SSブログ

ザ・ミノー [他社製品]

元々、ルアーというのは輸入品の方が高価でした。国産品は¥1000でお釣りが来る。それが当たり前だった。しかしその構図が崩される時が来た。ダイワさんからザ・ミノーというリアルミノーが発売されたのがその瞬間でした。

130106-1.jpg

折りしも、日本ではハンドメイドミノーが空前のブームを巻き起こしていました。泉さんのハンクル、平本さんのリベットを始めとして、ムラセミノー、ナベミノー等々。ただでさえ高価だったのに加え、生産数も限られていたことからそれらを実際に入手して使っているアングラーは少数でした。そして先駆者の方々がそのノウハウを公開してくれたこともあって多くのアングラーがハンドメイドの世界にどっぷりとはまっていったのもこの時代です。

そんな中、遂に量産品でリアルミノーが発売された。それがダイワさんのザ・ミノーでした。リベットのような上反りボディーも当時のアングラーの心を鷲掴みにしたし、美しく塗られたヤマメカラーにオイカワカラー・・・今でこそ当たり前ではありますが当時それを手にした時の驚きといったらなかった。国産品ではあるけれど、この塗りだったら¥1000超も仕方がないよね。いや、見方によってはリアルミノーがこの価格で買えるということは非常にありがたい、そう思った人もいたかもしれません。人気を呼びヒット作となったのは必然的な事でした。もちろん私も幾つか入手した。

しかし私はほどなくこのルアーを手放してしまうことになります。「あんまり泳がない」それが自分の印象だった。だから友人に「使わないなら頂戴」と言われた時にそれを断る理由がなかった。ところが次の瞬間、自分の目を疑うことになりました。友人が引くザ・ミノーは実に艶かしく動いている!これってどういうこと?!

当時の私のタックルは、シマノの1552という番手のベイトロッド。ミディアムアクションのレギュラーテーパーといったところでしょうか。このロッドでミノーからクランク、スピナーベイトもスプーンもテキサスリグも何でもこなしていました。ちなみにラインは3号。当時使っていたミノーはラパラやロングAなどでしたが、そのタックルでの使用において特に不具合も感じていなかった。

でもザ・ミノーは私のタックルでは泳がなかった。一方、友人のライトアクションのタックルではしっかり泳いでいた。水を掴む力が弱いルアーはある程度柔らかいロッドでないとちゃんと泳がないんだ・・・ザ・ミノーは私にそんなことを教えてくれたルアーでもありました。

あれからもう30年近くが経った今、まさか中古ショップで再びこのルアーと巡りあえるとは。

gill-spiny.jpg
nice!(0)  コメント(2) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 0

コメント 2

川越

ザミノーって動いたんですね!浮かべて釣るルアーだと思ってました 
by 川越 (2013-01-11 21:39) 

IKE-P

当時は浮かべたままの「ホットケ」メソッドというのもありましたね。それで本栖湖のモンスターブラウンが釣れただとか。

ザ・ミノーは一応は泳ぎました。ちょっと弱々しい泳ぎでしたけど。浮かべて釣るなら後発の「ザ・ミノーポッパー」の方が向いていたかもしれませんね。
by IKE-P (2013-01-11 21:49) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。