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BFを超えるBF [製品開発]

川又プロが手掛ける製品群のデビュー作となったパフォーマンスベイト・BFシュリンプ。オリジナリティもあるし良く釣れるということで、私が言うのも何ですがその完成度は非常に高いと思います。

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BFシュリンプを発売した直後から、様々な反響が寄せられてきました。それは私のところにも寄せられましたが、普段ショップのスタッフとして店頭に立っている川又プロの方が圧倒的にその声や意見を聞く機会は多かったに違いありません。

その中で最も多く寄せられた意見というのは「もう少し大きいサイズを出して欲しい」というものでした。そしてその意見を寄せて下さった人達の多くは実際にBFシュリンプ(2.8インチ)を愛用してくれていました。BFシュリンプを心底気に入ってくれたからこそ、さらにそのサイズアップ版を欲しいと感じたのだと思います。とても嬉しいことでした。

それではサイズアップ版を作りましょう!ということで自分は図面を製作しました。自分が図面製作したサイズは3.2インチでした。オリジナルが2.8インチです。大した差がない3インチではあまり意味がない。けれどもBFシュリンプはベイトフィネス用のソフトベイトです。ベイトフィネスの範疇からはみ出さない上限としてはこの位のサイズ感だろう、というのが3.2インチの図面を製作した理由でした。

そしてその図面を原寸大にしたものを川又プロにチェックしてもらいました。

川「もっと大きくしましょう」
池「えーっ、それじゃあもうBF(ベイトフィネス)じゃないですよ」

ベイトフィネスの範疇を超えてしまうのであればいっそBFシュリンプではない方がいいかもしれない。設計や名称も含めてまるっきり新しい製品を開発した方がセールス的には売りやすいものとなる。

川「BFシュリンプが評価されています。そのサイズアップ版を求められています。BFシュリンプで行きましょう」

うん、わかりました。でも自分はやっぱりベイトフィネスの範疇を超えてしまうBFシュリンプには抵抗があるのだけど・・・

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そんなやり取りの末、川又プロが見せてくれたのが某社のスモールラバージグ。ナントカ型ナントカ式とか、そんなちょっと難しい名前のものでした。そしてこのボリュームに合わせたいんです、とも。

ウェイトは2g台後半。ブラシガードもしっかりしたものが複数本付いていた。コレ、まぁスモラバっちゃスモラバなんですけど、もはやスモラバじゃないと言えばそうかもしれないという実に微妙なスタンスの製品。ただ、このジグに限らず最近は各社から2g台後半、さらにそれ以上のスモラバ(?)も色々と発売されており、それらのセールスが好調であることは私も知っていました。この線を狙うという事であれば、それはそれでアリかな。

確かにこの程度までウェイトがあるのなら、従来の2.8インチよりもボリュームアップさせた上で、テール厚なども少し張りを持たせたものがマッチするはずです。

そして最終的には、3.4インチで決まった。ベイトフィネスの上限サイズっちゃそうかもしれない。でももはや普通サイズなんじゃ?と言えばそうかもしれない。そんなスタンスの製品と言えます。

でも単なるサイズアップだなんて考えは甘かった。その開発には、新規の製品を開発するのとさほど変わらない、いやもっと苦労をしたかもしれない。BFシュリンプのオリジナル(2.8インチ)の完成度の高さがその合格ラインを高い位置に引き上げていることに、当初は気付いていませんでした。

(つづく)

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