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気になる魚の大量死 [その他]

黒部川で魚の大量死があったのは2010年の9月でした。9月を過ぎても猛暑が長引いていたこの年、長期に渡り水温も30度を超えていたところに大雨が降った。これでようやく水温も下がって魚もさぞや過ごしやすくなるだろうなんていうのは大きな間違いでした。ニュースとして大きく取り上げられたのは黒部川でしたが、同様に与田浦、野田奈川においても魚が大量死しました。

たまたま時を同じくして、自分は隅田川でシーバスを狙っていました。すると上流から次々に魚の死骸が流下してきた。また東京湾では青潮が発生しこれもまた魚介類の大量死がありました。

黒部川での魚の大量死に関しては、その原因は不明とされたまま片付けられました。しかしおそらくは酸欠であろうと推測されます。長期的に水温が高水温になるとプランクトンが死亡します。その死骸が底に溜まりますが、死骸が分解される際に酸素を消費します。結果、底層に貧酸素水が蓄積されていきます。ここにいきなり大量の降雨があると、その水温差から急激なターンオーバーが発生し、底層にあった貧酸素水が全層に攪拌され、水域全体が酸欠状態に陥るというわけです。海域における青潮の発生もほぼ同様のメカニズムです。

水郷において閉鎖水域ほど魚が大量死したのは水の流れがない分、底層に溜まっていた貧酸素水が多かったと考えられ、閉鎖水域ゆえに魚の逃げ場もなかったというのが大きかったと思われます。水の流れがある場所や規模の大きな場所においては被害が見られませんでした。

猛暑の今夏、魚の大量死が起こらねば良いが・・・と懸念していたところ、ここにきて荒川で多数の魚の死骸が見られるとの報が入ってきました。東京湾でも一部青潮が発生しているという話も入ってきています。

うーん、水郷の様子が気になります。釣りに行かれた方、何か情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら教えて下さい。

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