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攻めのシャッドプラグ・6 [製品開発]

レティクルシャッドを見て、こう思った人も多いに違いありません。ボディーの割にリップが大きくないか?ボート釣りならば良いだろうけどオカッパリだと潜り過ぎるのでは?その指摘もあながち間違いではありません。ロングキャストを想定するならそうした意見が出てきても、ごもっともです。

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けれどもレティクルシャッドはフィールドテストの多くを真冬の水郷、それもオカッパリで進めて来た。ただ、何が違うかというと私の使用条件の1つとして、常に「ショートキャスト」を意識しているという点が挙げられるのです。なぜショートキャストなのかという点については前回に述べた通り。

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しかし、ショートキャストで問題になるのはその潜行深度です。20mキャストして1.5m潜るシャッドだったとしても10mキャストではせいぜい70~80cm程度しか潜れません。もしも魚が1mの水深に居たとしたらそのヒットはまず見込めない。つまりは、ショートキャストを意識するのなら1ランク潜行深度が上のものを使わないといけません。

低水温期のバスは、ほぼボトムベッタリに着いているものです。ボトムノックするくらいが丁度いい。もしも部分的に浅い場所があり、潜りすぎると感じたようならロッドを上げて引いてやればいいだけの事。その逆に、潜行深度の浅いシャッドをもっと潜らせるなんてことは出来ない。どちらの方が守備範囲が広いのかは考えるまでもありません。

レティクルシャッドは15mキャストで、1.8mボトムを叩く事が出来ます。これなら、水深のある岸際に沈んでいるストラクチャーを叩く事が出来るし、テトラ帯の沖側のアウトサイドを叩くことも出来る。もちろんそれより浅いところは全てカバー出来る。水郷の冬バスに焦点を当てた場合、80%以上の魚をその射程内に捉える事が出来ると考えています。ちなみに1m程度しか潜れないシャッドでは40%以下しか捉えられないということも覚えておくべきでしょう(私の感覚的な数値です)。

但し、あまりボトムを強く叩き過ぎると明らかに喰いが悪くなるので、潜り過ぎると感じた場合はロッドを立てたり、リトリーブスピードを落とすことで、叩き具合を「軽く」する、といったアングラー側の対応も必要です。

冬の魚はほとんどの場合、ボトムを中心に釣ればいい。何故なら、魚の越冬場所となるテトラも、オダも、その他の障害物も、底に沈んでいるものだからです。それにぴったりと身を寄せているのだから、魚自体も底にいるのは当然のことなのです。だからこそ冬のシャッドプラグは、よく潜るものが絶対条件と言っていい。

もしも狙っている釣り場が全体的に浅く、且つ魚がどこにいるのかわからないのなら、レティクルシャッドは向きません。それはロングキャストして広範囲をサーチした方がいい。ただ、そうした釣りなら誰でも出来る。

ひたすら釣り場に通い込むうちに見えてくるものがあるはずです。それは魚が居着いているであろう沈み物だったり、部分的に水深の深い場所であったりします。ただ、そうした場所を見付け出せてもそれをしっかり攻められなければ意味がない。

狙って獲れるシャッドプラグこそ、冬のシャッドゲームを進化させる存在なのです。

(つづく)

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