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釣れるライン、釣れないライン・2 [タクティクス]

一昔に比べてPEラインも随分と普及しました。でもPEラインの直結という使用方法が存在するのはバス、ナマズ、ライギョ釣り位だろうと思います。

バス釣りの中では、フロッグ、虫、パワーフィネスといった特定ジャンルにはPE直結の支持者が多い。ナマズとライギョも含め、フロッグと虫は水面に浮かせる釣りなので納得も出来る。でもルアーを沈める釣り(パワーフィネス)でPEというのはどうなのかな?という思いがありました。

このブログを昔から読んで下さっている人の中には覚えている人もいるかもしれませんが、自分はPEラインの直結には否定的。否定的というか、明らかに釣果に差が付く経験をしてきているからこその否定派なのです。

以前にガイドをしていた時、何度か来てくれたPE直結派の人がいました。確かに条件のいい時にはそれでもそこそこ釣れて、「ね?PE直結でもちゃんと釣れるでしょ?」なんて言われていたのですが、ちょっと条件がタフになるとてきめんにバイトがないという状況に陥ってしまった。フロロを使っていた自分が5バイトを得る間にPE直結では1バイトあるかどうか・・・これはマズイと思ってフロロラインのタックルを使ってもらい何とか釣果を上げてもらった、そんな経験があります。

だから自分は確信している、PEラインは魚から見えている。ラインのおかげで喰わない魚が必ずいる。

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先日、今さらながらに戸面原ダムでパワーフィネスの釣りをすることになった。それは狙っている場所の上方に木の枝が生い茂っており、ロッドを上方向にあおるようなアワセをすることが出来ない場所だったから。それで随分ミスをしてしまった。

ロッドでアワセることが出来ないならばリールで巻きアワセをして掛けるしかない。でもベイトリールでは難しいのでスピニング。そうなるとパワーフィネスの釣りになるのですがカバーの釣りなのでラインは強くしたい。でもフロロの8lb~12lbでスモラバの微妙な操作ができるとは思えない。となると、PEなのかなぁと。

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それでもクリアな水であれば自分はためらったかもしれない。でも今シーズンの戸面原ダムは強い濁りがなかなか取れない。これだけ濁っているのだったら、あまり気にしなくてもいいかな?そう思って、1号のPEラインをスピニングリールに巻きました。これでノーバイトだったらリーダーを結んで対処するつもりでした。

いや~、いいですねPE直結(爆)。
軽いスモラバの沈下をラインの張りや太さが妨げることなく沈んでいってくれる。そしてダイレクトな操作性。釣りをしている時のシェイクなどもそうなのですけど、ジグをカバーからそっと引き抜く際の操作性が実にいい。カバーの奥に撃ち込んで、幾多の枝を超えながら回収してくるわけですが、その際の枝のかわしやすさが最高にいい。言葉でいうのは難しいけれど「3cmスルッと引いて枝を超えたい」なんてことが簡単にできる。ラインの伸びがないとこんなにも違うものかと思えるくらい。

ルアーの回収率も良くて、ラインが切れるよりもジグのフックが伸びて帰ってきました。

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勿論、魚を掛けた時のダイレクト感もいいですね。キュルキュルキュルッという感覚を楽しみながらリールを巻いてファイトするのは何とも楽しい。

気が付いたらすっかりPE直結が好きになっていましたよ(笑)。

ただ、これによって喰わない魚もきっといると思う。経験から来るこの感覚だけはどうしても消すことが出来ない。透明なPEラインは出来ないと思うので、せめて水色によって使い分けが出来るように、グレー、グリーン、ブラウンあたりのカラーラインナップが出来ないかなと思ってみたり。

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