくらい。但し、埼玉県のように当初はコクチバスに限定されていたものが、のちになってからオオクチバスが加えられるというケースもありますから楽観視は出来ません。
今回のリリース禁止が決定したのが昨年の12月なので既に2ヶ月近くが経過しているわけですが、依然としてこの情報を全く知らないというバス釣り業界関係者が多いことに驚いています。フィッシングショーOSAKAの会場内でそれとなく話を振ってみても、メーカー関係者、地元の販売店でも知らなかったというケースがほとんどでした。それってちょっと無関心過ぎませんか?
バスの害魚問題に関しては首を突っ込むと面倒だし、嫌な気分にさせられることも少なくないです。バスを釣ること自体はメチャクチャ楽しいわけですから、それだけを考えていたい気持ちもわからないではありません。
ですが、バス釣りに関わることで生活の糧を得ている立場の人間であるならばせめて地元の状況くらいはきちんと認識しておいて欲しい。今回のコクチバスのリリース禁止に関して「降って湧いたような話」と評した人もいるのですが、既に昨年の9月から委員会の議題に上がっていた事項です。そこから正式に決まるまで3ヶ月ものスパンがあった。もし異論があるというのであればその間に色々と働きかけるだけの時間はあったはずです。知らなかったのではなく、知ろうとする姿勢がなかったというのが正しい。
今回はたまたまコクチバスに限定された措置で済んでいるけれども、もしこれがオオクチバスも道連れにされていたらどうだったでしょう。正式に決まってから大騒ぎになるパターンですよね、いつも。
岐阜だけでなく、内水面漁場管理委員会でコクチバスが問題になりつつある地域というのは他にもあります。それは県がネット上で公開している内水面漁場管理委員会の議事録を見ればわかることです。特に近畿、北陸は要注意地域だと伝えておきたい。
バス釣り業界関係者の多くは商品を売る事や目立って知名度を上げることばかりに躍起になっている人が多いけれど、それだって正々堂々とバス釣りが出来るからこそやれることなんだという認識を持って欲しい。せめて地元の状況くらいはしっかりと把握して悪い方向に向かないように働きかけていかなくては。それがバス釣り業界人の責務というものではないでしょうか。
今回の措置は岐阜県漁業組合連合会からの要請により、岐阜県内水面漁場管理委員会で検討を進めていたもの。昨年9月の委員会では結論が出ず一旦先送りとなったのですが、続く12月の委員会においてコクチバスのリリース禁止が決定したものです。
今回のリリース禁止措置に関してはコクチバスのみが対象となっています。コクチバスに関しては日釣振も遊漁対象として推奨はしておらず、ましてやその拡散・繁殖は肯定できるものではないので今回の決定に対して釣り業界が反発することはないだろうし、自分自身も異を唱えるつもりは全くありません。
以前にもこのブログや釣り雑誌に記したことがありますが、全国各地でリリース禁止がここまで拡大してきた要因はコクチバスの生息域拡大にあります。オオクチバス自体は減少傾向にある水域がほとんどなので近年問題となるケースは少ないです。現場レベルの関係者でもオオクチバスを問題視する人というのは少ない。
にも関わらずオオクチバスのリリース禁止まで拡大してしまっているのはコクチバスをリリース禁止に指定する際、その道連れとしてオオクチバスのリリース禁止が加えられるケースが多いからです。バス釣りをしない人からすればコクチバスもオオクチバスも同じ「ブラックバス」としてカテゴライズされるからです。
(写真はイメージです。岐阜県の魚ではありません)
だからこそコクチバスの拡散は止めなくてはいけません。バス釣りの将来の為に止めなくてはいけないのです。
そうした点ではむしろ、今回の岐阜県の委員会指示に関してはコクチバスのみを対象に絞ったという点で評価したいくらい。但し、埼玉県のように当初はコクチバスに限定されていたものが、のちになってからオオクチバスが加えられるというケースもありますから楽観視は出来ません。
今回のリリース禁止が決定したのが昨年の12月なので既に2ヶ月近くが経過しているわけですが、依然としてこの情報を全く知らないというバス釣り業界関係者が多いことに驚いています。フィッシングショーOSAKAの会場内でそれとなく話を振ってみても、メーカー関係者、地元の販売店でも知らなかったというケースがほとんどでした。それってちょっと無関心過ぎませんか?
バスの害魚問題に関しては首を突っ込むと面倒だし、嫌な気分にさせられることも少なくないです。バスを釣ること自体はメチャクチャ楽しいわけですから、それだけを考えていたい気持ちもわからないではありません。
ですが、バス釣りに関わることで生活の糧を得ている立場の人間であるならばせめて地元の状況くらいはきちんと認識しておいて欲しい。今回のコクチバスのリリース禁止に関して「降って湧いたような話」と評した人もいるのですが、既に昨年の9月から委員会の議題に上がっていた事項です。そこから正式に決まるまで3ヶ月ものスパンがあった。もし異論があるというのであればその間に色々と働きかけるだけの時間はあったはずです。知らなかったのではなく、知ろうとする姿勢がなかったというのが正しい。
今回はたまたまコクチバスに限定された措置で済んでいるけれども、もしこれがオオクチバスも道連れにされていたらどうだったでしょう。正式に決まってから大騒ぎになるパターンですよね、いつも。
岐阜だけでなく、内水面漁場管理委員会でコクチバスが問題になりつつある地域というのは他にもあります。それは県がネット上で公開している内水面漁場管理委員会の議事録を見ればわかることです。特に近畿、北陸は要注意地域だと伝えておきたい。
バス釣り業界関係者の多くは商品を売る事や目立って知名度を上げることばかりに躍起になっている人が多いけれど、それだって正々堂々とバス釣りが出来るからこそやれることなんだという認識を持って欲しい。せめて地元の状況くらいはしっかりと把握して悪い方向に向かないように働きかけていかなくては。それがバス釣り業界人の責務というものではないでしょうか。
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