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FINESSE SKIRT EVOLUTION・4 [ゲーリーヤマモト]

日本のバスフィッシングシーンにマッチした、ライトウェイト対応フラグラブが遂に発売となります。

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『フラグラブ4インチFS』
『フラグラブツインテール4インチFS』
の2種類です。FSというのはFinesse Skirtの略。


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まず従来のフラグラブとの比較です。写真左が従来品、右がフラグラブFSです。パッと見はあまり差異を感じないかもしれません。ただ、スカートを上に向けてみるとその開き具合が歴然と違うことに気付いてもらえるはずです。

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フィネススカートは単に本数を半減させただけのものじゃない。フレアーのしやすさを最大限に考慮してデザインされたものであることは一目瞭然です。まずスカートの根元は、より水を掴むためにヒダ状になっています。1本1本が互いにまとわりつくことがない。軽い力でフワッフワッと魅力的なフレアーアクションを見せてくれます。もちろん、1/16ozクラスのジグヘッドで充分に動いてくれる。

フラグラブの活躍の場はますます広がる事となりました。従来のフラグラブ、そして新しいフラグラブFS。用途によって使い分けてみて下さい。フラグラブFSは単体のウェイトが4g台半ば~後半。1/16ozジグヘッドとセットすればおおよそ6g台になりますので、個人的にはあまり使いたくない言葉だけれどベイトフィネスの釣りにも好適です。

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FINESSE SKIRT EVOLUTION・3 [ゲーリーヤマモト]

最近は自作する人がだいぶ減ったような気がしますが、私も随分とラバージグの自作は行ってきました。カバーを撃つためのガードを備えたアーキータイプ、そしてディープを攻めるフットボールタイプ、そして、スモラバ。ラバージグにも時代背景があったようにラバー自体も時代と共に主流が移り変わっていきました。

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当初は、言うまでもなく太いリビングラバー。そしてその次に、コンパクトタイプのフットボールジグの流行と共にファインラバーの時代がやって来る。なるほど、確かに小型のジグにはファインラバーの方がいい。1本1本が細く柔らかかったため動きが格段に良くなった。そしてより柔らかさを求めてソークオイルなどが流行ったりしたのもこの時代です。

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そしてシリコンラバーも徐々に普及していきます。それまでは黒や茶といった暗色系が主流だったのに対し、シリコンラバーはその持ち前の透明感でラバージグそのものを一気にナチュラルな存在へと変えた。そしてシリコンラバーはスモラバの台頭と共にその座を揺るぎないものとしました。シリコンラバーもまた、太いものから細いものへと主流が変化しました。そしてスモラバはその小ささゆえ巻いてある本数が少ないのもまた特徴です。

ジグが小さく、そして軽いものに主流が移るのに同調し、ラバーが細くなったり本数が減ったりするのはごく当然のこと。それが進化と言える。

けれどもフラグラブには進化がなかった。フラスカートはその長さも、太さも、本数も昔からずっと変わらない。だから、アーキータイプのラバージグやフットボールジグとは互角以上に戦えても、進化したラバージグ(=スモラバ)の領域に踏み込むことが出来なかった。1/16ozクラスでのフィネスフィッシングには、これまでのフラグラブではマッチしない。だからスモラバには勝負を挑めなかったのです。

けれどももし、1/16ozで充分に機能するフラグラブがあったらどうだろう?

同じウェイトのスモラバと比較してよりスローフォールで落とす事が出来る。そして何より決定的に違うのはフラスカートはワーム素材であるということ。これが一体何を意味するのかというとズバリ「喰いの良さの違い」。シリコン素材をバスは好まない。多少はトレーラーワームに助けられる部分はあるかもしれませんが、基本的にシリコン素材はバスが吐き出す。飲み込まない。だから折角のバイトをミスすることがある。一方のフラスカートはノンソルト素材でこそあれ、ワーム素材の持つ柔らかさはバスが喰ったら離さない。だからチャンスが続く、結果的にミスが少なく、魚が獲れる。この点については、シリコンラバーはどんなに頑張ってもフラスカートには勝てないのです。

一概にフラグラブとスモラバを同列に比較することはナンセンスなのかもしれませんが、同じウェイトで機能するフラグラブがあったならスモラバには充分勝てる。いや、勝って来た。私はフラスカートを間引くことで、軽量ジグヘッドでも使えるフラグラブを自作してきたからなのです。

けれども、これからはもう面倒な間引きはしなくて済む。1/16ozジグヘッドで充分機能するフラグラブが出来たからです。

(つづく)

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FINESSE SKIRT EVOLUTION・2 [ゲーリーヤマモト]

日本で初めてフラグラブが発売されたのは1980年代のこと。この時に初めてゲーリーヤマモトブランドのワームが日本に入ってきました。当初はまだノンソルティのワームで、それが以後に塩入のものとなった。

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併せて、スミスではオリジナルのジグヘッドとしてフラグラブヘッドなるものを発売していました。アーキータイプのジグヘッドで、サイズは3/16oz、1/4oz、3/8ozの3種類。そしてブラシガード付きバージョンのものもありました。フックは塩による錆つきを考慮してカドミウムフックが用いられていました。
このように、当時のフラグラブというのは主にアーキータイプのジグヘッドで用いられるものだったのです。オープンウォーターだったらガード無しジグヘッドでスイミングを。カバーのある釣り場ではブラシガード付きジグヘッドでラバージグ風に。


そしてその後、ディープウォーターでのフットボールジグの釣りが日本でも流行ります。リアクション効果を狙った釣りでもあり、時には1/2oz以上ものヘビーウェイトのジグヘッドでボトムをリズミカルに叩いていく。当時はまだ日本の釣り場のコンディションも良かったですし、ディープの釣りが生きていた。この釣りは琵琶湖でも霞ヶ浦でもよく効いた。

アーキーヘッドからフットボールヘッドに主流が移りはしたものの、フラグラブに用いられるジグヘッドというのは最低でも3/16oz~1/4oz、平均して3/8oz~1/2ozというのが相場でした。ゲーリーグラブ自体はデッドスローでも良く動くテールを備えているものの、フラスカートが受ける水の抵抗にフォールスピードが相殺されてしまう場合はその限りではなかったため、ジグヘッドにはある程度の自重が必要とされたのです。逆に言えば、こうした自重のあるジグヘッドの釣りにおいては通常のフラスカート(24本)がマッチしていました。

やがて時代は変わり、日本のバスフィールドはハイプレッシャー化によってワームの釣りがより繊細な方向へと傾いていくことになります。ディープの釣りもあまり効かない釣り場が増えた。これに伴いフラグラブはその出番を徐々に失っていくことになります。

「時代に即したフラグラブが必要だ」

かねてからそう感じていた私はフラスカートを間引いたり、他社製品からフラスカートを移植したりしてフラグラブの新たな可能性を模索していました。結果、もしライトウェイトでも機能するフラグラブがあればスモラバを凌駕する結果が出せる事を掴んでいました。何せ、魚の喰いの良さに関しては無敵の素材で出来ているわけですから当然といえば当然です。

だから私はゲーリーヤマモト社に小型のフラスカートの開発を依頼したこともあるし、それが叶わないと見るや、別の手段も模索しました。しかし結果は駄目でした。ゲーリーヤマモト社側での生産工程の都合があり、現状のフラスカート以外のものは使えないと言われてしまったのです。

さすがの私もここで一旦は引き下がらざるを得ませんでした。やがて、巷にはベイトフィネスブームが到来。私はますます、ライトウェイトで機能するフラグラブがあれば、という思いを募らせていくのです。

(つづく)

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FINESSE SKIRT EVOLUTION [ゲーリーヤマモト]

これまでにも何度か記してきたことではありますが、ゲーリーヤマモトのフラスカートというのは実に完成度の高いものです。

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1つの理由はそのマテリアルにあります。フラスカートに関しては、ゲーリー特有のソルトインマテリアルではなく張りのあるノンソルティ素材で出来ています。それによって絶妙なフレアーアクションを起こす。ちなみにソルトインマテリアルではフラスカートは成型出来ません。また仮に作ったとしてもまるでコシのないフニャフニャなものになってしまう。実際に試作させたことがある私が言うのだから間違いない(笑)。

ちなみにイカやファットイカはバックスライド性能に長けたワームですが、これは決してそのボディーフォルムのみで引き起こされているわけではありません。大きくフワッと開いたフラスカートが元の形状に戻ろうと萎む瞬間に強く水を押す。この力もイカのキックバック力の源となっているのです。

そしてもう1つの優れた点はその本数にあります。フラスカートの本数は24本。この24という数字にこそ大きな意味があるのです。24という数は、2でも、3でも、4でも、6でも、8でも割り切れる。これが何を意味するかというと、そのボリューム調整が非常に容易であるということなのです。

1本おきにカットしていけば1/2に出来る。
1本残して2本カットをしていけば1/3に出来る。
1本残して3本カットをしていけば1/4に出来る。
1本残して5本カットをしていけば1/6に出来る。
1本残して7本カットをしていけば1/8に出来る。
しかもこれが等間隔に、均等に仕上がる。


これだけ幅広く、且つ完璧な調整が出来るというのは24本スカートでないとありえない。

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以前にイカ4インチのスカートを間引くという方法を紹介したことがありますが、私自身はフラスカートは1つの素材に過ぎないとさえ思っています。自分で間引いて使うことで、より高いポテンシャルを発揮するものだからです。

そして今、私の手元にはゲーリーヤマモトの新型フラスカート(12point Hula Skirt)を装着した各種のプロトモデルが届いています。このフラスカートは「24」ではなく「12」。

元々フラスカートを間引くことをしていた私にしてみれば実戦投入前からそのポテンシャルは容易に想像できるものでしたが、新型スカートを組み合わせた幾つかのアイテムに関してはこれまでとは全く別次元の仕上がりとなりました。

より繊細な釣りにマッチする、フィネススカートの誕生です。

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今年もキテル、ファットイカFJ渋谷店オリカラ [ゲーリーヤマモト]

毎回、そのスルドさに驚いてしまう フィッシングジャンボ上州屋渋谷店さんのファットイカ・オリジナルカラーが今年も発売となりました。計3色となります。今回のカラーも思わず唸ってしまう色ばかり。

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【#305-156】(ベビーバス-チャートリュースペッパーテール)
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まずは、もうすっかり渋谷店のオリカラとして人気が定着した#305-156。ショップのオリジナルカラーとして同一色がここまで何回も再生産されるというのは極めて異例の事です。それだけ人気が定着していることの表れで、この色が好きな人は発売されるや否やゴッソリと買い溜めしていくケースもあるようです。このカラーの実績はもはや言うまでもありません。ズバリ、釣れる色です。

そして今年、FJ渋谷店さんでは新たな試みの元、オリジナルカラーの製作に取り組まれました。そのテーマは、トリプルトーンカラーの実現でした。通常、別色のスカートを装着したファットイカをツートンカラーと表現していますが、今回は別色スカートのみならずツートンラミネートボディーも併せて採用。合計3色のカラーを組み合わせたというわけです。これはショップのオリジナルカラーとしては初の試みとなりました。

ただ、私自身はファットイカのツートンラミネートボディーを作りたいという要望が出たとしても、お勧めはしていません。ファットイカの場合は身が厚いため、色が綺麗に別れにくいのです。センコーなどは細いのでツートンラミネートカラーも綺麗ですが、ファットイカでは同じようには仕上がらない。色が混ざり合ってしまう。しかし今回のカラーでは、その色の混ざり合いさえも特徴の1つとして位置付けた上で、カラーコンビネーションを組ませています。濃色系とナチュラル系を上手く組み合わせてあります。

【#952-156】(グリーンパンプキン×ジューンバグ-チャートリュースペッパーテール)
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(写真ではわかりにくいのでイラストにしました)

ただでさえ釣れるグリパン+チャートの組み合わせに、マッディーウォーターで効く濃色系のジューンバグを組み合わせてあります。ナチュラル、派手、シルエット。この3つの要素を揃えたスペシャルカラー。

【#954-156】(パープル/エメラルドフレーク×シナモンブラウン-チャートリュースペッパーテール)
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(写真ではわかりにくいのでイラストにしました)

こちらもナチュラル、派手、シルエットの3つの要素を揃えたスペシャルカラーですが、952とはやや色合いを変えた印象です。こちらはステインウォーターでも活躍しそう。また、シナモンブラウンはザリガニが居るフィールドで強いカラーでもあります。

正直、まだファットイカを使う時期としてはちょっと早いと思いますが、これらのスペシャルカラーは店頭から売り切れたらその入手は極めて困難ですので、これは!と思った方はすぐにフィッシングジャンボ上州屋渋谷店さんに買いに行って下さい!
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2011年ゲーリーニューアイテム [ゲーリーヤマモト]

今回は今年のゲーリーヤマモトの新作を紹介します。スミス取り扱い品の新製品となります。では写真をどうぞ。

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・・・イモじゃん?

はい、イモグラブです。ただ、これは新サイズとなる「イモグラブ50」なのです。確かにイモグラブ40と並べてみると、一回り大きいことがわかりますね。

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(左から イモグラブ40、50、60)

ちょっと余談になりますが、このイモグラブ50の図面は私が2002年に製図したものでした。デザイン自体はとっくの昔に出来上がっていたというわけです。2002年というのは私がイモグラブのデザインを担当し、社内的に2サイズを展開したいとの要望があったため、40mm~55mmまで5mm刻みで図面を製作した。そしてその中に今回のイモグラブ50もあったというわけです。

そして当時、40mmサイズのものは全員一致で製品化。もう1サイズはより大きなものをやりたいということだったのですが、私としてはせいぜいMAX55mmまでだろうと判断していました。ところが結局はより大きい60mmのものを展開することになったのです。当時は「ベイトタックルでイモグラブなんか投げないだろ」と思っていたので60mmは売れないだろうな、と思っていたのですが、案外と需要があったのはとても意外でした。とまぁ、そんな経緯があり、50mmイモグラブの図面は10年もの間、陽の目を見ることが無かったのです。それがここにきて要望が上がり、製品化することとなったものです。

イモグラブ40よりも飛ばしたい、けれども60ではデカイ。スピニングタックルでもベイトタックルでもどちらでも扱える絶妙なサイズ。イモグラブ50のセールスポイントを上げるとしたらおおよそそんなところでしょう。

が、それからが大変でした。実は当時の図面が残っているには残っていたのですが、当時2次元CADのデータで製作した図面ファイルをフロッピーディスクに保存してしまっていたからです。今のパソコンって、フロッピーディスクドライブなんて無いですからデータを取り出せない!社内のパソコンにも、フロッピーディスクドライブがあるような古いものはもう残っていない。こりゃ、また0から図面を製作し直さなくては駄目かな・・・と諦めかけていたところ、社内に外付けフロッピーディスクドライブを所有している人が居た!よくこんなもの取ってあったなぁと思いつつも、外付けフロッピーディスクドライブに助けられたのでした。

でも、外付けフロッピーディスクドライブを所有していた人も「さすがにもう使わないからあげるよ」ということで半ば強引に私の元に押し付けられてしまったのですが(苦笑)、今度フロッピーディスクからデータを取り出す必要があるとしたらイモグラブ45かイモグラブ55を出す時くらいしか思い当たりません。よって、きっともう二度と使う機会はない気がします・・・

・ フックサイズはオフセット#2/0を推奨。
・ 10本入
・ ¥800
・ 3月発売予定


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2011年ゲーリーニューカラー・5 [ゲーリーヤマモト]

【323-015 Watermelon w/black & sm gold flake - chartreuse w/lg chartreuse flake】
採用アイテム:ファットイカ、ヘビーカバーファットイカ、イカ4インチ


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今回紹介するカラーは7月に発表されたゲーリーヤマモト社のニューカラーとは無関係なのですが、イカ系の2トーンカラーの新バージョンとして今年から新たに加わる色です。ウォーターメロン/ブラック&スモールゴールドフレーク - チャートリュース/チャートリュースフレーク。

イカ系においてはチャートリューステールのカラーが相変わらずの人気です。既存のラインナップの中ではブラック、ダークパンプキン、グリーンパンプキンのボディーにチャートリューステールの組み合わせが存在します。けれども、ウォーターメロンベースのチャートリューステールが存在しないため、是非作って欲しいという要望が私のもとに寄せられていました。今回のラインナップはその要望に応えたものとなります。

#323をあえてボディカラーに選択した理由は、ゴールドフレークの存在により、チャートリューステールとの組み合わせの違和感が薄れるからです。ゴールドフレークは黄系の粒子ですから、チャートリューステールとの組み合わせが「似合う」。それでいてブラックフレークが入っていることにより、ウォーターメロンカラー本来の色合いを損なわない。もしブラックフレークが入っておらずゴールドフレークのみだったとしたら、トーンが明るくなってしまい、ウォーターメロン本来の色合いからかけ離れてしまいます。そうした点から、ウォーターメロンベースのカラーの中でも#323が最もチャートリューステールと組み合わせるのに相応しいと判断したのです。

マッディウォーターは勿論、ステインウォーターのリザーバーなどでもきっと活躍してくれるカラーだと思います。

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2011年ゲーリーニューカラー・4 [ゲーリーヤマモト]

【#357 Light Green Pumpkin wSmall Red Flake】
採用アイテム:ファットイカ、ヘビーカバーファットイカ、イカ4インチ、テナガホッグ、イモグラブ


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今年のニューカラーの中で、私が最も多くのアイテムに採用したのがこのカラーです。ライトグリーンパンプキン/スモールレッドフレーク。その名の通り、従来のグリーンパンプキンよりも明るい感じの色です。周囲の人に見せたところ、人によっては「日焼けウォーターメロンみたいですね」という人もいた。

これまで紹介してきたニューカラーから考察するに、今回のゲーリーヤマモト社の新色の傾向としてベースカラー自体の微妙な変更に果敢にチャレンジしている様子が伺えます。これまでだったら、グリーンパンプキンやスモークといった既存のベースカラーのラメ違いなんていうパターンが多かったのですが、今年は明らかにベースカラー違いのラインナップが顕著です。

従来のスモークよりやや白っぽい「スモークブルーパール」もそうでしたが、パッと見た印象は、その違いは僅かなものです。けれどもその僅かな違いをどう生かして使い分けていくか。その辺りもアングラーのスキルの1つと言えるかもしれません。

そして今回の「ライトグリーンパンプキン」。これはグリーンパンプキンじゃない、もちろんウォーターメロンでもシナモンでもない。日焼けウォーターメロンに近いけれどちょっと違う。大差が付きにくい中でも、ライトグリーンパンプキンが最もマッチする条件というのはきっとあるはずです。

これはもしかしたら、新しい定番カラーになるのかもしれません。まずはレッドフレークとのコンビネーションですが、今後はこのライトグリーンパンプキンベースのカラーも増えていくかもしれませんね。

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2011年ゲーリーニューカラー・3 [ゲーリーヤマモト]

【#358 Dark Pumpkin wPurple Black & Emerald Flake】
採用アイテム:ファットイカ、イカ4インチ、テナガホッグ


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ダークパンプキンカラーと呼ばれる色は以前から存在するのですが(#286)、#341及び今回の#358に関しては色合いが一層「こげ茶色」になったとの印象を受けます。

パープル&スモールエメラルドフレークという配色も共に暗色系であり、ベースカラーのトーンを殺していません(折角ダークトーンのベースカラーを採用してもフレークの配色によって明るいトーンになってしまう場合もあります。その点このカラーは文句なしです)。

これはモロにハゼ・ゴリ系の色ですね。霞水系ではかなり猛威を振るいそう。

マッディーウォーターでパンプキン系というのは定番的なセレクトであるようですが、留意すべき点もあります。特に濁りの強い場所においては、水の色に馴染みすぎないことが重要です。下手をするとほとんどバイトが得られないことさえありえます。対処方法としては、水の色と同調させつつも若干違う色を選ぶ事です。例えば、水の色が茶色だったら、これより少し緑がかった色(=グリーンパンプキン)を選ぶといった按配です。もしくは、水の色よりも少しトーンの暗い色を選ぶという手段も有効で、#358はまさしくそんな時に選ぶべきカラーだと思います。

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2011年ゲーリーニューカラー・2 [ゲーリーヤマモト]

【#359 Smoke Blue Pearl w/Silver,Purple & Black Flake】
採用アイテム:イモグラブ各サイズ


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ゲーリーのソルトインマテリアルにおいて、特にその発色については得手不得手があります。具体的に記すと、ピュアな透明感は得られない。どうしてもやや白濁してしまう。しかしその白濁がメリットを生む場合もある。周囲に溶け込みつつも、水中でボンヤリと淡いシルエットを放つ。

私の好きなカラーに#206(シナモン/グリーンフレーク)があるのですが、これをウィードの上に乗せるとまさしくモエビのよう。周囲と同化しつつも、ほんの僅かに違う。これは自然界ではありがちな配色です。一般的に保護色と言われているものの多くがそうでしょう。

#359はスモークブルーパール/シルバー&パープル&ブラックフレーク。一瞬、スモーク/シルバー&ブラックフレークかと思うかもしれませんがそれとは違う。スモークブルーパールというベースカラー自体、これまでにはなかったものです。具体的に言うと、通常のスモークよりももっと白く濁った感じの印象を受けます。

そうです、水中に入れるとボンヤリと淡くシルエットを放つスモークと言っていい。ボートから水中を覗いた際にヤマベやワカサギなどの群れが通過していくのを見掛ける事があると思います。それらは水の色に同化しつつも、ボンヤリと淡いシルエットなのでわかるはず。スモークブルーパールは、まさしくそんな色。

ラメに関してはシルバー&パープル&ブラックフレークなのですが、比率的にはシルバーフレークが大半です。とくれば、これはもうベイトフィッシュを意識したカラーということになります。ベイトフィッシュとリンクする状況下のクリアー~ステインウォーターのフィールドで是非とも試してもらいたいカラーです。

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