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モデルA 04Aの素晴らしさ [他社製品]

現行型よりも旧型のルアーの方が良かった、なんて話は多々あります。自分自身もそう感じることは確かに多い。

でも必ずしも昔のルアーが良かったかというとそうではない。昔のルアーは当たり外れが多かった。当たりルアーは突出していいけれど駄目なものは泳ぎ自体が破綻しやすかったり、そういうものも多かった。なおこれはバルサやウッド製のルアーではありません、プラスチック製の量産品の話です。

誰もが名品として認めるであろうボーマーのモデルA。私が学生時代に所有していた02Aは超アタリルアーで泳ぎのレスポンスが半端じゃなかった。当然、物凄く良く釣れた。でもその後、同じような泳ぎをする02Aを見付けることは出来なかった。

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同じく05Aなんて、泳がないものや沈んでしまうものまであった。そもそもテール部のヒートンなんて、曲がって付いているものがありましたからね。

それに比べて現行品は?というと製品のバラツキは少なくなった。でも突出したアタリ品というのは無くなった。これは一体どうしてでしょうか。

昔からあるルアーというのは、当たり前のことですが当時のプラスチックやウェイト素材で製造することが前提で開発されたものだからです。古いルアーに詳しい人ならばわかると思いますが当時のプラスチックは質感が重い。そしてウェイトには鉛が多用されている。

そして現在。プラスチックは軽いものになった。肉薄なのかもしれません。それで十分な強度が出せて且つ、浮力にも勝るのだから素材面では進歩していると言える。環境面を考慮してか、鉛だったウェイトはスチールやブラスになった。コトコトしたラトルサウンドはチャリチャリ、カチカチとした乾いた音になった。そして生産技術の向上によりルアーのバラツキは抑えられるようになった。

が、その泳ぎは・・・という感じでしょうか。

昔からある名品を現在の生産技術、素材でビルドアップし直すと、必ずしもその泳ぎが再現できるとは限らないということです。

そんなこと言ったら何も買えない、と言われてしまいそうですがそんなことはありません。今の生産技術、今のプラスチック素材の使用を前提に開発されたものを選べばいい。

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前にも記したことがあるのですけど、モデルAの04A。これはイイです。泳ぎのピッチも比較的速いですし、同じモデルAの06Aよりも少しウォッブリング幅が広い。泳ぎの安定性も高く、使っていてストレスを感じることがほとんどないクランクベイトです。

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この手のルアーが好きな人というのは昔からあるものを褒める傾向が強いと思います。自分にもそういうところが皆無ではないですが。モデルAに関しても昔からある06Aは褒める人が多いけれど、後発の04Aはあまり言及する人がいない。

自分もモデルAのアイデンティティは先端が尖ったリップ形状にあると思っていたので、04Aが発売された時はなんて無意味なものが発売されたんだろうとさえ思いました。でも実際に使ってみたら、自分的には06Aよりも気に入ってしまった。06Aは泳ぎが少しタイト過ぎるかなぁ、と思っていたので04Aは丁度いいと思えたからです。

とはいえ04Aも発売になったのは2005年ですから、歴史あるボーマーの中では新しいと言えど既に10年以上前から売られているのですけどね。でもこのルアーが優れている理由と言うのは、今の素材、今の生産技術ありきで開発されたルアーだからだと思うのです。

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