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ウィナーズ レイクチャンプグラブ [他社製品]

ゲーリーヤマモト製品が日本で出回り始めた頃、当時スミスから発売されていたゲーリー4インチグラブは20本入で¥1500、ティムコさんから発売されていた5インチスーパーグラブは20本入で¥1600でした。店頭ではここから1~2割引程度で販売されることが多かったと思います。

当時はスライダーワームが12本入で¥280程度、フラッターテールが10本入で¥360程度で店頭販売されていた時代です。10本入と20本入の違いがあったにせよ、ゲーリーヤマモト製品はワームとしてはズバ抜けて高い価格ということが言えました。

当時、バス釣り愛好者の中心は中高生でした。私自身もまだ学生でした。自分の場合は特に小遣いが少なかったこともあって安い価格帯のグラブを購入することも多かったです。安いものは10本入で¥360程度で購入出来るものがありました。ただやはり、中には機能面が粗悪なものもありました。テールが分厚くて、1/8ozのジグヘッドを組み合わせてもまともに動かないといった具合にです。

そんな中でも、これはなかなかイイと思えたのがバレーヒルさんのウィナーズ・レイクチャンプグラブという製品でした。

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安価なグラブの多くは塩入ではありませんでしたがこれはちゃんとソルト入り。そしてテールの薄さと形状も非常に良かった。軽いジグヘッドでも綺麗に泳いでくれました。マテリアルはゲーリーグラブに比べると硬め。しかしこれは耐久性に優れるというメリットでもあり、当時学生だった自分にはありがたかった。

自分自身が使った上でこれは人にも勧められると思い、当時バイトをしていたショップにおいても積極的に仕入れるように心掛けていたのですが、この製品の唯一のネックは発注を出しても思うように製品が入荷して来ない・入荷してきても少量というケースが非常に多い事でした。折角店頭に並べてもアッという間に売れてしまい、常時店頭に並べておくことが出来なかったのです。

ちなみに、ちょっとした変わり種としてラメの代わりにシェルの破片を混ぜ込んだカラーもありました。そちらは価格設定も通常品より多少高額でした。自分は通常のラメで充分と感じていたので使用したことはありませんが、珍しい存在だったとは言えるでしょう。

昔と今とでは原材料費や人件費の高騰、為替相場の違いによってワームの価格もだいぶ上昇しています。もし今、10本入の4インチグラブを定価¥400円台で製造・販売できるかと言われたらそれは出来ないし、どこのメーカーもこれより高い製品をあえて製造なんてしないだろうと思います。だって、同じような価格になるのだったら普通はゲーリー4インチグラブを選ぶでしょう?だから作る意味がないのです。

グラブというカテゴリー自体、往年の勢いはもうありません。レイクチャンプグラブは最後の「安くてもイイ」グラブだったのかもしれません。

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