SSブログ

ライン・メモリー [メモリー]

昔と較べて、ラインは大きく進歩しました。何せ私がルアー釣りを始めた頃なんてルアー用のラインとしてはストレーン、トライリーン、アブロン位しかありませんでした。

もっともそれらは小中学生には敷居の高いものでもありましたし、そもそも売っているお店さえも限られていたので私は入手が容易だったボビン巻の無名ナイロンラインを使っていました。自分の行動範囲にバスが釣れるフィールドが無かった私は実際の釣行がなかなか叶わず、もっぱら近所の空き地でラバーキャスティングプラグを投げてキャスティングの練習に明け暮れていました。当然、ラインの消耗は激しい。だからむしろ無名のナイロンラインで丁度良かった。

それでも、自分の行動範囲内でバスが釣れるようになるとやっぱりルアー用のラインを求めるようになった。ストレーンも、トライリーンも、アブロンも一通り使いました。そして自分の中で一番良いと思ったのは、ストレーン。私は黄色いラインが好きではないので、もっぱらクリアーブルーストレーンを使っていました。太陽光下では紫色に輝くとても綺麗なライン。

適度に柔らかいけれど、コシがあるので伸び切ってヨレヨレにはなりにくい。比較的長期間しっとりしていて、ガサガサにならない。当時はあまり頻繁にラインを巻きかえることはしていませんでしたが、とても長寿命なラインだったように思います。今のラインの方が強度はあるだろうけど、扱いやすさという点で言えば、今でも十分に使えるレベル。今でもトップウォーターフリークの中に愛用者がいるというのも頷ける話です。

でもやっぱり学生の分際では、なかなかストレーンも気軽に買えるものではありませんでした。当時は確か100ydsで¥1000弱だったように記憶しています。その半額程度で買えるエサ釣り用の国産ナイロンと較べるとその価格の開きは大きいと感じていました。

ある日、仲間内の1人が「コレはいいよ」と言ってとあるボビン巻きのラインを勧めてきました。メーカーも銘柄も全く聞いた事がないもので、1000m巻きで¥800くらいで買える。大丈夫なのコレ?!

でも実際に手にしてみると・・・んっ?この色、この質感・・・まるでクリアーブルーストレーン。これってもしかして、ストレーンの徳用(主に小売店用として超特大ボビンで数1000m巻のものがあった)を小分けに巻き直したものなんじゃ・・・?でもそんな詮索なんてどうでもよく、私の仲間内はこのストレーンもどき?一色になったことは言うまでもありませんでした。

このラインは自分達の行動範囲のショップでは1軒でしか売っておらず、このショップで売られていたこのラインは、そのほとんどを私達の仲間内が買い漁っていたように思います。が、そのショップでもこのラインの販売が休止されてしまいました。再入荷の予定もないとのこと。あ~、もっと沢山買っておくんだった!仲間内の誰もがそう思いました。

一度徳用ボビンの価格に慣れてしまった私達はとても100yds¥1000の世界に戻る事が出来ず、他の徳用ボビンラインでルアー釣りに使えるレベルのものはないかとあらゆるものを試しましたが、ストレーンもどきを超えるものは見付かりませんでした。

しかし、そうこうしているうちに、私達が出入りしていたショップでストレーンの特大ボビンを入れてくれ、100m¥300程度でリールに巻かせてくれるようになった。ただ、私が好まない蛍光イエローの「ゴールデンストレーン」の方のみだったので私はあまり利用しませんでしたが、仲間内ではこれをかなり利用させてもらっていました。

当時はまだ国産のルアー専用ラインがなかった頃の話です。当時はまだストレーンを超えるラインはないと思えました。

(つづく)

ks-tiger2.jpg
nice!(0)  コメント(2) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 0

コメント 2

どんぞこ曹長

懐かしい話題ですね~。新品のストレーンをテンション掛けて巻こうと指でつまんで巻き取ると、指に粉が付いたのを思い出します。微妙に感触が気持ち悪く、程なくしてトライリーンのXL派に転向。で、国産のXXソフトが出て、更に宗旨替えしました(笑)
by どんぞこ曹長 (2011-09-04 20:15) 

IKE-P

自分はトライリーン、相性悪かったんです。途中でカモフラージュグリーンの色が出たので使ってみたんですけど、バックラッシュ癖が付いたところからあっさり切れてしまうような気がしました。

まぁ、当時の私の腕前も大いに問題有りでしたが。
by IKE-P (2011-09-04 23:07) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。