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500 --> 100・10 [放射能汚染]

5月1日、延期となっていた中禅寺湖のトラウトフィッシングがようやく解禁となりました。但し、中禅寺湖の魚の放射能汚染が収まったわけではありません。最新の調査においても、依然として基準値の100Bq/kgを超過している。しかしキャッチ&リリースの徹底という条件付きで今回の解禁にこぎつけたのです。漁協の努力には計り知れないものがあったでしょう。

が、キャッチ&リリースのルールを厳守するために想像以上の制限が設けられました。私も聞いて驚いた。

  • 岸釣りのみ
  • 国道沿いの一部の区間のみ、例年よりもだいぶ狭い区域に限られた
  • エサ釣り禁止。ルアー、フライのみ
  • フックはシングルバーブレスのみ
  • ビクやクーラーボックスは持ち込み禁止
  • 生簀やストリンガーの使用禁止
  • 同意書への記名が求められる。本人確認できるものが必要
  • 当然の事ながら、魚の持ち出し禁止。もし違反が発覚した場合は直ちに禁漁となる
  • 持ち出しは理由を問わず禁止。釣った魚を剥製にする、等も理由にならない
  • 釣った魚が死んでしまった場合、死魚は監視員に提出する。


かなり厳しい内容です。絶対に持ち帰りはさせないという強い姿勢が感じられます。漁協の、行政に対する姿勢の表れといったところでしょうか。しかし、モラルのあるアングラーならば問題なく遵守出来る内容です。解禁に向け、漁協はかなり頑張ったと思います。釣り人もこれに応えなくてはいけないでしょう。

元々、キャッチ&リリースというのはスポーツフィッシング・ゲームフィッシングを象徴するべきものでした。食すために釣るのではなく、釣るという行為を楽しむ。無意味に魚の命を奪うことはそのモラルに反することであったわけです。

それが原発事故以降、キャッチ&リリースの存在意義が変わりました。魚が汚染されてしまったため食用には出来ない。つまりは人間の健康を害することがないように再放流が義務付けられることとなった。

まさかこんな世の中になるとは思わなかった。

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